自動インストール (AppFabric 1.1 キャッシュ)
Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server では、自動電子ソフトウェア配布を行うことができます。これは自動 (サイレント) インストールまたはコマンドライン インストールとも呼ばれています。自動インストールを使用して、インストール後に同じ構成にするコンピューターに自動で AppFabric をインストールします。自動インストールを使用すると、システム管理者はユーザーによる操作なしにリモート コンピューターに AppFabric をインストールできます。自動インストールでは、ユーザーがインストールを監視し入力を行う必要はありません。
自動インストールを行うには、すべてのユーザー操作を抑制するコマンドライン オプションを使用します。インストール プログラムでは自動インストール中にメッセージを表示しません。ただし、インストール プログラムのメッセージはイベント ログに記録されます。これらのメッセージはイベント ビューアーを使用して表示できます。
自動インストールの実行後、AppFabric 構成ウィザードまたは構成コマンドレットを使用して構成を行うことができます。
自動インストールを行うには
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にポイントし、[コマンド プロンプト] をクリックします。
サイレント インストールを開始するには、コマンド プロンプトに「setup.exe /<command switch> <options>」と入力します。ここでは、コマンドライン構文 setup.exe [/command switch] [option1] [option2] を使用します。たとえば、AppFabric およびホスティング サービスとキャッシュ サービスをインストールするには、コマンド プロンプトに次のように入力します。
Setup.exe /i WORKER,CACHINGSERVICE
ヒント
自動インストールを実行すると、セットアップがまだ実行されている間に、コマンド ラインに制御が返されます。セットアップが完了するまで待機しない場合は、cmd.exe の start /w コマンドを使用して自動インストールを開始します。
Enter キーを押します。
ログ ファイルでインストールの状態を確認します。
ヒント
自動インストール コマンドを PowerShell スクリプトから実行する際に、コマンドにコンマが含まれる場合は、コンマを二重引用符で囲む必要があります。
次の表に、AppFabric のサイレント インストール実行時に使用するコマンドのスイッチとオプションの概要を示します。
コマンド スイッチ | 説明 |
---|---|
/install または /i |
製品全体または選択された機能をインストールします。複数の機能はコンマ区切りパラメーター リストとして指定できます。パラメーターを指定しないと、すべての機能がインストールされます。指定しないと、依存機能は自動的にインストールされます。 AppFabric の別バージョンが既にインストールされており、setup.exe のバージョンがインストール済みバージョンより新しい場合は、エラーが記録されます。
ヒント たとえば、無人モードでホスティング サービスとキャッシュ サービスをインストールするには、コマンド プロンプトに次のように入力し、Enter キーを押します。 Setup.exe /i HostingServices,CachingService
ヒント コマンド |
/gac |
選択した機能に関連するすべてのアセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) に配置します。このスイッチを使用しないと、機能ごとに、関連付けられたアセンブリが GAC にインストールされるかどうかが決まります。 |
/path または /p |
Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server のインストール パスを指定します。 |
/remove または /r |
製品全体または選択された機能をアンインストールします。複数の機能はコンマ区切りパラメーター リストとして指定できます。パラメーターを指定しないと、すべてのインストール済み機能がアンインストールされます。setup.exe のバージョンがインストール済み製品のバージョンと異なる場合、エラーが記録されます。 AppFabric の別バージョンが既にインストールされており、setup.exe のバージョンがインストール済みバージョンより新しい場合は、エラーが記録されます。
ヒント たとえば、無人モードでホスティング サービスとキャッシュ サービスを削除するには、コマンド プロンプトに次のように入力し、Enter キーを押します。 Setup.exe /r HostingServices,CachingService
ヒント コマンド |
/upgrade または /u |
setup.exe のバージョンがインストール済み製品のバージョンより大きい場合、アップグレード手順を実行します。アップグレード手順は、既にインストールされている機能にのみ適用されます。それ以外の場合は、エラーが記録されます。 |
/help または /? または /h |
コマンドライン ヘルプ オプションの一覧を表示します。 |
/logfile または /l |
文字列: ファイルのパスとファイル名を指定します。ログファイルの作成先ファイル パスと、ログ ファイルの名前です。 重要 /logfile または /l スイッチにはファイル名を指定する必要があります。指定しない場合、AppFabric インストール プロセスは失敗します。 |
2012-03-05