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ALM Day セッション資料や感想など

昨日 (3/9) に Tech Fielders セミナーの枠組み内にて、”ALM DAY” 題してイベントを開催しました。

今回は、Team Foundation Server を題材として、私からは、いつも作っている TFS のデモ環境(≒ ご評価環境)をゼロから構築して、ご覧いただくという試みをしました。予想外のハプニングもつきもので、想定通りの10分押しにて終了しましたが(汗)、以下の流れをご覧いただきました。

  1. チーム プロジェクトを作成する
  2. Visual Studio (Team Explorer) で TFS に接続する
  3. チームメンバーを登録する
  4. チームのポリシーを設定する
    ーーー ここからマネージャーの作業 ---
  5. Excel からユーザー ストーリーを登録する
  6. Excel からユーザー ストーリーに対してのタスクを出して登録する
  7. Excel Workbook で、開発者のアサイン、ワークロードバランスを可視化して確認する
    ーーー ここから開発者の作業 ---
  8. Visual Studio から自分の割り当てられたタスクを確認する
  9. 新規にクラスライブラリのプロジェクトを作成する
  10. メソッドから単体テストを作成し、テスト実行する(Visual Studio Pro 以降の機能)
  11. テスト駆動開発 (TDD) にて同様にテスト実行する
  12. コード カバレッジを取得できるように設定する(Visual Studio Premium 以降の機能)
  13. テストを実行し、カバレッジを視認する
  14. テストリストエディタで、自動ビルドで検証したいテストを選択する (Visual Studio Premium 以降の機能)
  15. チェックインを行う。この時タスクと関連付けを行い、作業実績をインプットする
    ーーー ここからTFS管理者の作業 ---
  16. ビルド定義を作成する(継続的インテグレーションに設定)
    1. トリガーを継続的インテグレーションにセット
    2. ビルド格納場所を UNC にて指定
    3. ビルド時に自動実行するテストを指定
      ーーー ここから開発者の作業 ---
  17. さらにタスクに準じて開発を行い、チェックインを行う
  18. 自動でビルドが実行され(継続的インテグレーション)、ビルド、テスト、カバレッジ、変更セット、タスクなどの情報が記録、把握できていることを確認する
  19. あえて、単体テストがエラーとなるコードに変更し、チェックインを再び行う(ビルドエラーにわざとしたい)
    この時テスト影響分析で、影響する単体テストの一覧が提供されているのを確認(Visual Studio Premium 以降の機能)
  20. 自動ビルドでテスト結果が失敗となっているのを確認する
    (継続的インテグレーションだと、チェックイン後にビルドが走るため、ゴミが残ることになる。他の開発者の作業に影響を与えてしまう)
    ーーー ここからTFS管理者の作業 ---
  21. ビルド定義を編集し、「ゲート チェックイン」に設定する
    ーーー ここから開発者の作業 ---
  22. 再び、テストが失敗するコードをチェックインする
  23. 自動ビルドが走り、テストで失敗するため、チェックインが拒否されたのを確認する
  24. 再び、テストが成功するコードに変更し、チェックインする
  25. 自動ビルドが走り、テストも成功し、自動でチェックインされるのを確認する
    ーーー ここからテスト管理者の作業 ---
  26. Test Manager でユーザー ストーリーからテスト スィートを作成する(以降、Visual Studio Test Professional or Ultimate の機能)
  27. テスト計画で、テスト対象となるビルド、テスト対象構成、テスト環境、テスト時に記録する事項を決定する
  28. テストケースを作成する
  29. テストケース×構成 に対して適切なアサインを行う
    ーーー ここからテスト実施者の作業 ---
  30. テスト タブより、テストケースを選択し、「実行」する
  31. Test Runner に変形し、テストを実施する。この際に操作を記録する
  32. バグを発見し、即バグを起票する
    このとき、特に手で詳細を記載することなく、テスト手順ごとに成功/失敗や、画面ショット、操作ログ、操作のビデオ、システム情報が収集されているのを確認する
    ーーー ここから開発者の作業 ---
  33. Visual Studio からバグの詳細を確認する
    ーーー ここからテスト実施者の作業 ---
  34. バグが改修されている前提にて、ふたたびテストを実行する
  35. 「再生」ボタンを押すだけで、テスト操作が自動でオペレーションできる。最後のバグの問題個所のみ手動で確認できる(Fast Forward Testing)
    ーーー ここからマネージャーの作業 ---
  36. Excel を使って進捗を確認する
  37. レポートを更新し、バーンダウン、ユーザーストーリーごとの作業見積もりと実績、テストの実施とカバレッジ、バグの件数などが何もしなくてもレポートされていることを確認

ご覧いただいた一連の流れは、大体こんな感じです。本当は、まだまだやれることがあり、成功した手動テストは、自動 UI テストとして、登録し、開発者がいつでも自動実行できるようにさせることができます。これを使い、自動ビルド時に、UI のテストをビルドサーバー上で、実行し続けることもできます。

今回の資料は、以下になります:

ALM DAY - Team Foundation Server 評価 Dojo

View more presentations from Tomoharu Nagasawa

今回は、さらに特別スピーカーとして中村さんにご登壇いただきました。

さっそく、セッション資料を公開くださっていますので、ぜひぜひご覧ください:

かおるんダイアリー
Tech Fielders セミナー 東京 ALM DAY でお話してきました

さらにさらに、LT にご登壇いただいたトーカーの皆様も、資料を公開しています。今回は、5名のトーカーの方にご登壇いただきました!

BDD しませんか?

View more presentations from Qooh0

ALM Day LT

View more presentations from David Keuning

20110118 scrum 10 mins

View more presentations from kawaguti

今回は、ご参加者限定のものや、お得な情報、耳寄りな情報のご提供もさせていただきました。

それらのいくつかは、おいおい、このブログでもお知らせしていきたいと思いますので、ウォッチしてくださればと思います。

それにしても、TFS の熱気はすごいです!多くの方がより、導入しやすくなった TFS に注目くださっているのをひしひしと感じた一日でした。参加された方も、スーツのシニアな方、マネージメント、意思決定を行う方、アジャイルの実践者の方、SI で実践されている開発者の方など多岐にわたり、普段の Tech Fielders セミナーの参加者層とはまた違った素晴らしい世界が展開できていたかと思います。

TFS は注目されていますが、まだまだ情報の共有が十分とは思っていません。われわれとしてもできることをご支援したいと思っていますし、ぜひ TFS を使う方々の間でも情報共有が進めばと思っていますし、今回のイベントの主旨はそこにあったりもします。今回ご参加くださったさまざまなお立場の方々を中心に、一歩でも前に進めればいいですね。

ながさわ (@tomohn)