ドキュメント検査を使用する
ドキュメント検査により、ユーザーは、ドキュメント内に、個人情報、あるいは機密保持を要する情報、テキスト語句、およびその他のドキュメント コンテンツがないかを簡単に確認できます。 たとえば、ドキュメントを配布する前に、 ドキュメント インスペクター を使用して不要な情報を削除できます。
注:
Microsoft では、署名済み、保護されたドキュメント、または Information Rights Management (IRM) を使用するドキュメントで、非表示情報の自動的な削除はサポートしません。 ドキュメントに署名する前に、またはドキュメントで IRM を使用する前に、ドキュメント検査を実行することを推奨します。
開発者は、ドキュメント検査のフレームワークを使用して組み込み型のモジュールを拡張し、その拡張機能を標準的なユーザー インターフェイスに統合することができます。
Word、Excel、PowerPoint の ドキュメント インスペクター には、次の機能強化が含まれています。
組み込みのドキュメント インスペクター モジュール
ドキュメント インスペクターには、ユーザーが特定のドキュメントの特定の要素を検査および修正するのに役立つモジュールがあります。 ドキュメント インスペクターには、次の組み込みモジュールが含まれています。
すべての Office ドキュメントの場合
- 埋め込みドキュメント
- OLE オブジェクトとパッケージ
- データ モデル
- コンテンツ アプリ
- 作業ウィンドウ アプリ
- マクロと VBA モジュール
- レガシ マクロ (XLM と WordBasic)
Excel ドキュメントの場合
- ピボットテーブルとスライサー
- ピボットグラフ
- キューブ式
- タイムライン (キャッシュ)
- カスタム XML データ
- コメントと注釈
- プロパティと個人情報を文書化する
- ヘッダーとフッター
- 非表示の行と列
- 非表示のワークシートと名前
- 非表示のコンテンツ
- 外部リンクとデータ関数
- Excel アンケート
- カスタム ワークシートのプロパティ
PowerPoint ドキュメントの場合
- コメントと注釈
- プロパティと個人情報を文書化する
- 非表示のオンスライド コンテンツ
- スライドオフコンテンツ
- プレゼンテーションノート
Word 文書の場合
- コメント、リビジョン、バージョン、注釈
- プロパティと個人情報を文書化する。これには、メタデータ、SharePoint プロパティ、カスタム プロパティ、およびその他のコンテンツ情報が含まれます
- カスタム XML データ
- ヘッダー、フッター、透かし
- 非表示のコンテンツ
- 非表示のテキスト
ドキュメント インスペクターを開く
ドキュメント検査を開くには、以下の操作をします。
[ファイル] タブ を 選択し、[ 情報] を選択します。
[ 問題の確認] を選択します。
[ ドキュメントの検査] を選択します。
[ドキュメント インスペクター] ダイアログ ボックスを使用して、ドキュメント内で検索するデータの種類を選択します。
モジュールが検査を完了すると、 ドキュメント インスペクター によってダイアログ ボックスに各モジュールの結果が表示されます。 特定のモジュールでデータが見つかると、ダイアログ ボックスに [すべて削除 ] ボタンが表示され、クリックしてそのデータを削除できます。 モジュールでデータが見つからない場合は、その旨のメッセージがダイアログ ボックスに表示されます。
特定のモジュールのデータを選択して削除する場合、ダイアログ ボックスで、その処理が正常に完了したかどうかを示す説明テキストが表示されます。 ドキュメント検査での処理中にエラーが発生した場合、そのモジュールにはフラグが付けられて、エラー メッセージが表示され、そのモジュールのデータは変更されません。
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