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処理命令

処理命令を使用すると、ほとんどの XML 規則から逃れた形で、アプリケーションに情報を渡すことができます。 処理命令は、多くの内部構文に従う必要がなく、エスケープせずにマークアップ文字を含めることができ、ドキュメントのどこでも他のマークアップの外に含めることができます。 処理命令は、ドキュメント型定義 (DTD) を含むプロローグ内に、テキストの内容中に、またはドキュメントの後に含めることができます。 処理命令の存在は、スキーマや DTD のプロセッサに注目されることはありません。

処理命令は、要素名や属性名の規則と似た規則に従う、ターゲットと呼ばれる識別子で始まる必要があります。 処理命令のターゲットは大文字と小文字が区別され、文字かアンダースコアで始まらなければなりません。 ターゲットの残りの部分には、文字、数字、ハイフン、アンダースコア、ピリオド、およびコロンを含めることができます。 ターゲットの後には XML テキストの有効な文字なら何でも使用できます。

ms256173.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
W3C (World Wide Web Consortium) の XML 勧告における名前空間では、処理命令の名前にコロンを使用することは避けるように提唱しています。

次はドキュメント マップでの処理命令の構文です。

<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="show_book.xsl"?>

内容の処理は、文字列 ?> を発見するとすぐに停止します。

スタイル シートの処理命令

W3C に準拠して Microsoft® Internet Explorer では xml-stylesheet 処理命令が実装されています。 この処理命令は、ドキュメント要素またはルート要素の前のプロローグになければなりません。 カスケード スタイルシートでは役立つ、複数の処理命令を含めることができますが、ほとんどのブラウザーは最初のサポートされているスタイルシートを使用して、残りは無視します。

スタイル シートの処理命令の構文は次のとおりです。

<?xml-stylesheet type="type" href="uri" ?>

(

ms256173.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
type は、text/css (カスケード スタイルシート ファイルにリンクする場合) または text/xsl (XSLT ファイルにリンクする場合)

ms256173.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
uri はスタイル シートの URI (Uniform Resource Identifier)。この URI は XML ドキュメントに相対的です。

次は、カスケード スタイル シートを使用して作成されたスタイル シートを指定する xml-stylesheet 処理命令です。

<?xml-stylesheet href="/style.css" type="text/css" title="default stylesheet"?>

次は、拡張スタイル シート言語 (XSL) により作成されたスタイル シートを指定する xml-stylesheet 処理命令です。

<?xml-stylesheet href="/style.xsl" type="text/xsl" title="default stylesheet"?>

次の処理命令は有効ですが、アプリケーションの処理は困難となります。

<?style – oh, try /style.css ?>

多くの処理命令は、属性のように見えてアプリケーションの処理が容易な内容を持つ擬似属性を使用します。 前の例は、W3C xml-stylesheet 処理命令を使用して、次のようにすることができます。

<?xml-stylesheet href="/style.css" type="text/css" title="default stylesheet"?>

プロローグに処理命令を使用してドキュメント全体に対する処理を指定できますが、それをサポートするアプリケーションを書く必要があります。

ms256173.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
ときに処理命令の使用は推奨されないことがありますが、その緩い構造と位置の柔軟性から、XML 情報の流れを中断せずにアプリケーションに情報を送るために役立つものとなっています。

参照

概念

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