デバイスとアクセス許可に関する問題の概要
WebJS Calling SDK では、アクセス許可の種類としてブラウザー アクセス許可とシステム アクセス許可の 2 つがあります。 アプリケーションがユーザーのオーディオまたはビデオ入力デバイスにアクセスする必要がある場合は、ブラウザーとシステム レベルの両方でアプリケーションにアクセス許可が付与されている必要があります。
必要なアクセス許可がアプリケーションに付与されていない場合は、そのデバイスにアクセスできません。つまり、通話の他の参加者がそのユーザーの顔を見たり声を聞いたりすることはできません。
このような問題を回避するには、必要なアクセス許可をブラウザーからの指示に従ってユーザーが付与できることが重要です。 ユーザーが誤ってアクセス許可を拒否した場合や、後でアクセス許可の変更が必要になった場合も、通常はブラウザーの設定を通してその変更を行うことができます。
このアクセス許可は、詳細なデバイス リスト情報をアプリケーションが取得するためにも必要です。
アプリケーションで DeviceManager.askDevicePermission
を呼び出すと、アクセス許可の付与を求める UI をトリガーできます。
ただし、ブラウザーでキャッシュされたアクセス許可の結果が返されることがあり、その場合はアクセス許可の付与を求める UI は表示されません。
アクセス許可の結果が denied
の場合は、ユーザーはブラウザーの設定を通してアクセス許可を更新する必要があります。
デバイスとアクセス許可に関連する一般的な問題
デバイスとアクセス許可に関連する一般的な問題と、その原因として考えられるものを次に示します。
getMicrophones API から空の配列が返される、または詳細なマイク リストが返されない
- そのシステムではマイク デバイスが使用可能ではありません。
- マイクへのアクセス許可が付与されていません。
getSpeakers API から空の配列が返される、または詳細なスピーカー リストが返されない
- そのシステムではスピーカー デバイスが使用可能ではありません。
- そのブラウザーではスピーカーの列挙がサポートされていません。
- マイクへのアクセス許可が付与されていません。
askDevicePermission を呼び出すときにアクセス許可のダイアログが表示されない
- ブラウザーのキャッシュに以前のアクセス許可の付与または拒否の結果が保存されており、ユーザーへのダイアログを表示することなくその結果が返されます。
- マイクのアクセス許可が要求されたときに、マイク デバイスが使用可能ではありません。
- カメラのアクセス許可が要求されたときに、カメラ デバイスが使用可能ではありません。
askDevicePermission API に時間がかかりすぎる
- アクセス許可を求めるダイアログでユーザーが許可も拒否もしていません。
- デバイス ドライバー レイヤーの応答に時間がかかっています。
次のステップ
この概要記事の内容は、WebJS Calling SDK の使用時にデバイスとアクセス許可に関して発生する可能性のある問題についての基本的な情報です。
詳細なガイダンスについては、このトラブルシューティング ガイドの Device and permission issues
セクション内からリンクしているページを参照してください。