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Azure Data Factory に Azure-SSIS Integration Runtime をプロビジョニングする

適用対象: Azure Data Factory Azure Synapse Analytics

ヒント

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このチュートリアルでは、Azure portal を使用して、Azure-SQL Server Integration Services (SSIS) 統合ランタイム (IR) を Azure Data Factory (ADF) にプロビジョニングする手順について説明します。 Azure-SSIS IR では、次のことがサポートされます。

  • Azure SQL Database サーバーまたは Managed Instance をホストとする SSIS カタログ (SSISDB) にデプロイされたパッケージを実行する (プロジェクト デプロイ モデル)
  • Azure SQL Managed Instance にホストされた SQL Server データベース (MSDB)、Azure Files、ファイル システムのいずれかにデプロイされたパッケージを実行する (パッケージ デプロイ モデル)

Azure-SSIS IR のプロビジョニング後は、使い慣れたツールを使用して、Azure にパッケージをデプロイして実行することができます。 これらのツールは既に Azure に対応しています。たとえば、SQL Server Data Tools (SSDT) や SQL Server Management Studio (SSMS) のほか、dtutilAzureDTExec などのコマンド ライン ユーティリティがあります。

Azure-SSIS IR の概念については、Azure-SSIS 統合ランタイムの概要に関する記事を参照してください。

このチュートリアルでは、次の手順を実行します。

  • データ ファクトリを作成します。
  • Azure-SSIS 統合ランタイムをプロビジョニングします。

前提条件

Note

Azure を操作するには、Azure Az PowerShell モジュールを使用することをお勧めします。 作業を始めるには、「Azure PowerShell をインストールする」を参照してください。 Az PowerShell モジュールに移行する方法については、「AzureRM から Az への Azure PowerShell の移行」を参照してください。

  • Azure サブスクリプション。 Azure サブスクリプションをお持ちでない場合は、開始する前に 無料アカウント を作成してください。

  • Azure SQL Database サーバー (省略可能) 。 まだデータベース サーバーをお持ちでない場合は、あらかじめ Azure Portal でデータベース サーバーを作成しておいてください。 その後、Data Factory によって、このデータベース サーバーに SSISDB インスタンスが作成されます。

    このデータベース サーバーは、統合ランタイムと同じ Azure リージョンに作成することをお勧めします。 この構成により、統合ランタイムは、Azure リージョンをまたがることなく SSISDB に実行ログを書き込むことができます。

    次の点に留意してください。

    • SSISDB インスタンスは、選択したデータベース サーバーに基づいて、単一データベースやエラスティック プールの一部として、またはマネージド インスタンス上に自動的に作成できます。 パブリック ネットワークからアクセスできるほか、仮想ネットワークに参加させてアクセスすることもできます。 SSISDB をホストするデータベース サーバーの種類を選択する際のガイダンスについては、SQL Database と SQL Managed Instance の比較に関するセクションを参照してください。

      IP ファイアウォール規則/仮想ネットワーク サービス エンドポイントを備えた Azure SQL Database サーバーまたはプライベート エンドポイントを備えたマネージド インスタンスを使用して SSISDB をホストする場合、またはセルフホステッド IR を構成せずにオンプレミスのデータへのアクセスを必要としている場合は、Azure-SSIS IR を仮想ネットワークに参加させる必要があります。 詳細については、仮想ネットワークへの Azure-SSIS IR の作成に関するページを参照してください。

    • データベース サーバーで [Azure サービスへのアクセスを許可] の設定が有効になっていることを確認します。 この設定は、IP ファイアウォール規則/仮想ネットワーク サービス エンドポイントを備えた Azure SQL Database サーバー、またはプライベート エンドポイントを備えたマネージド インスタンスを使用して SSISDB をホストする場合は適用されません。 詳細については、「Azure SQL Database のセキュリティ保護」を参照してください。 PowerShell を使用してこの設定を有効にするには、「New-AzSqlServerFirewallRule」を参照してください。

    • クライアント マシンの IP アドレス、またはクライアント マシンの IP アドレスを含む IP アドレスの範囲を、データベース サーバーのファイアウォール設定にあるクライアント IP アドレスの一覧に追加します。 詳細については、「Azure SQL Database のサーバーレベルとデータベースレベルのファイアウォール規則」を参照してください。

