受信 AS2 メッセージのアグリーメントの解決
BizTalk Serverは、HTTP/HTTPS トランスポート経由で EDIINT/AS2 でエンコードされたメッセージを受信すると、メッセージを送信した取引先のビジネス プロファイルの決定を試みます。 これは、次の処理を順番に試みることによって行われます。
受信メッセージの AS2-From ヘッダーと、[契約のプロパティ] ダイアログ ボックスの一方向 AS2 契約の [識別子] ページの [AS2-From] の値を一致させます。
BizTalk Server契約を特定できない場合、受信メッセージに設定されている AS2-From コンテキスト プロパティと取引先の名前との照合が試行されます。
Note
AS2-From ヘッダーには ASCII 文字しか含めることができないため、取引先名および AS2-From エイリアスにも ASCII 文字のみを使用する必要があります。 完全に一致しない場合、BizTalk では着信メッセージのヘッダーに基づいてアグリーメントを特定できません。
AS2 受信パイプラインは、アグリーメントが特定された場合にのみメッセージを処理します。 EDI 処理とは異なり、アグリーメントを特定できない場合BizTalk Server使用できるフォールバック AS2 プロパティはありません。
パイプラインが契約を決定すると、[契約設定] ダイアログ ボックスの一方向 AS2 契約の [検証] ページで、[検証に契約設定を使用する] プロパティと [MDN] プロパティの設定がチェックされます。 このプロパティがオンになっている場合、受信パイプラインはアグリーメント プロパティを使用してメッセージを処理します。 このプロパティがオフになっている場合、受信パイプラインはメッセージの AS2 ヘッダーの値を使用してメッセージを処理します。
Note
アグリーメントの解決時に決定される AS2 アグリーメントは、EDI ペイロードと同じアグリーメントにならない場合があります。 AS2 アグリーメントは、複数のパーティから EDI ドキュメントをルーティングするクリアリングハウスを表す場合があるので、AS2 と EDI が同じアグリーメントを共有する必要はありません。
受信プロセスの詳細については、「 受信 AS2 メッセージの処理」を参照してください。