StreamReader.ReadLine メソッド
現在のストリームから 1 行分の文字を読み取り、そのデータを文字列として返します。
Overrides Public Function ReadLine() As String
[C#]
public override string ReadLine();
[C++]
public: String* ReadLine();
[JScript]
public override function ReadLine() : String;
戻り値
入力ストリームからの次の行。入力ストリームの末尾に到達した場合は null 参照 (Visual Basic では Nothing) 。
例外
例外の種類 | 条件 |
---|---|
OutOfMemoryException | 返される文字列用のバッファを割り当てるためにはメモリが不足しています。 |
IOException | I/O エラーが発生しました。 |
解説
1 行は、末尾にライン フィード ("\n")、またはキャリッジ リターンとライン フィード ("\r\n") が付いた一連の文字として定義されています。返される文字列には、末尾のキャリッジ リターンやライン フィードは含まれません。入力ストリームの末尾に到達した場合、戻り値は null 参照 (Visual Basic では Nothing) です。
このメソッドは ReadLine をオーバーライドします。
現在のメソッドが OutOfMemoryException をスローした場合、基になる Stream 内のリーダーの位置は読み取ることができた文字数分だけ進みますが、既に内部 ReadLine バッファに読み取られた文字は破棄されます。ストリーム内のリーダーの位置は変更できないため、既に読み取られた文字は復元できません。もう一度アクセスするには、 StreamReader を再初期化する必要があります。ストリーム内の初期位置が不明であるか、ストリームがシークをサポートしない場合は、基になる Stream も再初期化する必要があります。
このような状況を回避し、信頼性の高いコードを作成するには、 Read メソッドを使用して、割り当て済みのバッファに読み取った文字を格納する必要があります。
このメソッドの使用例については、以下の「使用例」を参照してください。その他の一般的な I/O タスクまたは関連する I/O タスクの例を次の表に示します。
実行するタスク | 参考例があるトピック |
---|---|
テキスト ファイルを作成する。 | ファイルへのテキストの書き込み |
テキスト ファイルに書き込む。 | ファイルへのテキストの書き込み |
テキスト ファイルから読み取る。 | ファイルからのテキストの読み取り |
テキストをファイルに追加する。 | ログ ファイルのオープンと追加 |
ファイルのサイズを取得する。 | FileInfo.Length |
ファイルの属性を取得する。 | File.GetAttributes |
ファイルの属性を設定する。 | File.SetAttributes |
ファイルが存在するかどうかを判別する。 | File.Exists |
バイナリ ファイルから読み取る。 | 新しく作成したデータ ファイルの読み取りと書き込み |
バイナリ ファイルに書き込む。 | 新しく作成したデータ ファイルの読み取りと書き込み |
使用例
[Visual Basic, C#, C++] ファイルの末尾に到達するまでファイルから行を読み取る例を次に示します。
Imports System
Imports System.IO
Imports System.Text
Public Class Test
Public Shared Sub Main()
Dim path As String = "c:\temp\MyTest.txt"
Try
If File.Exists(path) Then
File.Delete(path)
End If
Dim sw As StreamWriter = New StreamWriter(path)
sw.WriteLine("This")
sw.WriteLine("is some text")
sw.WriteLine("to test")
sw.WriteLine("Reading")
sw.Close()
Dim sr As StreamReader = New StreamReader(path)
Do While sr.Peek() >= 0
Console.WriteLine(sr.ReadLine())
Loop
sr.Close()
Catch e As Exception
Console.WriteLine("The process failed: {0}", e.ToString())
End Try
End Sub
End Class
[C#]
using System;
using System.IO;
class Test
{
public static void Main()
{
string path = @"c:\temp\MyTest.txt";
try
{
if (File.Exists(path))
{
File.Delete(path);
}
using (StreamWriter sw = new StreamWriter(path))
{
sw.WriteLine("This");
sw.WriteLine("is some text");
sw.WriteLine("to test");
sw.WriteLine("Reading");
}
using (StreamReader sr = new StreamReader(path))
{
while (sr.Peek() >= 0)
{
Console.WriteLine(sr.ReadLine());
}
}
}
catch (Exception e)
{
Console.WriteLine("The process failed: {0}", e.ToString());
}
}
}
[C++]
#using <mscorlib.dll>
using namespace System;
using namespace System::IO;
int main() {
String* path = S"c:\\temp\\MyTest.txt";
try {
if (File::Exists(path)) {
File::Delete(path);
}
StreamWriter* sw = new StreamWriter(path);
try {
sw->WriteLine(S"This");
sw->WriteLine(S"is some text");
sw->WriteLine(S"to test");
sw->WriteLine(S"Reading");
} __finally {
if (sw) __try_cast<IDisposable*>(sw)->Dispose();
}
StreamReader* sr = new StreamReader(path);
try {
while (sr->Peek() >= 0) {
Console::WriteLine(sr->ReadLine());
}
} __finally {
if (sr) __try_cast<IDisposable*>(sr)->Dispose();
}
} catch (Exception* e) {
Console::WriteLine(S"The process failed: {0}", e);
}
}
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必要条件
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ, .NET Compact Framework - Windows CE .NET, Common Language Infrastructure (CLI) Standard
参照
StreamReader クラス | StreamReader メンバ | System.IO 名前空間 | 入出力操作 | ファイルからのテキストの読み取り | ファイルへのテキストの書き込み