    • SQL 認証とサーバー管理者の資格情報を使用して、または Microsoft Entra 認証とデータ ファクトリの指定のシステム/ユーザー割り当てマネージド ID を使用して、データベース サーバーに接続できます。 後者の場合、データベース サーバーへのアクセス許可が割り当てられている Microsoft Entra グループにデータ ファクトリの指定のシステム/ユーザー割り当てマネージド ID を追加する必要があります。 詳細については、Microsoft Entra 認証を使用した Azure-SSIS IR の作成に関するページを参照してください。

    • データベース サーバーに SSISDB インスタンスがまだないことを確認します。 Azure-SSIS IR のプロビジョニングでは、既存の SSISDB インスタンスの使用はサポートされていません。

注意

Data Factory と Azure-SSIS IR が現在使用可能な Azure リージョンの一覧については、Data Factory と SSIS IR が利用可能なリージョンに関するページを参照してください。

Data Factory の作成

Azure portal でデータ ファクトリを作成するには、UI を使用してデータ ファクトリを作成する手順に従ってください。 その時に、作成後にすぐアクセスできるよう、 [ダッシュボードにピン留めする] を選択します。

データ ファクトリが作成されたら、その概要ページが Azure portal で開きます。 [Azure Data Factory Studio を開く] タイルを選択して、別のタブで [開始する] ページを開きます。 そこで引き続き Azure-SSIS IR を作成できます。

Azure-SSIS 統合ランタイムを作成します

Data Factory の概要から

  1. ホーム ページで、 [Configure SSIS](SSIS の構成) タイルを選択します。

    Azure Data Factory ホーム ページのスクリーンショット。

  2. Azure-SSIS IR を設定する残りの手順については、「Azure SSIS 統合ランタイムをプロビジョニングする」セクションを参照してください。

オーサリング UI から

  1. Azure Data Factory の UI で、 [管理] タブに切り替え、 [Integration runtimes](統合ランタイム) タブに切り替えて、データ ファクトリ内の既存の統合ランタイムを表示します。

    既存の IR を表示するための選択

  2. [New](新規) を選択して Azure-SSIS IR を作成し、 [Integration runtime setup](統合ランタイムのセットアップ) ペインを開きます。

    メニューによる統合ランタイム

  3. [統合ランタイムのセットアップ] ペインで、 [Azure で実行するには、既存の SSIS パッケージをリフトアンドシフトします] タイルを選択してから、 [Continue](続行) を選択します。

    統合ランタイムの種類を指定する

  4. Azure-SSIS IR を設定する残りの手順については、「Azure SSIS 統合ランタイムをプロビジョニングする」セクションを参照してください。

Azure-SSIS 統合ランタイムのプロビジョニング

[Integration runtime setup](統合ランタイムのセットアップ) ペインには、全般設定、デプロイ設定、詳細設定という一連の構成を行うための 3 つのページがあります。

[全般設定] ページ

[統合ランタイムのセットアップ] ペインの [全般設定] ページで、次の手順を行います。

全般設定

  1. [名前] に統合ランタイムの名前を入力します。

  2. [説明] に統合ランタイムの説明を入力します。

  3. [場所] で、統合ランタイムの場所を選択します。 サポートされている場所のみが表示されます。 SSISDB をホストするデータベース サーバーと同じ場所を選択することをお勧めします。

  4. [ノード サイズ] で、統合ランタイム クラスター内のノードのサイズを選択します。 サポートされているノード サイズのみが表示されます。 コンピューティングやメモリを大量に使用するパッケージを多数実行する場合は、大きなノード サイズを選択します (スケールアップ)。

  5. [Node Number](ノード数) で、統合ランタイム クラスター内のノードの数を選択します。 サポートされているノード数のみが表示されます。 多くのパッケージを並列で実行する場合は、ノード数が多い大規模なクラスターを選択します (スケールアウト)。

  6. [Edition/License](エディション/ライセンス) で、統合ランタイムの SQL Server エディション ([Standard] または [Enterprise]) を選択します。 統合ランタイムで高度な機能を使用する場合は、[Enterprise] を選択します。

  7. [お金を節約] で、統合ランタイムの Azure ハイブリッド特典オプション ( [はい] または [いいえ] ) を選択します。 ソフトウェア アシュアランス付き SQL Server ライセンスを移行して、ハイブリッド使用によるコスト節約の利点を得るには、 [はい] を選択します。

