IoT データの分析と視覚化
この概要では、IoT データを分析および視覚化するためのオプションに関する主要な概念について説明します。 各セクションには、追加の詳細とガイダンスを提供するコンテンツへのリンクが含まれています。
一般的な IoT ソリューションのコンポーネントの概要を次の図に示します。 この記事では、IoT データの分析と視覚化に関連する領域に焦点を当てています。
Azure IoT では、分析と視覚化のサービスを使用して、IoT データから派生したビジネス分析情報を識別して表示します。 たとえば、機械学習モデルを使用してデバイス テレメトリを分析し、産業資産に対してメンテナンスをいつ実行するかを予測できます。 視覚化ツールを使用して、デバイスの場所のマップを表示することもできます。
Azure Digital Twins
Azure Digital Twins サービスを使用すると、現実世界のライブの最新の表現であるモデルを構築して管理できます。 これらのモデルで問い合わせと分析を行い、視覚化を生成して、ビジネス分析情報を抽出できます。 モデルの例としては、部屋、部屋の中のデバイス、部屋とデバイス間の関係に関する情報を含む建物の表現があります。 これらのモデルを設定する実際のデータは、通常、IoT デバイスから収集され、IoT ハブを介して送信されます。
外部サービス
IoT データの分析と視覚化に使用できるサービスは多数あります。 IoT データのストリーミングを処理するように設計されているサービスもあれば、より汎用的なサービスもあります。 以下のサービスは、IoT ソリューションの分析と視覚化に使用される最も一般的なサービスの一部です。
Azure Data Explorer
Azure Data Explorer は、大量のデータを準リアルタイムで簡単に分析できるようにする、フル マネージドでハイ パフォーマンスなビッグ データ分析プラットフォームです。 次の記事とチュートリアルでは、Azure Data Explorer を使用して IoT データを分析および視覚化する方法のいくつかの例を示しています。
- IoT Hub データ接続 (Azure Data Explorer)
- IoT データを Azure Data Explorer にエクスポートする (IoT Central)
- Azure Data Explorer 用のAzure Digital Twins クエリ プラグイン
Databricks
BI から機械学習までのソリューションを使用して、データセットの処理、保存、クリーニング、共有、分析、モデル化、収益化を行うには、Azure Databricks を使用します。 Azure Databricks プラットフォームを使用して、データ エンジニアリング ワークフロー、機械学習モデル、分析ダッシュボードなどを構築してデプロイします。
Azure Event Hubs と Azure Databricks クラスターを使用した構造化ストリームを使用します。 Databricks ワークスペースを IoT ハブ上の Event Hubs 互換エンドポイントに接続して、IoT デバイスからデータを読み取ることができます。
Azure Stream Analytics
Azure Stream Analytics は、大量のストリーミング データを低遅延で分析し、処理するように設計されたフル マネージド ストリーム処理エンジンです。 パターンやリレーションシップは、アプリケーション、デバイス、センサーなどのさまざまな入力ソースから抽出されたデータ内で識別できます。 これらのパターンを使用すると、アクションをトリガーし、アラートの作成やレポート ツールへの情報のフィードなどのワークフローを開始できます。 Stream Analytics は Azure IoT Edge ランタイムでも使用できます。これにより、エッジ上で直接データ処理できるようになります。
- Stream Analytics を使って IoT ソリューションを構築する
- Azure IoT Hub から取得したデータのリアルタイム データの視覚化
- カスタム ルールと通知を使用して Azure IoT Central を拡張する
- Azure Stream Analytics を IoT Edge モジュールとしてデプロイする
Power BI
Power BI はソフトウェア サービス、アプリ、コネクタのコレクションで、これらを組み合わせることで、関連性のないデータ ソースから、まとまりがあり、実体験的な対話型洞察を得ることができます。 Power BI を使用すると、データ ソースへの接続、重要な情報の視覚化と検出、あらゆるユーザーとのレポートの共有を簡単に行うことができます。
- Power BI を使用して Azure IoT Hub からのリアルタイム センサー データを視覚化する
- Azure IoT Central からデータをエクスポートし、Power BI で分析情報を視覚化する
Azure Maps
Azure Maps は、最新のマッピング データを使用して、地理的なコンテキストを Web とモバイル アプリケーションに提供する一連の地理空間サービスおよび SDK です。 IoT の例については、Azure Maps (Azure Digital Twins) との統合に関する記事を参照してください。
Grafana
Grafana は視覚化および分析のソフトウェアです。 格納されている場所に関係なく、メトリック、ログ、トレースの問い合わせ、視覚化、アラート、探索を行うことができます。 時系列データベースのデータを多くの分析情報を含むグラフと視覚化に変換するためのツールが用意されています。 Azure Managed Grafana は、分析および監視ソリューション用のフル マネージド サービスです。 IoT ソリューションで Grafana を使用する方法の詳細については、Azure IoT で Grafana を使用したクラウド IoT ダッシュボードに関する記事を参照してください。
IoT Central
IoT Central には、IoT データの分析と視覚化に使用できる豊富な一連の機能が用意されています。 次の記事とチュートリアルでは、IoT Central を使用して IoT データを分析および視覚化する方法のいくつかの例を示しています。