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IIS 6.0 のアプリケーション分離モードの概要

同時に実行される ASP.NET アプリケーションを分離して保護するために、Internet Information Services (IIS) 6.0 には 2 種類のアプリケーション分離モードが用意されています。既定では、ワーカー プロセス分離モードが使用されます。ただし、下位互換性のために IIS 5.0 の分離モードも用意されています。以降のセクションでは、2 つのアプリケーション分離モードと、モードの設定方法について説明します。

ワーカー プロセス分離モード

IIS 6.0 の既定のアプリケーション分離モードはワーカー プロセス分離モードです。このモードでは、ASP.NET に組み込まれたプロセス モデルは無効になり、代わりに IIS 6.0 のワーカー プロセス分離アーキテクチャが使用されます。Machine.config ファイルの <processModel> 要素で指定された構成設定は、次の属性を除いて無視されます。

  • maxWorkerThreads
  • maxIoThreads
  • responseDeadlockInterval

プロセス モデルのその他の属性値を指定するには、アプリケーション プールの対応する設定を使用する必要があります。アプリケーション プールの対応する設定を指定する方法については、「ワーカー プロセス分離モード用のアプリケーション プールの設定」を参照してください。

IIS 5.0 の分離モード

IIS 6.0 を IIS 5.0 の分離モードで使用する場合、IIS 6.0 のワーカー プロセス分離アーキテクチャは無効になり、ASP.NET に組み込まれたプロセス モデルがコンピュータ上のすべての ASP.NET アプリケーションで使用されます。このモードでは、プロセス モデルの設定は Machine.config ファイルの <processModel> 要素で指定します。

IIS 5.0 の分離モードを使用する場合のプロセス モデルの設定の構成については、「ASP.NET の構成」を参照してください。

アプリケーション分離モードの設定

IIS 6.0 を使用する場合、ワーカー プロセス分離モードまたは IIS 5.0 の分離モードのいずれかを選択できます。アプリケーション分離モードは、IIS サービス全体に適用され、コンピュータ上のすべての Web アプリケーションに影響します。アプリケーション分離モードをアプリケーションごとに設定することはできません。

IIS 6.0 でアプリケーション分離モードを選択するには

  1. IIS 管理コンソールを開き、プラス記号をクリックしてローカル コンピュータを展開します。
  2. [Web サイト] フォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、[サービス] タブをクリックします。
  3. [プロセス分離モード] の [IIS5.0 分離モードでWWWサービスを実行する] チェック ボックスをオンまたはオフにして、IIS 5.0 の分離モードまたはワーカー プロセス分離モードのいずれかを選択します。

[Webサイトのプロパティ] ダイアログ ボックスの [サービス] タブ

参照   

IIS 6.0 のアプリケーション分離モード | ASP.NET プロセス モデルの設定と IIS 6.0 アプリケーション プールの設定の対応 | ワーカー プロセス分離モード用のアプリケーション プールの設定 | ASP.NET の構成 | <processModel> 要素