  8. [続行] をクリックします。

[デプロイ設定] ページ

[Integration runtime setup](統合ランタイムのセットアップ) ペインの [デプロイ設定] ページには、SSISDB や Azure-SSIS IR パッケージ ストアを作成するオプションがあります。

SSISDB を作成する

以下のシナリオの場合、[統合ランタイムのセットアップ] ペインの [デプロイ設定] ページで、[プロジェクト、パッケージ、環境、実行のログを格納するために Azure SQL Database サーバーまたは Managed Instance によってホストされる SSIS カタログ (SSISDB) を作成] チェック ボックスをオンにします。

以下のシナリオでは、SSISDB を作成したり、チェック ボックスをオンにしたりする必要はありません。

  • パッケージ デプロイ モデル。パッケージの実行を調整またはスケジュールするために、Azure SQL Managed Instance がホストする SQL Server エージェントを使いません。

    パッケージをファイル システム、Azure Files、または Azure SQL Managed Instance がホストする SQL Server データベース (MSDB) にデプロイし (パッケージ デプロイ モデル)、Data Factory パイプラインを使ってパッケージの実行を調整またはスケジュールします。

このチェック ボックスをオンにした場合は、自動的に作成および管理される SSISDB のホストとなる独自のデータベース サーバーを次の手順に従って用意してください。

SSISDB のデプロイ設定

  1. [サブスクリプション] で、SSISDB をホストするデータベース サーバーを保有する Azure サブスクリプションを選択します。

  2. [場所] で、SSISDB をホストするデータベース サーバーの場所を選択します。 統合ランタイムと同じ場所を選択することをお勧めします。

  3. [Catalog Database Server Endpoint](カタログ データベース サーバー エンドポイント) で、SSISDB をホストするデータベース サーバーのエンドポイントを選択します。

    SSISDB インスタンスは、選択したデータベース サーバーに基づいて、単一データベースやエラスティック プールの一部として、またはマネージド インスタンス上に自動的に作成できます。 パブリック ネットワークからアクセスできるほか、仮想ネットワークに参加させてアクセスすることもできます。 SSISDB をホストするデータベース サーバーの種類を選択する際のガイダンスについては、SQL Database と SQL Managed Instance の比較に関するセクションを参照してください。

    IP ファイアウォール規則/仮想ネットワーク サービス エンドポイントを備えた Azure SQL Database サーバーまたはプライベート エンドポイントを備えたマネージド インスタンスを選択して SSISDB をホストする場合、またはセルフホステッド IR を構成せずにオンプレミスのデータへのアクセスを必要としている場合は、Azure-SSIS IR を仮想ネットワークに参加させる必要があります。 詳細については、仮想ネットワークへの Azure-SSIS IR の作成に関するページを参照してください。

  4. [Use Microsoft Entra authentication with the system managed identity for Data Factory]\(Microsoft Entra 認証をデータ ファクトリのシステム マネージド ID と共に使用する\) または [Use Microsoft Entra authentication with a user-assigned managed identity for Data Factory]\(Microsoft Entra 認証をデータ ファクトリのユーザー割り当てマネージド ID と共に使用する\) のチェック ボックスをオンにして、SSISDB をホストするデータベース サーバーにアクセスするための Azure-SSIS IR の Microsoft Entra 認証方法を選択します。 SQL 認証方法を代わりに選択する場合、これらのチェック ボックスをオンにしないでください。

    このいずれかのチェック ボックスをオンにする場合は、データベース サーバーへのアクセス許可を持つ Microsoft Entra グループに、データ ファクトリの指定のシステム/ユーザー割り当てマネージド ID を追加する必要があります。 [Use Microsoft Entra authentication with a user-assigned managed identity for Data Factory]\(Microsoft Entra 認証をデータ ファクトリのユーザー割り当てマネージド ID と共に使用する\) チェック ボックスをオンにした場合は、指定のユーザー割り当てマネージド ID を使用して作成された既存の資格情報を選択するか、新たに作成できます。 詳細については、Microsoft Entra 認証を使用した Azure-SSIS IR の作成に関するページを参照してください。

  5. [管理者ユーザー名] に、SSISDB をホストするデータベース サーバーの SQL 認証ユーザー名を入力します。

  6. [管理者パスワード] に、SSISDB をホストするデータベース サーバーの SQL 認証パスワードを入力します。

  7. 事業継続とディザスター リカバリー (BCDR) のために Azure SQL Database または Managed Instance フェールオーバー グループと同期して機能するデュアル スタンバイ Azure SSIS IR ペアを構成するには、 [Use dual standby Azure-SSIS Integration Runtime pair with SSISDB failover](SSISDB フェールオーバーと共にデュアル スタンバイ Azure-SSIS Integration Runtime ペアを使用する) チェック ボックスをオンにします。

