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Azure Virtual Desktop と FSLogix プロファイル コンテナーによるユーザー プロファイル管理

ユーザー プロファイルには、デスクトップ設定、永続的なネットワーク接続、アプリケーション設定などの構成情報を含む、個人に関するデータ要素が入っています。 既定では、オペレーティング システムに緊密に統合されるローカル ユーザー プロファイルが Windows によって作成されます。

リモート ユーザー プロファイルでは、ユーザー データとオペレーティング システムの間にパーティションが設けられます。 これにより、ユーザー データに影響を与えることなく、オペレーティング システムを交換したり変更したりすることができます。 Azure Virtual Desktop などの VDI ソリューションでは、次の理由でオペレーティング システムが置き換えられる場合があります。

  • オペレーティング システムのアップグレード。
  • 既存のセッション ホストの置き換え。
  • ユーザーはプールされたホスト プールに割り当てられ、サインインするたびに異なるセッション ホストに接続する可能性があります。

FSLogix プロファイル コンテナーと Azure Virtual Desktop を使って、ユーザーのプロファイルとカスタマイズを管理およびローミングすることをお勧めします。 FSLogix プロファイル コンテナーでは、完全なユーザー プロファイルが 1 つのコンテナーに格納されます。 サインイン時に、このコンテナーは、ネイティブにサポートされる仮想ハード ディスク (VHDX または VHD) ファイルとして、リモート セッションに動的にアタッチされます。 ユーザー プロファイルはすぐに利用できるようになり、ネイティブのユーザー プロファイルとまったく同じようにシステムに表示されます。 この記事では、FSLogix プロファイル コンテナーと Azure Virtual Desktop がどのように連携するかについて説明します。

Note

Azure 上の FSLogix プロファイル コンテナーのさまざまなストレージ オプションに関する比較資料をお探しの場合は、「FSLogix プロファイル コンテナー用のストレージ オプション」を参照してください。

FSLogix プロファイル コンテナー

ユーザー プロファイル用の既存および以前の Microsoft ソリューションにはさまざまな課題がありました。 以前のソリューションでは、VDI 環境のユーザー プロファイルのすべてのニーズは処理されませんでした。

FSLogix プロファイル コンテナーは、ユーザー プロファイルの多くの課題に対処します。 その中でも重要なものは次のとおりです。

  • パフォーマンス:FSLogix プロファイル コンテナーはハイ パフォーマンスであり、これによって、これまで Exchange キャッシュ モードの妨げになっていたパフォーマンスの問題が解決されます。

  • OneDrive: FSLogix プロファイル コンテナーを使わないと、OneDrive は非永続的な VDI 環境でサポートされません。

  • 追加フォルダー: FSLogix プロファイル コンテナーには、追加フォルダーを含むようにユーザー プロファイルを拡張する機能が用意されています。

Azure Virtual Desktop のベスト プラクティス

Azure Virtual Desktop では、顧客が使用している VM のサイズ、種類、および数を完全に制御できます。 詳細については、Azure Virtual Desktopに関するページを参照してください。

ご利用の Azure Virtual Desktop がベスト プラクティスに確実に従うようにするには、以下のようにします。

  • プロファイル コンテナーを格納するには、Azure Files または Azure NetApp Files を使うことをお勧めします。 Azure での FSLogix プロファイル コンテナーのさまざまなストレージ オプションを比較するには、FSLogix プロファイル コンテナー用のストレージ オプションに関する記事をご覧ください。

  • 各ホスト プール VM を、同じマスター イメージに基づいて同じ種類および同じサイズの VM で構築する必要があります。

  • 管理、スケーリング、および更新を容易にするために各ホスト プール VM を同じリソース グループに含める必要があります。

  • 最適なパフォーマンスを得るには、ストレージ ソリューションと FSLogix プロファイル コンテナーを同じデータ センターの場所に置く必要があります。

  • マスター イメージを含むストレージ アカウントを、VM がプロビジョニングされるのと同じリージョンおよびサブスクリプションに置く必要があります。

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