Windows フォーム上のコントロールのユーザー補助情報の提供
ユーザー補助機能は専用のプログラムおよびデバイスで、障碍を持つユーザーがコンピューターをより効果的に使用するよう助けます。 たとえば、視覚障碍者のためのスクリーン リーダーや、マウスまたはキーボードではなく音声コマンド入力を利用するユーザーのための音声入力ユーティリティがあります。 これらのユーザー補助機能は、Windows フォーム コントロールによって公開されているアクセシビリティのプロパティと連携します。 それらのプロパティは以下のとおりです。
AccessibilityObject
AccessibleDefaultActionDescription
AccessibleDescription
AccessibleName
AccessibleRole
AccessibilityObject プロパティ
この読み取り専用プロパティには AccessibleObject インスタンスが含まれます。 AccessibleObject は、コントロールの説明、画面上の位置、ナビゲーション能力、および値に関する情報を提供する IAccessible インターフェイスを実装します。 デザイナーは、コントロールがフォームに追加されたときにこの値を設定します。
AccessibleDefaultActionDescription プロパティ
この文字列は、コントロールの操作について説明します。 [プロパティ] ウィンドウには表示されず、コードでのみ設定できます。 次の例では、このプロパティをボタン コントロールに設定します。
Button1.AccessibleDefaultActionDescription = _
"Closes the application."
Button1.AccessibleDefaultActionDescription =
"Closes the application.";
button1->AccessibleDefaultActionDescription =
"Closes the application.";
AccessibleDescription プロパティ
この文字列はコントロールについて説明します。 これは、[プロパティ] ウィンドウで、または次のようにコードで設定できます。
Button1.AccessibleDescription = "A button with text 'Exit'."
Button1.AccessibleDescription = "A button with text 'Exit'";
button1->AccessibleDescription = "A button with text 'Exit'";
AccessibleName プロパティ
これは、ユーザー補助機能に報告されたコントロールの名前です。 これは、[プロパティ] ウィンドウで、または次のようにコードで設定できます。
Button1.AccessibleName = "Order"
Button1.AccessibleName = "Order";
button1->AccessibleName = "Order";
AccessibleRole プロパティ
このプロパティには AccessibleRole 列挙型が含まれており、コントロールのユーザー インターフェイスの役割について説明します。 新しいコントロールは値が Default
に設定されています。 つまり、 ボタン コントロールは既定値では ボタンとして機能します。 コントロールに別の役割がある場合、このプロパティをリセットできます。 たとえば、 PictureBox コントロールを Chartとして使用する場合、 PictureBoxではなく Chartとしてユーザー補助機能が役割を報告するようにできます。 また、開発したカスタム コントロールにこのプロパティを指定することもできます。 このプロパティは、[プロパティ] ウィンドウで、または次のようにコードで設定できます。
PictureBox1.AccessibleRole = AccessibleRole.Chart
PictureBox1.AccessibleRole = AccessibleRole.Chart;
pictureBox1->AccessibleRole = AccessibleRole::Chart;
関連項目
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