    このチェック ボックスをオンにした場合は、 [Dual standby pair name](デュアル スタンバイ ペア名) テキスト ボックスに、プライマリとセカンダリの Azure-SSIS IR ペアを識別する名前を入力します。 プライマリとセカンダリの Azure SSIS IR を作成するときは、同じペア名を入力する必要があります。

    詳細については、BCDR のための Azure-SSIS IR の構成に関する記事をご覧ください。

  8. [Catalog Database Service Tier]\(カタログ データベースのサービス レベル) で、SSISDB をホストするデータベース サーバーのサービス レベルを選択します。 Basic、Standard、Premium のいずれかのレベルを選択するか、エラスティック プール名を選択してください。

[テスト接続] を選択し (該当する場合)、成功したら [Continue](続行) を選択します。

Azure-SSIS IR パッケージ ストアを作成する

[Integration runtime setup](統合ランタイムのセットアップ) ペインの [デプロイ設定] ページで、MSDB、ファイル システム、または Azure Files (パッケージ デプロイ モデル) にデプロイされたパッケージを Azure-SSIS IR パッケージ ストアで管理したい場合は、 [Create package stores to manage your packages that are deployed into file system/Azure Files/SQL Server database (MSDB) hosted by Azure SQL Managed Instance](パッケージ ストアを作成して、Azure SQL Managed Instance をホストとする SQL Server データベース (MSDB)、Azure Files、ファイル システムにデプロイされたパッケージを管理する) チェック ボックスをオンにします。

Azure-SSIS IR パッケージ ストアを使用すると、パッケージのインポート、エクスポート、削除、実行のほか、実行中のパッケージの監視と停止を、従来の SSIS パッケージ ストアと同様、SSMS を介して行うことができます。 詳細については、Azure-SSIS IR パッケージ ストアを使用した SSIS パッケージの管理に関するページを参照してください。

このチェック ボックスをオンにした場合、 [新規] を選択することで Azure-SSIS IR に複数のパッケージ ストアを追加できます。 逆に、1 つのパッケージ ストアを複数の Azure-SSIS IR で共有することもできます。

MSDB、ファイル システム、Azure Files のデプロイ設定

[Add package store](パッケージ ストアの追加) ペインで、次の手順を実行します。

  1. [Package store name](パッケージ ストア名) に、パッケージ ストアの名前を入力します。

  2. [Package store linked service](パッケージ ストアのリンクされたサービス) で、パッケージのデプロイ先のファイル システム、Azure Files、Azure SQL Managed Instance へのアクセス情報を格納する既存のリンクされたサービスを選択するか、 [New](新規) を選択して新たに作成します。 [New Linked Service](新しいリンクされたサービス) ペインで、次の手順を実行します。

    注意

    Azure File StorageFile System にリンクされているサービスを利用し、Azure Files にアクセスできます。 Azure File Storage にリンクされているサービスを使用する場合、Azure-SSIS IR パッケージ ストアでは現在のところ、(アカウント キーでも SAS URI でもなく) 基本認証方法のみがサポートされています。

    リンクされたサービスのデプロイ設定

    1. [名前] に、リンクされたサービスの名前を入力します。

    2. [説明] に、リンクされたサービスの説明を入力します。

    3. [Type](種類) で、 [Azure File Storage][Azure SQL Managed Instance][ファイル システム] のいずれかを選択します。

    4. [統合ランタイム経由で接続] は無視してかまいません。パッケージ ストアのアクセス情報は、常に Microsoft がお客様の Azure-SSIS IR を使用してフェッチするからです。

    5. [Azure File Storage] を選択した場合は、 [認証方法][基本] を選択して次の手順を実行します。

      1. [Account selection method](アカウントの選択方法) で、 [From Azure subscription](Azure サブスクリプションから) または [Enter manually](手動で入力) を選択します。

      2. [From Azure subscription](Azure サブスクリプションから) を選択した場合は、適切な Azure サブスクリプションストレージ アカウント名ファイル共有を選択します。

