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BizTalk アプリケーションについて

BizTalk アプリケーションは、BizTalk Server ビジネス ソリューションの展開、管理、およびトラブルシューティングをすばやく簡単に行えるようにする BizTalk Server の機能です。 BizTalk アプリケーションは、BizTalk Server ビジネス ソリューションで使用される "アイテム" の論理グループです。 アイテムについては後で詳しく説明します。

BizTalk Serverの新しく設計された管理および監視ツールでは、この新しい概念を利用して、個々の成果物レベルだけでなく、アプリケーション レベルでBizTalk Serverビジネス ソリューションを管理および構成できます。 アプリケーションを作成してアイテムを追加することで、ソリューション内の複数のアイテムをまとめて 1 つのエンティティとして表示、パッケージ化、展開、および管理できます。 このため、複雑なアプリケーションの数が増えても、容易かつ直観的に個別管理することができます。

アプリケーションの作成と管理に使用できるツールはいくつかあります。詳細については、「 アプリケーションの展開と管理ツール」を参照してください。

次の図に、2 つの BizTalk アプリケーションと、各アプリケーションに含まれるアイテムを示します。

BizTalk アプリケーションと成果物

Artifacts

アイテムには、次のものがあります。

  • BizTalk アセンブリ、およびアセンブリに含まれる BizTalk 固有のリソース (オーケストレーション、パイプライン、スキーマ、およびマップ)

  • BizTalk 固有のリソースを含まない .NET アセンブリ

  • ポリシー

  • 送信ポート、送信ポート グループ、受信場所、および受信ポート

  • ソリューションで使用されるその他のアイテム (証明書、COM コンポーネント、スクリプトなど)

    各種類の成果物の背景情報については、「 ランタイム アーキテクチャ」を参照してください。 成果物の追加、削除、構成の詳細については、「 成果物の管理」を参照してください。

    アプリケーションには、ビジネス ソリューションで使用されているすべてのアイテムを含めることも、一部のみを含めることもできます。 アイテムを 1 つのアプリケーションに配置した方がよいか、2 つ以上のアプリケーションに分けた方がよいかは、アイテムの展開方法によって異なります。 成果物をグループ化する方法の詳細については、「 BizTalk アプリケーションを展開するためのベスト プラクティス」を参照してください。

既定のアプリケーション

インストール後BizTalk Server構成すると、BizTalk Application 1 という名前の既定のアプリケーションが自動的に作成されます。 成果物をさまざまなアプリケーションにグループ化するためのベスト プラクティスについては、「 BizTalk アプリケーションを展開するためのベスト プラクティス」を参照してください。 既定のアプリケーションを変更したり、既定のアプリケーションの名前を変更したりすることもできます。

次のシナリオでは、アイテムは自動的に既定のアプリケーションに追加されます。

  • アプリケーション名を指定せずに Visual Studio から BizTalk Server にアセンブリを配置する場合。 詳細については、「 Visual Studio から BizTalk アセンブリを展開する方法」を参照してください。

  • BTSTask を使用して、アプリケーション名を指定せずにアイテムをアプリケーションに追加する場合。 詳細については、「 AddResource コマンド」を参照してください。

  • BTSTask を使用して、アプリケーション名を指定せずにアプリケーションの .msi ファイルをインポートする場合。 詳細については、「 ImportApp コマンド」を参照してください。

BizTalk.System アプリケーション

インストール後BizTalk Server構成すると、BizTalk.System という名前のアプリケーションが自動的に作成され、既定のスキーマやパイプラインなど、すべての BizTalk アプリケーションで使用される共通の成果物が設定されます。 BizTalk.System とそのアイテムは読み取り専用です。 BizTalk.System を削除したり、名前を変更したりすることはできません。また、BizTalk.System に含まれるアイテムを削除したり、名前を変更したり、移動したりすることもできません。

重要

BizTalk Server のすべてのアプリケーションには自動的に BizTalk.System アプリケーションへの参照が含まれます。 これは、BizTalk.System 内のアイテムがすべての BizTalk アプリケーションで使用されるためです。 BizTalk.System アプリケーションへの参照は削除しないでください。 削除すると、アプリケーションが正しく機能しなくなる可能性があります。

参照

BizTalk アプリケーションの展開と管理について