構成 ID (v4/v5) を使用してプル サーバーに発行する
以下のセクションでは、プル サーバーを既にセットアップしてあるものとします。 プル サーバーをセットアップしていない場合は、次のガイドを使用できます。
各ターゲット ノードは、構成やリソースをダウンロードし、さらにその状態を報告するように構成できます。 この記事では、リソースをアップロードしてダウンロードできるようにする方法と、リソースを自動的にダウンロードするようにクライアントを構成する方法を示します。 ノードは、プルまたはプッシュ (v5) によって割り当てられた構成を受け取ると、その構成で要求されているすべてのリソースを、ローカル構成マネージャー (LCM) で指定された場所から自動的にダウンロードします。
構成をコンパイルする
構成をプル サーバーに格納するための最初のステップは、それらを .mof
ファイルにコンパイルすることです。 構成を汎用にし、より多くのクライアントに適用できるようにするため、Node ブロックでは localhost
を使用します。 次の例では、特定のクライアント名ではなく localhost
を使用する構成シェルを示します。
Configuration GenericConfig
{
Node localhost
{
}
}
GenericConfig
汎用の構成をコンパイルすると、localhost.mof
ファイルが作成されます。
MOF ファイルの名前を変更する
構成の .mof
ファイルは、ConfigurationName または ConfigurationID によってプル サーバーに格納できます。 プル クライアントのセットアップ方法に応じて、以下のセクションを選択し、コンパイル済みの .mof
ファイルの名前を適切に変更できます。
構成 ID (GUID)
localhost.mof
ファイルの名前を <GUID>.mof
ファイルに変更する必要があります。 以下の例を使用するか、または New-Guid コマンドレットを使用して、ランダムな Guid を作成できます。
[System.Guid]::NewGuid()
サンプル出力
Guid
----
64856475-939e-41fb-aba5-4469f4006059
その後、使用可能な任意の方法を使って、.mof
ファイルの名前を変更することができます。 次の例では、Rename-Item コマンドレットを使っています。
Rename-Item -Path .\localhost.mof -NewName '64856475-939e-41fb-aba5-4469f4006059.mof'
環境で Guid を使用する詳細については、Guid の計画に関する項を参照してください。
構成名
localhost.mof
ファイルの名前を <Configuration Name>.mof
ファイルに変更する必要があります。 次の例では、前のセクションの構成名を使っています。 その後、使用可能な任意の方法を使って、.mof
ファイルの名前を変更することができます。 次の例では、Rename-Item コマンドレットを使っています。
Rename-Item -Path .\localhost.mof -NewName 'GenericConfig.mof'
チェックサムを作成する
プル サーバーまたは SMB 共有に格納される各 .mof
ファイルには、.checksum
ファイルを関連付ける必要があります。
このファイルにより、クライアントは、関連付けられている .mof
ファイルが変更され、もう一度ダウンロードする必要が生じたときに把握することができます。
チェックサムは New-DSCCheckSum コマンドレットで作成できます。 また、-Path
パラメーターを使用すると、ファイルのディレクトリに対して New-DSCCheckSum
を実行することもできます。
チェックサムが既に存在する場合は、-Force
パラメーターを使用して強制的に再作成できます。 次の例では、前のセクションの .mof
ファイルが含まれているディレクトリを指定し、-Force
パラメーターを使用しています。
New-DscChecksum -Path '.\' -Force
出力は表示されませんが、<GUID or Configuration Name>.mof.checksum
ファイルを確認できるようになるはずです。
MOF ファイルとチェックサムを格納する場所
DSC HTTP プル サーバー上
HTTP プル サーバーをセットアップするときは、「DSC HTTP プル サーバーを設定する」で説明されているように、ModulePath キーと ConfigurationPath キーに対するディレクトリを指定します。 ModulePath キーでは、モジュールのパッケージ化された .zip
ファイルを格納する必要がある場所を示します。 ConfigurationPath では、.mof
ファイルと .checksum
ファイルを格納する必要がある場所を示します。
xDscWebService PSDSCPullServer
{
...
ModulePath = "$env:PROGRAMFILES\WindowsPowerShell\DscService\Modules"
ConfigurationPath = "$env:PROGRAMFILES\WindowsPowerShell\DscService\Configuration"
...
}
SMB 共有上
SMB 共有を使うようプル クライアントを設定するときは、ConfigurationRepositoryShare を指定します。
すべての .mof
ファイルと .checksum
ファイルを、ConfigurationRepositoryShare ブロックの SourcePath ディレクトリに格納する必要があります。
ConfigurationRepositoryShare SMBPullServer
{
SourcePath = '\\SMBPullServer\Pull'
}
次の手順
次に、指定した構成をプルするようにプル クライアントを構成します。 詳しくは、次のいずれかのガイドをご覧ください。