ASP.NET プラットフォームの要件
ASP.NET は、Windows 2000 (Professional、Server、Advanced Server)、Windows XP Professional、および Windows Server 2003 ファミリ上の、クライアントおよびサーバー アプリケーションの両方に対してサポートされます。また、ASP.NET サーバー アプリケーションを開発するには、次のソフトウェアも必要です。
Service Pack 2 がインストールされた Windows 2000 Server または Advanced Server、Windows XP Professional または 64-Bit Edition、あるいは Windows Server 2003 ファミリ製品のいずれか。
MDAC 2.7 (データ用)
インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services)
メモ ASP.NET を使用して作成した XML Web サービスは、ASP.NET がサポートするプラットフォームと同じプラットフォームをサポートしますが、XML Web サービス クライアントは、Microsoft .NET Framework でサポートされるすべてのプラットフォームでサポートされます。
詳細については、「.NET Framework システム要件」を参照してください。
Microsoft Windows Server 2003 ファミリでは、ASP.NET はオペレーティング システムの一部としてインストールされます。ASP.NET Web アプリケーションを実行サーバーに配置するには、アプリケーションを配布する前に実行サーバーで ASP.NET および IIS の役割を有効にする必要があります。
Microsoft Windows XP および Windows 2000 Server では、ASP.NET は .NET Framework と共に、単体または Visual Studio .NET の一部としてインストールされます。ASP.NET Web アプリケーションを実行サーバーに配置するには、.NET Framework をインストールする前にインターネット インフォメーション サービス (IIS) がサーバーにインストールされ、実行されていることを確認する必要があります。IIS のインストール方法については、オペレーティング システムのドキュメントを参照してください。
メモ .NET Framework Version 1.1 がインストールされているコンピュータに .NET Framework Version 1.0 をインストールできます。この場合は、いくつかの点に注意する必要があります。詳細については、「ASP.NET の複数バージョンの管理」を参照してください。
メモ サーバーに ASP.NET と .NET Framework がインストールされている場合に、IIS をアンインストールし再インストールすると、スクリプト マップが壊れて ASP.NET が機能しなくなります。この問題が発生した場合は、ASP.NET IIS 登録ツール (Aspnet_regiis.exe) を使用して ASP.NET スクリプト マップを修復できます。詳細については、「ASP.NET IIS 登録ツール (Aspnet_regiis.exe)」を参照してください。
**メモ **ドメイン コントローラに .NET Framework Version 1.1 をインストールする場合、インストール時にローカル ASPNET アカウントは作成されません。その代わりに、ASP.NET アプリケーションは他の ID で実行されます。Windows 2000 ドメイン コントローラ サーバーでは、ASP.NET アプリケーションは IWAM_machinename という ID で実行されます。Windows 2003 ドメイン コントローラ サーバーでは、ASP.NET アプリケーションは NETWORK SERVICE という ID で実行されます (IIS 分離モードに関係なく)。状況により、ASP.NET をドメイン コントローラで実行する場合は、インストールを正しく行うために特別な手順に従う必要があります。ドメイン コントローラで Version 1.1 を実行する場合に発生する可能性のある問題の詳細については、Microsoft サポート技術情報 (https://support.microsoft.com) の文書 Q824308、「IWAM Account is Not Granted the Impersonate Privilege for ASP.NET 1.1 on Windows 2000 Domain Controller with SP4」を参照してください。ドメイン コントローラで .NET Framework Version 1.0 を実行する場合の詳細については、Microsoft サポート技術情報 (https://support.microsoft.com) の文書 Q315158、「ドメイン コントローラで管理者以外のドメイン アカウントを使用すると ASP.NET が動作しない」を参照してください。
ASP.NET は、.NET Framework Version 1.1 と共に、Windows Server 2003 ファミリの各製品の一部としてインストールされます。ASP.NET は、コントロール パネルから新しいプログラムとして追加するか、サーバーの構成ウィザードを使用して有効にするだけで使用できます。また、Web サイトからバージョン 1.0 をダウンロードすることもできます。後の「Windows XP Professional または Windows 2000 Server を実行するコンピュータに ASP.NET をダウンロードしてインストールするには」の手順を参照してください。バージョン 1.0 は、Visual Studio .NET をインストールした場合にもインストールされます。
メモ Windows .NET を実行しているサーバーで、サーバーの構成ウィザードまたは [プログラムの追加と削除] ダイアログ ボックスを使用して ASP.NET をインストールする場合、ASP.NET は IIS マネージャで自動的に有効になります。ただし、ASP.NET を Web からダウンロードしてインストールする場合や、Visual Studio .NET などのアプリケーションのダウンロードの一部としてインストールする場合は、手動で ASP.NET を有効にする必要があります。操作手順については、後の「Windows Server 2003 ファミリの IIS マネージャで ASP.NET を有効にするには」の手順を参照してください。
サーバーの構成ウィザードを使用して Windows .NET を実行するサーバーに ASP.NET をインストールするには