      3. [Enter manually](手動で入力) を選択した場合は、 [ホスト] に「\\<storage account name>.file.core.windows.net\<file share name>」を、 [ユーザー名] に「Azure\<storage account name>」を、 [パスワード] に「<storage account key>」を入力するか、それがシークレットとして保存されている Azure Key Vault を選択します。

    6. [Azure SQL Managed Instance] を選択した場合は、次の手順を実行します。

      1. [接続文字列] を選択するか、それがシークレットとして保存されている Azure Key Vault を選択します。

      2. [接続文字列] を選択した場合は、次の手順を実行します。

        1. [アカウントの選択方法][Azure サブスクリプションから] を選択した場合は、該当する Azure サブスクリプションサーバー名エンドポイントの種類データベース名を選択します。 [手動で入力] を選択した場合は、次の手順を実行します。

          1. Azure SQL Managed Instance のプライベート エンドポイントまたはパブリック エンドポイントとして、それぞれ「<server name>.<dns prefix>.database.windows.net」または「<server name>.public.<dns prefix>.database.windows.net,3342」を [完全修飾ドメイン名] に入力します。 プライベート エンドポイントを入力した場合、ADF UI からは到達できないため、 [テスト接続] は利用できません。

          2. [データベース名] に「msdb」と入力します。

        2. [認証の種類] で、 [SQL 認証][マネージド ID][サービス プリンシパル][ユーザー割り当てマネージド ID] のいずれかを選択します。

          • [SQL 認証] を選択した場合は、適切なユーザー名パスワードを入力するか、それがシークレットとして保存されている Azure Key Vault を選択します。

          • [マネージド ID] を選択した場合は、ADF のシステム マネージド ID に Azure SQL Managed Instance へのアクセス権を付与します。

          • [サービス プリンシパル] を選択した場合は、適切なサービス プリンシパル IDサービス プリンシパル キーを入力するか、それがシークレットとして保存されている Azure Key Vault を選択します。

          • [ユーザー割り当てマネージド ID] を選択した場合は、ADF の指定のユーザー割り当てマネージド ID に Azure SQL Managed Instance へのアクセス権を付与します。 これで、指定のユーザー割り当てマネージド ID を使用して作成された既存の資格情報を選択するか、新たに作成できます。

    7. [ファイル システム] を選択した場合は、パッケージのデプロイ先フォルダーの UNC パスを [ホスト] に入力すると共に、適切なユーザー名パスワードを入力するか、それがシークレットとして保存されている Azure Key Vault を選択します。

    8. [テスト接続] を選択し (該当する場合)、成功したら [作成] を選択します。

  3. 追加したパッケージ ストアが [Deployment settings](デプロイ設定) ページに表示されます。 これらを削除する場合は、対応するチェック ボックスをオンにしてから [削除] を選択します。

[テスト接続] を選択し (該当する場合)、成功したら [Continue](続行) を選択します。

[詳細設定] ページ

[統合ランタイムのセットアップ] ペインの [詳細設定] ページで、次の手順を行います。

詳細設定

  1. [Maximum Parallel Executions Per Node](ノードあたりの最大並列実行数) で、統合ランタイム クラスター内のノードあたりの同時に実行するパッケージの最大数を選択します。 サポートされているパッケージ数のみが表示されます。 コンピューティングやメモリを大量に使用する 1 つの大規模なパッケージを実行するために複数のコアを使用する場合は、低い数値を選択します。 1 つのコアで 1 つ以上の小規模なパッケージを実行する場合は、高い数値を選択します。

  2. Azure-SSIS IR 上で標準および高速カスタム セットアップを追加するかどうかを選択するには、 [Customize your Azure-SSIS Integration Runtime with additional system configurations/component installations](追加のシステム構成およびコンポーネントのインストールで Azure-SSIS 統合ランタイムをカスタマイズする) チェック ボックスをオンにします。 詳細については、「Azure-SSIS 統合ランタイムの設定のカスタマイズ」を参照してください。

  3. Azure-SSIS IR を仮想ネットワークに参加させるかどうかを選択するには、 [Select a VNet for your Azure-SSIS Integration Runtime to join, allow ADF to create certain network resources, and optionally bring your own static public IP addresses](参加させる Azure-SSIS 統合ランタイムの VNet を選択し、ADF で特定のネットワーク リソースを作成できるようにし、必要に応じて独自の静的パブリック IP アドレスを使用する) チェック ボックスをオンにします。

