CA5401: 既定以外の IV で CreateEncryptor を使用しません
プロパティ | 値 |
---|---|
ルール ID | CA5401 |
Title | 既定以外の IV で CreateEncryptor を使用しません |
[カテゴリ] | Security |
修正が中断か中断なしであるか | なし |
.NET 9 では既定で有効 | いいえ |
原因
既定以外の rgbIV
で System.Security.Cryptography.SymmetricAlgorithm.CreateEncryptor を使用しています。
規則の説明
対称暗号化では、辞書攻撃を防ぐために、反復不能な初期化ベクトルを常に使用する必要があります。
この規則は CA5402 に似ていますが、分析では初期化ベクトルが確実に既定値であることが判断されます。
違反の修正方法
既定の rgbIV
値を使用します。つまり、パラメーターを持たない System.Security.Cryptography.SymmetricAlgorithm.CreateEncryptor のオーバーロードを使用します。
どのようなときに警告を抑制するか
次の場合は、このルールの警告を抑制できます。
rgbIV
パラメーターが System.Security.Cryptography.SymmetricAlgorithm.GenerateIV によって生成された。rgbIV
が実際にはランダムで反復不可能であることがわかっている。
警告を抑制する
単一の違反を抑制するだけの場合は、ソース ファイルにプリプロセッサ ディレクティブを追加して無効にしてから、規則をもう一度有効にします。
#pragma warning disable CA5401
// The code that's violating the rule is on this line.
#pragma warning restore CA5401
ファイル、フォルダー、またはプロジェクトの規則を無効にするには、構成ファイルでその重要度を none
に設定します。
[*.{cs,vb}]
dotnet_diagnostic.CA5401.severity = none
詳細については、「コード分析の警告を抑制する方法」を参照してください。
疑似コードの例
using System.Security.Cryptography;
class ExampleClass
{
public void ExampleMethod(byte[] rgbIV)
{
AesCng aesCng = new AesCng();
aesCng.IV = rgbIV;
aesCng.CreateEncryptor();
}
}
解決策
using System.Security.Cryptography;
class ExampleClass
{
public void ExampleMethod()
{
AesCng aesCng = new AesCng();
aesCng.CreateEncryptor();
}
}
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