- [スタート] ボタンをクリックし、[サーバーの役割管理] をクリックします。[サーバーの役割管理] ウィンドウで、[役割を追加または削除する] をクリックします。
- サーバーの構成ウィザードで [次へ] をクリックします。[サーバーの役割] ダイアログ ボックスの [アプリケーションサーバー(IIS, ASP.NET)] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
- [アプリケーションサーバーのオプション] ダイアログ ボックスの [ASP.NET の有効] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックし、もう一度 [次へ] をクリックします。
- 必要に応じて、Windows Server 2003 インストール CD を CD-ROM ドライブに挿入し、[次へ] をクリックします。
- インストールが終了したら、[完了] をクリックします。
[プログラムの追加と削除] ダイアログ ボックスを使用して、Windows .NET を実行するサーバーに ASP.NET をインストールするには
- [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[プログラムの追加と削除] をクリックします。
- [プログラムの追加と削除] ダイアログ ボックスの [Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
- Windows コンポーネント ウィザードの [コンポーネント] ボックスの [アプリケーションサーバー] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
- Windows コンポーネント ウィザードで Windows Server 2003 の構成が終了したら、[完了] をクリックします。
Windows Server 2003 ファミリの IIS マネージャで ASP.NET を有効にするには
- [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
- [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに「inetmgr」と入力し、[OK] をクリックします。
- IIS マネージャで、[ローカル コンピュータ] を展開し、[Web サービス拡張] をクリックします。
- 右側のペインの [ASP.NET] を右クリックし、[許可] をクリックします。ASP.NET のステータスが [許可] に変更されます。
Windows XP Professional または Windows 2000 Server を実行するコンピュータに Visual Studio .NET をインストールすると、.NET Framework と ASP.NET も自動的にインストールされます。ASP.NET と .NET Framework を単独でインストールする必要がある場合は、Web サイトからダウンロードしてサーバーにインストールできます。Web サイトからダウンロードしてインストールする方法については、次の手順を参照してください。
Windows XP Professional または Windows 2000 Server を実行するコンピュータに ASP.NET をダウンロードしてインストールするには
- 必要に応じて、IIS をインストールし起動します。インストールの手順については、オペレーティング システムのドキュメントを参照してください。
- Web サイト https://msdn.microsoft.com/downloads/default.asp で、[ソフトウェア開発キット] を展開し、[Microsoft .NET Framework SDK] をクリックし、SDK をダウンロードするときの要件、操作手順、およびオプションに関するページの説明を読みます。
- 必要なダウンロード オプションをクリックし、使用許諾契約書を読み、[はい] をクリックします。
- [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスの [保存] をクリックし、セットアップ プログラムと Readme ファイルのダウンロード先のフォルダを選択します。次に、[保存] をクリックします。
- Readme ファイルを参照して最新情報を確認します。
- ファイルのダウンロード先のフォルダで、.NET Framework セットアップ プログラム Setup.exe をダブルクリックします。
IIS をインストールして有効にし、ASP.NET と .NET Framework をインストールし、アプリケーションを配置した後にページを要求すると次のいずれかのエラー メッセージが表示される場合は、Web サイトまたは仮想ディレクトリに適切なアクセス許可が設定されていません。
- 'C:\Inetpub\Wwwroot' ディレクトリへのアクセスが拒否されました。ディレクトリの変更の監視を開始できませんでした。
- サーバーはアプリケーション ディレクトリ 'C:\Inetpub\Wwwroot\ Virtual Directory Name \' にアクセスできません。ディレクトリが存在しないか、セキュリティ設定によりアクセスできません。
ASP.NET では、ASPNET アカウント (Aspnet_wp.exe プロセス アカウント) に対して、ルート Web サイトまたはすべての仮想ディレクトリでの読み取り、実行、一覧表示のアクセス許可が必要です。この設定は、ASP.NET がコンテンツ ファイルにアクセスし、ファイルの変更を監視できるようにするために必要です。この問題を解決するには、次の手順に従ってください。
ASPNET アカウントにルート Web サイトまたは仮想ディレクトリでの読み取り、実行、およびリストのアクセス許可を追加するには
Windows エクスプローラで、ルート Web サイトが格納されているフォルダ (既定では C:\Inetpub\Wwwroot) または仮想ディレクトリに移動します。
フォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[セキュリティ] タブの [追加] をクリックします。
「ComputerName \ASPNET」と入力し、[OK] をクリックします。たとえば、コンピュータ名が Webdev である場合は、「Webdev\ASPNET」と入力します。
ASPNET アカウントに、[読み取りと実行]、[フォルダの内容の一覧表示]、および [読み取り] のアクセス許可を付与します。
[OK] をクリックしてプロパティ ダイアログ ボックスを閉じ、変更内容を保存します。
メモ Everyone グループまたは Users グループがルート Web サイトまたは仮想ディレクトリへの読み取りアクセス権を持つ場合は、この手順を実行する必要はありません。