次の方法で共有


AddResource コマンド: BizTalk アセンブリ

BizTalk アプリケーションに BizTalk アセンブリを追加するには、 AddResource コマンドを使用し、Type パラメーター に System.BizTalk:BizTalkAssembly を指定します。 このコマンドを実行すると、該当するアセンブリが BizTalk 管理データベースに追加されます。 アセンブリは、BizTalk Server 管理コンソール (追加先アプリケーションのリソース フォルダー) にも表示されます。 また、アセンブリに含まれているアイテムが個々のフォルダーに表示されます。 さらに、 ListApp コマンドを使用すると、成果物が一覧表示されます。

このコマンドを使用する場合は、次の点に注意する必要があります。

  • アプリケーションに同じ完全名の既存のアセンブリが存在する場合は、Overwrite パラメーターを指定する必要があります。指定しないと、AddResource 操作は失敗します。 完全名は、名前、公開キー トークン、カルチャ、およびバージョンから成ります。 ただし、他のアプリケーションがこのアセンブリに依存している場合、Overwrite パラメーターを指定したかどうかに関係なく AddResource 操作は失敗します。

  • グループに同じ完全名の既存のアセンブリがあった場合、Overwrite パラメーターを指定したかどうかに関係なく AddResource 操作は失敗します。

  • オーケストレーションを含むアセンブリを上書きする場合、このコマンドを実行する前に、そのオーケストレーションを停止し、参加解除しておく必要があります。 また、オーケストレーションがバインドされている送信ポートを停止および参加解除し、受信場所を無効にする必要があります。

  • また、追加するアセンブリが、そのアプリケーションには含まれない他のアイテムに依存している場合、AddResource 操作は失敗します。

    依存関係の詳細については、「 依存関係とアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

使用

BTSTask AddResource [/ApplicationName:value] /Type:System.BizTalk:BizTalkAssembly [/Overwrite] /Source:value [/Destination:value] [/Options:GacOnAdd|GacOnInstall|GacOnImport] [/Server:value] [/Database:value]

パラメーター

パラメーター 必須
/ApplicationName (または /A、解説を参照) いいえ アセンブリを追加する BizTalk アプリケーションの名前。 名前にスペースが含まれている場合は、二重引用符 (") で囲む必要があります。 アプリケーション名が指定されなかった場合、既定の BizTalk アプリケーションが使用されます。
/Type (または /T、解説を参照) はい System.BizTalk:BizTalkAssembly (この値では大文字と小文字は区別されません)。
/Overwrite (または /Ov、解説を参照) いいえ 既存のアセンブリを更新するためのオプション。 指定しなかった場合、追加するアセンブリと同じ完全名のアセンブリが既にアプリケーションに存在した場合、AddResource 操作は失敗します。 完全名は、アセンブリのローカル一意識別子 (LUID) に対応しています。 ListApp コマンドを使用して、アプリケーション内の成果物の LUID を表示できます。 他のアプリケーションが、上書きされようとしているアセンブリに依存している場合、このパラメーターを指定したとしても AddResource 操作は失敗します。
/Source (または /So、解説を参照) はい アセンブリ ファイルの完全パス (ファイル名を含む)。 パスにスペースが含まれている場合は、二重引用符 (") で囲む必要があります。
/Destination (または /De、解説を参照) いいえ アプリケーションを .msi ファイルからインストールしたときにアセンブリ ファイルがコピーされる場所 (完全パス)。 指定しなかった場合、インストール中、アセンブリ ファイルはローカル ファイル システムにコピーされません。 パスにスペースが含まれている場合は、二重引用符 (") で囲む必要があります。 メモ:インストール時に設定される環境変数 %BTAD_InstallDir%BizTalk Server使用して、アプリケーションのインストール フォルダーを指定できます。 アプリケーション ファイルがインストールされるコンピューターには、さまざまなフォルダー構造が考えられます。環境変数を使用することにより一貫した場所を指定できます。 例: "%BTAD_InstallDir%\MyFiles\Orchestrations.dll"
/Options (または /Op、解説を参照) いいえ - GacOnAdd: AddResource 操作中に、ローカル コンピューター上のグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にアセンブリをインストールするように指定します。
- GacOnInstall: アプリケーションが .msi ファイルからインストールされるときに、アセンブリを GAC にインストールするように指定します。
- GacOnImport: アプリケーション .msi ファイルがインポートされるときにアセンブリを GAC にインストールするように指定します。

複数のオプションを入力する場合は、コンマで区切って入力します。
/Server (または /Se、解説を参照) いいえ BizTalk 管理データベースをホストする SQL Server インスタンスの名前。ServerName\InstanceName,Port の形式で指定します。

インスタンス名の指定は、そのインスタンス名がサーバー名と異なる場合にのみ必要です。 ポートの指定は、SQL Server で使用するポート番号が既定値 (1433) と異なる場合にのみ必要です。

例 :

Server=MyServer

Server=MyServer\MySQLServer,1533

指定しなかった場合、ローカル コンピューターで実行されている SQL Server インスタンスの名前が使用されます。
/Database (または /Da、解説を参照) いいえ BizTalk 管理データベースの名前。 指定しなかった場合、SQL Server のローカル インスタンスで実行されている BizTalk 管理データベースが使用されます。

サンプル

BTSTask AddResource /ApplicationName:MyApplication /Type:System.BizTalk:BizTalkAssembly /Overwrite

/Source:"%BTAD_InstallDir%\Source Assemblies\Orchestrations.dll" /Destination:"%BTAD_InstallDir%\New Assemblies\Orchestrations.dll" /Options:GacOnInstall,GacOnImport /Server:MyDatabaseServer /Database:BizTalkMgmtDb

注釈

パラメーターの大文字と小文字は区別されません。 パラメーター名は、すべて入力する必要はありません。最初の数文字 (一意に特定できるだけの文字数) を入力するだけで構いません。

参照

AddResource コマンド
BizTalk アセンブリをアプリケーションに追加する方法