システムと Microsoft BizTalk Serverの統合
Microsoft BizTalk Server は、eBusiness アプリケーション用に設計された統合サーバーです。 Windows Server、SQL Server、SharePoint 上に構築され、Visual Studio の機能を活用します。 このようなテクノロジを組み合わせることにより、幅広い機能を使用してソリューションの開発、実装、運用、および保守を行うことができます。
BizTalk Serverには、BizTalk Accelerator for HL7 (BTAHL7) と組み合わせて使用できる次の統合サービスが用意されています。
メッセージの統合
BizTalk Serverでは、メッセージ交換を自動化することで、さまざまなエンティティ (部門、ビジネス パートナー、ベンダーなど) を統合します。 拡張マークアップ言語 (XML) を共通の通信プロトコルとして使用します。 XSD (XML Schema Definition) スキーマを使用してメッセージを記述および検証し、XSLT (XSL Transformations) を使用してメッセージ間のデータ変換を行います。
BizTalk Server統合エンジンは、ある場所から別の場所にメッセージをルーティングします。 ここでは、ドキュメントのパブリッシュとサブスクライブを別々の部署で行う、パブリッシャー/サブスクライバー モデルが採用されています。 サブスクライブする部署は、メッセージをパブリッシュした部署に通知することなくサブスクライブできます。 これによって 2 点間通信を柔軟なハブスポーク通信に置き換えることができるので、取引先組織を効率的に処理できます。
ビジネス プロセスの自動化
BizTalk Serverは、オーケストレーションと呼ばれるプロセス マップを使用してビジネス プロセスを自動化および統合し、一連の個別の関連アクションを 1 つのプロセスにリンクします。 オーケストレーションを作成することによって、メッセージの送受信、決定、ループ、およびその他の操作の手順をデータ交換と分析に基づいてリンクできます。 オーケストレーションを使用すると、イベントが発生したときに自動的に実行されるビジネス プロセスを作成できます。
BizTalk Serverを使用すると、ビジネス ルールに基づいてプロセスを動的に変更できます。 これによって、連携されたプロセスで実行されるアクションをビジネスの考慮事項に基づいて柔軟に変更できます。 たとえば、注文の請求処理の承認プロセスを特定のしきい値によって制限できます。
BizTalk Serverでは、Human Workflow Services を通じて、自動化されたオーケストレーション内に人間のアクションを含めることもできます。
異機種システムの統合
BizTalk Serverは、システムが異なる通信プロトコルでデータを送信する異種環境で IT システムを統合できます。 これは、アダプターを使用して、さまざまなプロトコルを使用しているシステムに接続することにより実現します。 ファイル、FTP、HTTP、SMTP、SOAP、SQL アダプターの使用がサポートされています。 BizTalk アダプター フレームワークを使用して、カスタム アダプターを作成できます。
ロールベースのツール
BizTalk Serverは、開発者、IT プロフェッショナル、ビジネス プロフェッショナルが協力してシステムを作成、実装、運用、保守、カスタマイズする開発と実行環境です。 BizTalk Serverでは、これらの各ロールに使用に合わせたツールが提供されます。
詳細については、「 ロールベースの製品」を参照してください。