Azure Front Door の HTTP/2 サポート
現在、HTTP/2 サポートは、すべての Azure Front Door 構成に対してアクティブです。 顧客からのそれ以上のアクションは必要ありません。
HTTP/2 は HTTP/1.1 のメジャー リビジョンであり、応答時間を短縮することにより、Web パフォーマンスを向上させることができます。 HTTP/2 は、HTTP/1.1 の使い慣れた HTTP メソッド、状態コード、セマンティクスを維持することによって、ユーザー エクスペリエンスを向上させます。 HTTP/2 は HTTP および HTTPS と連携して動作するように設計されていますが、多くのクライアント Web ブラウザーは、HTTP/2 over TLS (トランスポート層セキュリティ) のみをサポートしています。
注意
HTTP/2 プロトコルのサポートは、クライアントから Front Door への要求に対してのみ使用できます。 バックエンド プールでの Front Door からバックエンドへの通信は、HTTP/1.1 経由で行われます。
HTTP/2 の利点
HTTP/2 の利点には、次のものがあります。
多重化およびコンカレンシー
HTTP 1.1 を使用した場合、複数のリソース要求には複数の TCP 接続が必要になるため、各接続にそれぞれ独自のパフォーマンス コストがかかります。 HTTP/2 では、1 つの TCP 接続で複数のリソースを要求できます。
ヘッダーの圧縮
提供されたリソースの HTTP ヘッダーを圧縮することにより、ネットワークを使用して送信されるデータが大幅に少なくなります。
ストリームの依存関係
ストリームの依存関係により、クライアントはサーバーにどのリソースに優先順位が割り当てられているかを示すことができます。
HTTP/2 のブラウザー サポート
主要なブラウザーはすべて、現在のバージョンで HTTP/2 サポートを実装しています。 サポートされていないブラウザーは、自動的に HTTP/1.1 にフォールバックします。
Browser | 最小バージョン |
---|---|
Microsoft Edge | 12 |
Google Chrome | 43 |
Mozilla Firefox | 38 |
Opera | 32 |
Safari | 9 |
次の手順
HTTP/2 の詳細については、次のリソースを参照してください。
- HTTP/2 の仕様のホームページ
- 公式の HTTP/2 FAQ
- フロント ドアの作成方法について学習します。
- Front Door のしくみについて学習します。