Dynamics 365 Human Resources のプロビジョニング
この記事では、Microsoft Dynamics 365 Human Resources の新規運用環境をプロビジョニングする方法について説明します。
前提条件
新しい環境のプロビジョニングを開始する前に、次の前提条件が整っている必要があります。
- クラウド ソリューション プロバイダー (CSP) またはエンタープライズ アーキテクチャ (EA) 契約を通して Human Resources を購入しました。 Human Resources サービス プランがすでに含まれている既存の Dynamics 365 ライセンスがあり、この記事の手順を完了できない場合は、サポートにお問い合わせください。
- 指定されたサービス アカウント ユーザーとしてMicrosoft Dynamics Lifecycle Services (LCS)にサインインし、新しい財務と運用プロジェクトを作成します。
Human Resources 試用環境のプロビジョニング
財務と運用アプリ内の人事管理機能の評価に関心を持つ潜在顧客は、30 日間の無料試用版をデモ データと共に使用できます。 Dynamics 365 財務と運用の試用版については、ステップ バイ ステップのガイドをご覧ください。
Human Resources の環境を計画する
最初に Human Resources を作成する前に、プロジェクトに必要な環境を慎重に計画する必要があります。 人事管理への基本的なサブスクリプションには、運用環境と既定のスタンダード承認テスト (サンドボックス) 環境の 2 つの環境が含まれます。 プロジェクトの複雑さに応じて、プロジェクト活動をサポートするため、追加の環境を購入するオプションがあります。
オプションの追加環境について考慮事項があります。
- データ移行 – サンドボックス環境をプロジェクト全体でテストに使用できるようにするためのデータ移行活動。 追加の環境があることにより、テストと構成の活動が別の環境で同時に行われている間も、データ移行活動を継続することができます。
- 統合 – ネイティブ統合や、給与、申請者追跡システム、福利厚生システムやプロバイダーなどのカスタム統合を含む統合の構成とテスト。
- トレーニング – 新しいシステムを使用するよう従業員をトレーニングするために、一連のトレーニング データを使用して構成された別の環境が必要となる場合があります。
- 複数フェーズのプロジェクト – プロジェクトの最初の移動後に計画されているプロジェクト フェーズで構成、データ移行、テスト、その他の活動に対応するにあたって、追加の環境が必要となる場合があります。
- 開発 – 財務と運用のインフラストラクチャで、ソリューションを拡張し、独自のカスタマイズを開発することができます。 各開発者は、独自の開発環境を使用する必要があります。 詳細については、トピック 開発環境の配置とアクセス を参照してください。
- GOLD – 新しい展開の場合、構成およびデータ移行のために別の GOLD 環境を使用するのが一般的です。 この環境は、実装全体で他の環境を更新するために使用することができます。 基準コンフィギュレーションおよびデータ移行のある新しい運用環境を作成するために使用されます。 Go-live 準備プロセスを完了するまで、財務と運用のインフラストラクチャに運用環境を配置することはできません。 詳細については、「Go-Live の準備」を参照してください。
重要
環境を考慮する場合は、次の方法をお勧めします。
- 既定のスタンダード承認テスト (以前のサンドボックス) 環境または別の環境を使用して、Go-live 前にモック カットオーバーを行います。
- Go-Live のカットオーバー時には、最終データを運用環境に移行するために必要な各データ パッケージを含む、詳細なカットオーバー チェックリストを作成します。 このレコメンデーションは、コンフィギュレーションを保存する別の GOLD 環境がある場合は特に重要です。
- プロジェクト全体のテスト環境として、既定のスタンダード承認テスト (以前のサンドボックス) 環境または別の階層 2 以上の環境を使用します。 追加の環境が必要な場合、組織は追加費用で購入することができます。
LCS プロジェクトの作成
Human Resources 環境を管理するために LCS を使用するには、最初に LCS プロジェクトを作成する必要があります。 その他の財務と運用アプリ用の LCS プロジェクトが既にある場合、機能管理ワークスペースの人事管理機能を有効にすることができます。 詳細については 機能管理の概要 を参照してください。
新しい顧客が人事管理にサインアップするとき、サブスクリプションには実装プロジェクト ワークスペースが含まれます。 顧客がサービスを有効にした後、テナント管理者はテナント アカウントを使用して https://lcs.dynamics.com にサインインする必要があります。 プロジェクト ワークスペースが組織に自動で作成されます。 詳細については、財務と運用アプリの顧客向け Lifecycle Services (LCS)を参照してください。
メモ
プロビジョニングを成功させるためには、人事管理の環境のプロビジョニングに使用するアカウントが、人事管理の環境に関連する Power Apps 環境のシステム管理者ロールまたはシステム カスタマイザー ロールのいずれかに割り当てられている必要があります。 Microsoft Power Platform でユーザーにセキュリティ ロールを割り当てる方法の詳細については、リソースに対するユーザー セキュリティの構成を参照してください。
環境の配置を開始する前に、LCS プロジェクトの研修プロセスを完了する必要があります。 詳細については、プロジェクトの研修を参照してください。 LCS の使用方法に関する詳細については、Lifecycle Services (LCS) ユーザー ガイドを参照してください。
人事管理の環境を配置する
人事管理を含め、財務と運用アプリをクラウドに展開するためには、展開先の環境およびサブスクリプションについて、だれがどのタスクを実行することができるのか、また管理する必要があるデータおよびカスタマイズについて理解している必要があります。 新しい環境を配置する場合、名前付きユーザーの代わりにサービス アカウントを使用することをお勧めします。
人事部の運用環境を展開するには、本稼働準備プロセスを完了する必要があります。 詳細については、「Go-Live の準備」を参照してください。 このプロセスには、LCS のサブスクリプション見積もりツールが含まれます。 詳細については、サブスクリプション見積もりツールを参照してください。
Microsoft Power Platform と人事管理の統合
Microsoft Power Platform は、Power Platform 管理者センターを介した Dynamics 365 アプリケーションの一連の機能を提供します。 Microsoft Power Platform を使用して、人事管理データの使用を統合、拡張することができます。 人事管理と Microsoft Power Platform を統合する方法の詳細については、Microsoft Power Platform と財務と運用アプリの統合を参照してください。
サポートされている地域
人事管理でサポートされている言語と地域の詳細については、グローバル仕様: サポートされる国/地域と言語について を参照してください。
環境へのアクセスを付与
既定では、環境を作成した指定サービス アカウント ユーザーがアクセスできます。 追加のアプリケーション ユーザーに対するアクセス権を明示的に付与する必要があります。 Human Resources 環境では、ユーザーを追加し、適切な役割を割り当てる必要があります。 詳細については、新規ユーザーの作成 および ユーザーのセキュリティ ロールへの割り当て を参照してください。
追加リソース
財務と運用アプリのインフラストラクチャの LCS におけるプロジェクトの使用および管理に関する詳細については、次のリソースを参照してください。