マークされたトランザクション、完全バックアップ、ログ バックアップ
Backup BizTalk Server ジョブは、完全なデータベース バックアップとトランザクション ログ バックアップを使用して、マークされたトランザクションと呼ばれるトランザクションの種類と組み合わせて、すべてのBizTalk Server データベースの同期バックアップを作成します。 "マークされたトランザクション" とは、そのトランザクションに参加するすべてのデータベースのトランザクション ログに対してマークを設定するトランザクションです。 新しい分散トランザクションの開始を抑制しながら、現在実行されている分散トランザクションの完了を待機し、適切な時期が来たらトランザクションを実行してマークを設定するというものです。
ここでいうマークとは、すべてのデータベース間で同期されたトランザクション ポイントのことです。それ以降のログ バックアップでは、このマークを目安として、データベースを適切なポイントまで復元できます。
BizTalk Server のバックアップ ジョブを実行するたびに、すべての BizTalk Server データベースの、マークされたトランザクション ログ バックアップが作成され、指定された期間に基づく完全バックアップが作成されます。
完全バックアップ
Backup BizTalk Server ジョブを実行すると、最初のバックアップ プロセス BackupFull が実行されます (ジョブが実行されるたびに実行されるわけではありません)。 バックアップ BizTalk Server ジョブをスケジュールする方法の詳細については、「バックアップ BizTalk Server ジョブをスケジュールする方法」を参照してください。
新しく設定した間隔で BizTalk Server のバックアップ ジョブが初めて実行されるときは、完全バックアップが実行されます。 たとえば、ジョブを 1 時間おきに実行するようにスケジュールを設定し、間隔を "毎日" に設定した場合、BizTalk Server のバックアップ ジョブは、1 日の初回実行時 (深夜 0:00 時など) に、完全バックアップが実行されます。
トランザクション ログのバックアップ
Backup BizTalk Server ジョブが実行する 2 番目のプロセスは MarkAndBackupLog です。 ジョブを実行するたびに、このプロセスですべての BizTalk Server データベースにマークが設定され、トランザクション ログ バックアップが実行されます。
マークは、ServerName>DatabaseName_Log\LogMarkName_Timestamp.bak を使用して<作成された文字列で、<SQL Server エージェント ジョブでログ マーク名>が構成されます。<>><<> 各データベースの最後のログを復元するときに、このマークが使用されます。
詳細については、SQL Server Books Online の「トランザクション ログ バックアップ」および「関連するデータベースのバックアップと復旧」を参照してください。