SQL Server 永続化データベース
Windows Server AppFabric 構成ウィザードを使用すると、SQL Server 永続化ストアを作成して初期化したり、永続化ストアをルート Web.config ファイルに登録することができます。また、永続化関連の SQL のロールを Windows グループに関連付けることもできます。詳細については、「[Windows Server AppFabric 永続化ストア構成] ダイアログ ボックス」を参照してください。
ウィザードでは Initialize-ASPersistenceSqlDatabase コマンドレットを使用して初期化を実行します。このコマンドレットを直接使用すると、SQL Server データベースのすべての永続化関連の項目を作成できます。このコマンドレットのパラメーターとして指定したデータベースが存在しない場合は、データベースが作成されます。Remove-ASPersistenceSqlDatabase コマンドレットを実行すると、コマンドレットのパラメーターとして指定したデータベースからすべての永続化関連の項目が削除されます。ただし、データベース自体は削除されません。詳細については、「データベース管理」を参照してください。
パブリック ビューとストアド プロシージャ
次の表では、使用できる SQL Server 永続化データベースの AppFabric パブリック ビューとストアド プロシージャについて説明します。.NET Framework 4 でサポートされるパブリック ビューの詳細については、「永続化データベースのスキーマ」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=183729) を参照してください。
ビュー
ビュー名 | ビューの説明 |
---|---|
[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[StoreVersion] |
AppFabric のバージョン番号と AppFabric 関連項目のインストール日時を取得します。 クライアントはこのビューを使用して、コンピューターに AppFabric がインストールされているかどうか、および AppFabric のバージョンを確認できます。 |
[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[InstanceControlCommands] |
コマンド ID、コマンド発行対象のワークフロー サービス インスタンスの ID、コマンドの種類 (中断、再開、終了など)、ワークフロー管理サービス (WMS) によるコマンド実行試行回数、コマンドの最終実行日時、このコマンドを最後に試行したコンピューター名、および最後の実行試行時に WMS によって返された例外を取得します。 このビューで返されるコマンドは、実行しようとしているコマンドまたは現在実行されているコマンドです。 |
[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[AbandonedInstanceControlCommands] |
コマンド ID、コマンド発行対象のワークフロー サービス インスタンスの ID、コマンドの種類、WMS によるコマンド実行試行回数、コマンドの最終実行日時、このコマンドを最後に試行したコンピューター名、および最後の実行試行時に WMS によって返された例外を取得します。 このビューで返されるコマンドは、WMS が破棄 (実行放棄) したコマンドです。 |
ストアド プロシージャ
ストアド プロシージャ名 | ストアド プロシージャの説明 |
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[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[EnqueueWorkflowInstanceControlCommand] |
永続化ストアで保持されるコマンド キューにコマンドを入れます (コマンドの追加)。戻り値は、正常終了すると 0、コマンド発行対象のワークフロー サービス インスタンスが存在しない場合は 1、コマンドが認識されない場合は 2、そのインスタンスに対して制御コマンドが既に存在する場合は 3 です。 Suspend-ASAppServiceInstance などの制御コマンドレットを使用すると、インスタンス コントロール プロバイダーのメソッドが呼び出され、それによりこのストアド プロシージャが呼び出されてコマンドがキューに登録されます。詳細については、「インスタンス ストア、クエリ、およびコントロール プロバイダー」を参照してください。 |
[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[DequeueWorkflowInstanceControlCommands] |
永続化ストアのコマンド キューからコマンドを除去します (コマンドの削除)。 ワークフロー管理サービスによってインスタンス コントロール プロバイダーのメソッドが呼び出され、そのプロバイダーによってこのストアド プロシージャが呼び出されて制御コマンドがコマンド キューから除去されます。詳細については、「ワークフロー管理サービス」を参照してください。 |
[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[CompleteCommandsExecution] |
インスタンス コントロール プロバイダーからの要求を受信するとコマンドを終了します。 終了プロセスでは、インスタンス コントロール プロバイダーがコマンドを正常に実行した場合はコマンド キューからコマンドを削除するなど、複数の関数が実行されます。 |
[Microsoft.ApplicationServer.DurableInstancing].[CleanupAbandonedInstanceControlCommands] |
破棄されたインスタンス制御コマンドに関する情報を含むテーブルがクリーンアップされます。 |
関連項目
概念
その他のリソース
2011-12-05