ADO.NET でのデータ トレース
ADO.NET 2.0 以前は、標準 OLE DB トレースが搭載されていない場合、OLE DB や ADO での問題解決が困難でした。 ADO.NET 2.0 では、新しい組み込みデータ トレース機能が導入されました。この機能は、SQL Server、Oracle、OLE DB、および ODBC 用の .NET データ プロバイダーと、ADO.NET DataSet および SQL Server 2005 ネットワーク プロトコルによりサポートされています。
データ アクセス API 呼び出しのトレースは、次の問題を診断する際に役立ちます。
クライアント プログラムとデータベース間のスキーマの不一致
データベースの使用不可またはネットワーク ライブラリの問題
誤った SQL がアプリケーションによりハードコーディングまたは生成された
プログラミング ロジックが不適切
複数の ADO.NET コンポーネント間または ADO.NET と独自コンポーネント間の対話に起因する問題
トレースを拡張することにより異なるトレース技術をサポートできます。このため、開発者はアプリケーション スタックのあらゆるレベルで問題をトレースできます。 トレース機能は ADO.NET 以外でも使用できますが、ADO.NET 2.0 以降の Microsoft プロバイダーでは、汎用トレース機能とインストルメンテーションの API を活用しています。
ADO.NET におけるマネージ トレースの設定と構成の詳細については、「データ アクセスのトレース」を参照してください。