Visual Studio からアセンブリを展開する場合の動作
このトピックでは、Visual Studio から BizTalk Server 上の BizTalk アプリケーションにアセンブリを展開する場合の動作について説明します。
プロジェクトは個別に展開したり、ソリューション内のすべてのプロジェクトを同時に展開したりできます。 プロジェクトを個別に配置するか、ソリューションの一部として配置する前に、「Visual Studio で配置プロパティを設定する方法」の説明に従って、アセンブリをプロジェクト プロパティに配置するアプリケーションを指定します。 Visual Studio でプロジェクトまたはソリューションを展開すると、アセンブリは自動的にビルドされ、指定したアプリケーションに展開されます。 ローカルの BizTalk グループにプロジェクト プロパティで指定したアプリケーションと同じ名前の既存のアプリケーションがある場合、アセンブリはその既存のアプリケーションに展開されます。それ以外の場合、指定した名前のアプリケーションが新しく作成され、作成されたアプリケーションにアセンブリが展開されます。 このプロセスの一部として、アセンブリは、アセンブリに含まれるオーケストレーション、パイプライン、スキーマ、およびマップ (これらは "アイテム" と呼ばれます) と共にローカルの BizTalk 管理データベースにインポートされ、データベース内で指定したアプリケーションに関連付けられます。
プロジェクトをソリューションに含めて同時に展開する場合でも、ソリューション内のプロジェクトは同じ BizTalk アプリケーションまたは異なる BizTalk アプリケーションに展開できます。 次の図は、Visual Studio の BizTalk ソリューションに含まれる 3 つのアセンブリを、2 つの異なる BizTalk アプリケーションに展開する場合を示しています。
プロジェクトまたはソリューションを展開したら、BizTalk Server 管理コンソールや BTSTask コマンド ライン ツールを使用して、アセンブリおよびそのアイテムを表示したり管理したりすることができます。
展開先
Visual Studio からアセンブリを展開する場合、既定では、アセンブリの展開先はアセンブリの展開元です。 Visual Studio からアセンブリをインストールまたはエクスポートするときに、"インストール元" と "インストール先" の環境が同じでない場合、インストールは失敗します。 たとえば、インストール元が D:[path]/[filename] であり、ターゲット コンピューター、つまりインストール先のコンピューターに "D" ドライブがない場合、このインストールは失敗します。
この動作は、BizTalk 管理者を使用してリソースを追加する動作とは対照的です。リソースを追加するときの既定のインストール先は %BTAD_InstallDir% です。 この環境変数は、インストールで指定したインストール ディレクトリに展開されます。
この問題を解決するには、以下の手順に従います。
Visual Studio で、アセンブリを展開します。
アセンブリが展開されたら、BizTalk 管理者を開きます。
必要に応じて、展開先を変更します。 たとえば、展開先を %BTAD_InstallDir% などに変更します。
展開先を変更したら、以後同じアセンブリを再展開する場合は、この新しい場所が既定値として使用されます。
詳細については、「 Visual Studio から BizTalk アセンブリを展開する方法」を参照してください。
ソリューションとプロジェクトの展開
展開する場合は、個別のプロジェクトではなく、常にソリューションを展開することを強くお勧めします。 個別のプロジェクトの展開では、展開するアセンブリと別のアセンブリとの間に依存関係がある場合、展開を完了するまでにいくつかの手順を実行しなければなりません。 しかし、ソリューションを展開すると、アセンブリ間の依存関係を管理するための手順はすべて BizTalk Server が自動的に実行します。 詳細については、「 Visual Studio から BizTalk アセンブリを再デプロイする方法」を参照してください。
次の図は、ソリューションBizTalk Server展開するときに依存関係を持つアセンブリを再デプロイするために実行する手順を示しています。
