Windows PowerShell でキャッシュ構成設定を編集する
Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server では、Windows PowerShell ベースのキャッシュ管理ツールを使用して、名前付きキャッシュを作成し構成することができます。このトピックでは、Windows PowerShell を使用して名前付きキャッシュを直接作成し構成する方法を説明します。
キャッシュ構成設定はクラスター構成の保存場所に保存されます。利用できるキャッシュ設定の詳細については、「クラスター構成の設定」の「キャッシュ設定」を参照してください。
キャッシュ構成設定の編集に使用できる 2 つの Windows PowerShell コマンドがあります。New-Cache
(Remove-Cache
と共に使用) および Set-CacheConfig
(-CacheName
パラメーターを指定) です。Set-CacheConfig
を使用する利点は、既存のオプションをもう一度指定せずに特定のキャッシュ オプションを変更できることです。Windows PowerShell コマンドの詳細については、「Windows PowerShell を使用した AppFabric 1.1 キャッシュ機能の管理」を参照してください。
New-Cache
の方法では、名前付きキャッシュを削除し、キャッシュからすべてのデータをフラッシュする必要があります。Set-CacheConfig
で変更を有効にするには、キャッシュ クラスター全体のダウンタイムが必要です。キャッシュ クラスターの可用性のために、New-Cache
(Remove-Cache
と共に使用) コマンドを使用することをお勧めします。
このトピックで説明する手順に加え、XML のキャッシュ構成属性を直接編集することもできます。詳細については、「クラスターの構成設定の編集」を参照してください。
以下の手順では、キャッシュ クラスターが実行されていることを前提としています。
New-Cache コマンドと Remove-Cache コマンドを使用してキャッシュ構成設定を編集するには
Get-CacheConfig
コマンドまたはExport-CacheClusterConfig
コマンドを使用して、現在のクラスター構成設定を表示します。名前付きキャッシュについて変更する設定を決定します。名前付きキャッシュのダウンタイムを最小限に抑えるため、処理を継続する前に、対応する
New-Cache
コマンドを準備することをお勧めします。Remove-Cache
コマンドを使用してクラスターから名前付きキャッシュを削除します。注: 名前付きキャッシュからすべてのデータがフラッシュされますが、クラスター内の他の名前付きキャッシュに影響は及びません。New-Cache
コマンドを使用し、必要な構成設定で新しい名前付きキャッシュを作成します。
Set-CacheConfig コマンドを使用してキャッシュ構成設定を編集するには
Get-CacheConfig
コマンドまたはExport-CacheClusterConfig
コマンドを使用して、現在のクラスター構成設定を表示します。名前付きキャッシュについて変更する設定を決定します。キャッシュ クラスターのダウンタイムを最小限に抑えるため、処理を継続する前に、対応する
Set-CacheCluster
コマンドを準備することをお勧めします。キャッシュ クラスターが実行中の場合は、
Stop-CacheCluster
を使用して停止します。注: キャッシュ クラスターからすべてのデータがフラッシュされます。Set-CacheCluster
コマンドをCacheName
パラメーターと共に使用して、必要なキャッシュ ホストか名前付きキャッシュの構成を変更します。Start-CacheCluster
コマンドを使用してキャッシュ クラスターを開始し、新しい構成設定を有効にします。
関連項目
概念
クラスター管理の役割とリード ホスト指定を設定する (AppFabric 1.1)
クラスターの構成設定の編集
Windows PowerShell を使用した AppFabric 1.1 キャッシュ機能の管理
AppFabric キャッシュの構成オプション
AppFabric キャッシュの概念 (AppFabric 1.1 キャッシュ)
キャッシュ クラスターの構成
構成メソッドの使用
2012-03-05