    これは、IP ファイアウォール規則および仮想ネットワーク サービス エンドポイントを利用する Azure SQL Database サーバーまたはプライベート エンドポイントを利用するマネージド インスタンスを使用して SSISDB をホストする場合、またはセルフホステッド IR を構成せずにオンプレミス データにアクセスする必要がある場合にオンにしてください。 詳細については、仮想ネットワークへの Azure-SSIS IR の作成に関するページを参照してください。

  4. セルフホステッド IR を Azure-SSIS IR のプロキシとして構成するかどうかを選択するには、 [Set up Self-Hosted Integration Runtime as a proxy for your Azure-SSIS Integration Runtime](セルフホステッド統合ランタイムを Azure-SSIS 統合ランタイムのプロキシとして設定する) チェック ボックスをオンにします。 詳細については、セルフホステッド IR のプロキシとしての設定に関するページを参照してください。

  5. [続行] をクリックします。

[Integration runtime setup](統合ランタイムのセットアップ) ペインの [Summary](概要) ページで、すべてのプロビジョニング設定を確認し、推奨されるドキュメントのリンクをブックマークに登録します。その後 [作成] を選択すると、統合ランタイムの作成が開始されます。

Note

カスタム セットアップ時間を除き、SSIS IR が標準 VNet インジェクションを使用していない場合、このプロセスはほとんどの場合に 5 分以内に完了します。

SSISDB を使用する場合、Data Factory サービスは、SSISDB を準備するためにデータベース サーバーに接続します。

Azure-SSIS IR をプロビジョニングすると、Access の再頒布可能パッケージと Azure Feature Pack for SSIS もインストールされます。 これらのコンポーネントは、組み込みのコンポーネントで既にサポートされているデータ ソースに加えて、Excel ファイルと Access ファイルのほか、さまざまな Azure データ ソースに対する接続を実現するものです。 組み込みコンポーネントとプレインストール コンポーネントの詳細については、Azure-SSIS IR の組み込みコンポーネントとプレインストール コンポーネントに関するページを参照してください。 その他インストールできるコンポーネントの詳細については、Azure-SSIS IR のカスタム設定に関するページを参照してください。

[接続] ペイン

[管理] ハブの [接続] ペインで、 [Integration runtimes](統合ランタイム) ページに切り替え、 [Refresh](更新) を選択します。

[接続] ペイン

Azure-SSIS IR は、その名前を選択することで編集したり再構成したりすることができます。 該当するボタンを選択することで、Azure-SSIS IR を監視、開始、停止、削除したり、Azure-SSIS IR 上で動作する SSIS パッケージの実行アクティビティを含む ADF パイプラインを自動生成したりできます。また、Azure-SSIS IR の JSON コード (またはペイロード) を表示することもできます。 Azure-SSIS IR の編集と削除は、Azure-SSIS IR が停止しているときにしか実行できません。

SSIS パッケージのデプロイ

SSISDB を使用する場合は、そこにパッケージをデプロイし、Azure 対応の SSDT または SSMS ツールを使用して、それらを Azure-SSIS IR 上で実行することができます。 これらのツールは、ご利用のデータベース サーバーに対し、そのサーバーのエンドポイントを介して接続します。

  • Azure SQL Database サーバーの場合、サーバー エンドポイントの形式は <server name>.database.windows.net です。
  • プライベート エンドポイントを備えたマネージド インスタンスの場合、サーバー エンドポイントの形式は <server name>.<dns prefix>.database.windows.net です。
  • パブリック エンドポイントを備えたマネージド インスタンスの場合、サーバー エンドポイントの形式は <server name>.public.<dns prefix>.database.windows.net,3342 です。

SSISDB を使用しない場合は、Azure SQL Managed Instance にホストされた MSDB、ファイル システム、Azure Files のいずれかにパッケージをデプロイし、dtutil および AzureDTExec コマンド ライン ユーティリティを使用してそれらのパッケージを Azure-SSIS IR 上で実行できます。

詳細については、SSIS プロジェクトおよびパッケージのデプロイに関する記事を参照してください。

どちらの場合も、Data Factory パイプラインの SSIS パッケージの実行アクティビティを使用して、デプロイしたパッケージを Azure-SSIS IR 上で実行することもできます。 詳細については、ファーストクラスの Data Factory アクティビティとして SSIS パッケージの実行を呼び出す方法に関するページを参照してください。

次の SSIS ドキュメントもご覧ください。

Azure-SSIS Integration Runtime のカスタマイズの詳細については、次の記事に進んでください。