アプリケーションの更新に関する重要な考慮事項
アプリケーション (特に実稼働環境で実行されているアプリケーション) を更新する前に考慮する必要のある重要事項を以下に示します。
一般的な考慮事項
パーティおよびルールはグループのスコープで認識されるため、パーティおよびルールを追加すると、他のアプリケーションが中断する可能性があります。
別のアイテムが依存しているアイテムを展開解除する場合は、依存しているアイテムを先に展開解除する必要があります。
Note
BizTalk Server管理コンソールに警告が表示され、誤った順序で成果物を展開できなくなります。
既存のアプリケーションの BizTalk アセンブリが更新された場合は、変更を有効にするためにホスト インスタンスの再起動が必要になる場合があります。 ホスト インスタンスを再起動すると、ホスト インスタンスで実行されている他のすべてのアプリケーションが停止します。
Visual Studio を使用してアプリケーションを実稼働環境に展開した場合 (この操作は実行しないことをお勧めします)、プロジェクト プロパティの [ホスト インスタンスを再起動します] オプションが有効に設定されていると、このアプリケーションに関連付けられていないアプリケーションを含め、アプリケーションを展開すると、すべてのホスト インスタンスが再起動します。 これにより、ローカル コンピューターのホスト インスタンスで実行されている他のすべてのアプリケーションが停止します。
BizTalk アプリケーションとして展開される BizTalk Server アセンブリ (オーケストレーション、スキーマ、マップを含む) を更新する場合は、以下のいずれかを実行できます。
並列展開を実行します。 通常は、バージョン番号を増やすことによって新しいアセンブリを適切に修正することができます。 これによって、両方のアセンブリが完全修飾アセンブリ名を持つことができます。 詳細については、「 既存のバージョンと並行して実行するアプリケーションの新しいバージョンをデプロイする方法」を参照してください。
既存の BizTalk Server アセンブリを新しいアセンブリで置き換えます。 古いアセンブリを読み込む可能性のあるホスト インスタンスをすべて停止し、GAC 内の古いアセンブリを置き換え、ホスト インスタンスを再起動する必要があります。
まったく新しいアプリケーションを展開して既存のアプリケーションを置き換える場合は、このアプリケーションと他のアプリケーションとの間の参照をすべて修正する必要があります。
スキーマを更新する際の考慮事項
BizTalk グループ内の既存のスキーマと同じメッセージの種類の新しいスキーマを含むアプリケーションにアセンブリを追加すると、パイプラインでスキーマ解決が行われるときに、バージョン番号が最も高いスキーマが使用されます。 さらに、1 つのメッセージの種類が複数の .NET 型を参照している場合、このあいまいさが原因でパイプラインの実行エラーが発生する可能性があります。 これは、メッセージの種類、ターゲットの名前空間、およびインスタンスのルート名がスキーマの検索に使用されるためです。 この問題は、新しいスキーマと同じメッセージの種類のスキーマを使用するアプリケーション内のパイプラインで発生する可能性があります。 スキーマ解決の詳細については、「 パイプライン コンポーネントのスキーマ解決」を参照してください。
スキーマを更新する場合は、そのスキーマを参照しているマップを更新する (または新しいマップを作成する) だけでなく、そのスキーマに依存するオーケストレーションもすべて更新する必要があります。
スキーマのバージョン番号を増分した場合は、そのスキーマを使用するパイプライン インスタンスとパイプライン コンポーネントについて、そのスキーマへの参照を更新する必要があります。
スキーマを展開解除すると、スキーマの前のバージョンが使用可能であれば、そのバージョンがアクティブになります。
ポリシーを更新する際の考慮事項
- BizTalk Server ランタイムでは、展開状態のポリシーの最新バージョンが使用されます。