フォールト トレランスのためのプラットフォームの計画
Microsoft BizTalk Serverは、Microsoft Windows および Microsoft SQL Server プラットフォーム上に構築されています。 BizTalk Server の障害に対する耐性や回復力は、その基盤となるプラットフォームの耐性と回復力にかかっています。
ビジネス アクティビティ監視 (BAM) データベースと MessageBox データベースでは、次の操作を行うことをお勧めします。
SQL Server Enterprise Edition のフェールオーバー クラスタリングを使用します。 フェールオーバー クラスターを使用することにより、サーバーで障害が発生した場合に、SQL Server インスタンスの処理を、稼働しているサーバーへと自動的に切り替えることができます。
BAM プライマリ インポート データベースは、イベント データを収集します。 障害が発生した場合、前回のバックアップ以降に BAM プライマリ インポート データベースに書き込まれたデータが失われます。 失われたイベント データを再生成することはできません。そのため、BAM プライマリ インポート データベースに対してフェールオーバー クラスタリングを有効にすることがきわめて重要となります。
SQL Server RAID (Redundant Array of Independent Disks) を使用します。メッセージ ボックス データベースおよび BAM プライマリ インポート データベースに関して、RAID の使用が特に重要となります。
フォールト トレラントな Windows and SQL Server 環境を設計するにあたっては、以下に示す情報を参照してください。 クラスタリングやディスク ミラー化など、サービス障害やデータ損失を防ぐためのハードウェアおよびサーバーの冗長性技術をしっかり習得する必要があります。
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「高可用性 - Always On テクノロジ」ホワイトペーパーでは、SQL Server 2008 で利用できる高可用性機能について説明しています。
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サーバーまたはデータベースの可用性を向上させる SQL Server 2008 の高可用性ソリューションについて説明します。
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高可用性とディザスター リカバリーの計画と設計について説明します。
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Windows 展開サービスの役割を Windows Server 2008 で使用する手順が示されています
Windows Server 2003 展開キット: サーバー展開の計画。
このドキュメントでは、サーバー ストレージの導入計画のほか、中規模から大規模な組織におけるファイル サーバー、プリント サーバー、およびターミナル サーバーの設計と導入について説明しています。
また、このドキュメントには、リモート サーバーの管理計画、サーバー クラスターの設計と導入、ネットワーク負荷分散クラスターの設計と導入に関するガイドラインが記載されています。このガイドラインに従うことによって、サーバーの可用性とスケーラビリティを最大限に高めることができます。
プラットフォームのバックアップ
システムの構成を終えたら、サーバーの完全バックアップを行い、データが万一失われてしまっても迅速にサーバーを元の状態に復旧できるように準備します。
プラットフォームをバックアップするには、記載されたバックアップ手順を次の各テクノロジについて実行します。
Microsoft Windows Server Standard、Enterprise、または Datacenter Edition
インターネット インフォメーション サービス (IIS)
Microsoft SQL Server
Windows SharePoint Services。Windows SharePoint Services アダプターが使用します。
「チェックリスト: ディザスター リカバリーによる可用性の向上」の「BizTalk Serverのバックアップ」の「BizTalk Server操作ガイド」の推奨事項に従ってください。
バックアップ手順および復元手順を十分にテストしたら、バックアップを安全かつ離れた場所に保管します。