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アダプター フレームワークについて

BizTalk アダプター フレームワークでは、すべてのアダプターで実装したり、BizTalk Server メッセージング エンジンの処理にアクセスしたりするための、安定したオープンなメカニズムが提供されています。 Microsoft.BizTalk.Adapter.Framework 名前空間で説明されているインターフェイスを使用すると、アダプターは構成プロパティ ページを変更する手段を提供できます。 これは、サービスやスキーマを BizTalk プロジェクトにインポートする手段でもあります。

次の図は、アダプターとアダプター フレームワークがどのように連動してアプリケーションを BizTalk Server に接続するかを示しています。

アダプター フレームワークの

次の手順では、この図に示されている一連の手順を説明します。

  1. データの受信は、指定のアドレスで特定のプロトコルのメッセージを待ち受けている受信場所で行われます。 受信場所は、アダプターと受信パイプラインに関連付けられています。 あらかじめ決められたプロトコルのメッセージに対して特定のロジックを実行するように、アダプター コンポーネントとパイプライン コンポーネントの両方を構成することができます。

  2. 受信場所でメッセージが受信されると、メッセージがアダプターに送信され、そこで新しい BizTalk メッセージが作成されます。アダプターは、データ ストリームをメッセージ (通常はメッセージのボディ部内) に添付し、データの受信元エンドポイントに関するメタデータを追加して、そのメッセージをメッセージング エンジンに送信します。

  3. メッセージング エンジンが受信パイプラインにメッセージを送信すると、そこでデータが XML に変換され、メッセージの送信者が認証されます。さらに、メッセージの解読および XML の検証が行われます。

  4. メッセージング エンジンは、メッセージをメッセージ ボックス データベースに公開します。 メッセージ ボックスとは、処理するメッセージが含まれている Microsoft SQL Server テーブルです。 オーケストレーションと送信ポートの両方が、メッセージ ボックスをサブスクライブできます。

  5. メッセージング エンジンは、サブスクライバーのフィルターの仕様セットに一致するメッセージ コンテキストのプロパティに基づいて、メッセージをオーケストレーションまたは送信ポートのサブスクライバーにメッセージを送信します。

  6. オーケストレーションがサブスクライバーの場合、処理されたメッセージは送信ポートを通じて送信されます。 サブスクライバーが送信ポートの場合、メッセージは回線で送信される前に送信パイプラインを通じて送信アダプターに渡されます。

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