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Office Web Apps Server および Office Online Server の GDPR 対応

Office Online Serverおよび Office Web Apps Server テレメトリ データは、ULS ログの形式で格納されます。 ULS ビューアーを使用して、オンプレミス テナントからの ULS ログを表示できます。

すべてのログ行には CorrelationID が含まれています。 関連するログ行は、同じ CorrelationID を共有します。 各 CorrelationID は 1 つの SessionID に関連付けられ、1 つの SessionID は多くの CorrelationID に関連している可能性があります。 各 SessionID は 1 つの UserID に関連している場合がありますが、一部のセッションは匿名であるため、関連付けられた UserID はありません。 そのため、特定のユーザーに関連付けられているデータを特定するために、単一のユーザー ID から、そのユーザーに関連付けられている SessionID、それらの SessionID から関連付けられた関連付けられた関連付け ID、およびそれらの関連付けのすべてのログにマップできます。 異なる ID 間のリレーションシップについては、次の図を参照してください。

SessionIDs と CorrelationIds の関係を示すフローチャート。

ログの収集

たとえば、UserID 1 に関連付けられているすべてのログを収集するには、最初に UserID 1 (つまり、SessionID 1 と SessionID2) に関連付けられているすべてのセッションを収集します。 次の手順では、SessionID 1 (つまり、CorrelationID 1、2、および 3) と SessionID 2 (つまり、CorrelationID 4) に関連付けられているすべての相関関係を収集します。 最後に、一覧内の各相関関係に関連付けられているすべてのログを収集します。

  1. UlsViewer の起動

  2. 目的の時間枠に対応する uls ログを開きます。ULS ログは %PROGRAMDATA%\Microsoft\OfficeWebApps\Data\Logs\ULS に格納されます

  3. フィルターの編集 | 変更

  4. 次のフィルターを適用します。

    • EventID が apr3y に等しい、

      または、

    • EventID が bp2d6 に等しい

  5. ハッシュ UserID が、これら 2 つのイベントのうちのいずれか 1 つのメッセージ内に含まれます

  6. apr3y の場合、メッセージには UserID 値および PUID 値が含まれます

  7. bp2d6 の場合、メッセージにはかなりの情報が含まれます。 LoggableUserId 値フィールドは、ハッシュされた UserID です。

  8. これらの 2 つのタグのうちのいずれか 1 つからハッシュ UserID が取得されると、ULSViewer のその行の WacSessionId 値の内容は、そのユーザーに関連する WacSessionId になります

  9. 問題のユーザーに関連する WacSessionId 値をすべて収集します

  10. リスト内の最初の WacSessionId で、EventId が "xmnv" に等しく、Message が "UserSessionId=<WacSessionId>" に等しいものすべてをフィルター処理します (フィルターの <WacSessionId> の部分を実際の WacSessionId に置き換える)

  11. その WacSessionId に一致する Correlation のすべての値を収集します

  12. ステップ 10-11 を、リスト内にある対象ユーザーの WacSessionId の値すべてについて繰り返します

  13. Correlation がリスト内の最初の Correlation に等しいものすべてをフィルター処理します

  14. その Correlation に一致するログすべてを収集します

  15. ステップ 13-14 を、リスト内にある対象ユーザーの Correlation の値すべてについて繰り返します

データの種類

Office ログには、さまざまな種類のデータが含まれています。 ULS ログに含まれる可能性があるデータの例を次に示します。

  • 製品使用中に発生した問題のエラー コード

  • ボタンのクリックおよびアプリ使用状況についてのその他のデータ

  • アプリについて、またアプリ内の特定の機能についてのパフォーマンス データ

  • ユーザーのコンピューターの所在地を示すおおまかな位置情報 (IP アドレスに由来する国または地域、県、市町村など)、ただし正確な地理的位置ではありません。

  • ブラウザーに関する基本的なメタデータ (ブラウザーの名前とバージョンなど)、およびコンピューターに関する基本的なメタデータ (OS の種類とバージョンなど)

  • ドキュメント ホストからのエラー メッセージ (OneDrive、SharePoint、Exchange など)

  • ユーザーのアクションには関係しないアプリの内部プロセスに関する情報