/GR (ランタイム型情報の有効化)
実行時にオブジェクトの型をチェックするためのコードを追加します。
構文
/GR[-]
解説
/GR をオンにすると、コンパイラによって _CPPRTTI
プリプロセッサ マクロが定義されます。 既定では、/GR はオンです。 /GR- は、ランタイム型情報を無効にします。
コンパイラがコード内のオブジェクトの型を静的に解決できない場合は、/GR を使用します。 通常、コードで dynamic_cast 演算子または typeid を使用するときは、/GR オプションが必要です。 ただし、/GR を使用すると、イメージの .rdata セクションのサイズが大きくなります。 コードで dynamic_cast
または typeid
を使用していない場合は、/GR- を指定すると小さいイメージを生成できます。
ランタイム型チェックについて詳しくは、「C++ 言語リファレンス」の「ランタイム型情報」をご覧ください。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[言語] プロパティ ページを選択します。
[ランタイム型情報を有効にする] プロパティを変更します。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- 以下を参照してください。RuntimeTypeInfo