方法: オプティミスティック同時実行チェックを有効にする
このトピックでは、WCF RIA サービス のエンティティまたはエンティティ プロパティで RoundtripOriginalAttribute チェックを適用し、これらのエンティティまたは型でオプティミスティック同時実行制御チェックを有効にするためのさまざまな方法について説明します。この手順のコンテキストについては、「データの同時実行の管理」を参照してください。
このトピックの手順では、RIA サービス アプリケーションを作成済みであることを前提としています。この操作を実行する手順は、「チュートリアル: RIA Services ソリューションの作成」に記載されています。
メタデータ クラスへの RoundtripOriginalAttribute の適用
ドメイン サービスに関連付けられている .metadata.cs ファイルを開きます。
データ ストアに変更を送信するときに値をチェックする必要のあるプロパティに RoundtripOriginalAttribute を適用します。または、変更を送信するときにクラスに含まれているすべてのプロパティの値をチェックする場合は、クラス全体に適用します。
アプリケーションをビルドします (Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します)。
ソリューション エクスプローラーで [すべてのファイルを表示] をクリックしてクライアント プロジェクトの Generated_code フォルダーを再表示し、.Web.g.cs ファイルを開きます。
RoundtripOriginalAttribute を適用したプロパティとクラスを見つけ、属性が正しく生成されていることを確認します。
メタデータにおいて KeyAttribute でマークされているプロパティについては、対応するクライアント プロパティも RoundtripOriginalAttribute でマークされています。
デザイナーを使用したオプティミスティック同時実行制御の指定
デザイナーを開き、データベースに変更を送信するときにチェックする値のエンティティ クラスの 1 つでプロパティを選択します。
[プロパティ] ウィンドウに移動し、ConcurrencyMode の値をドロップダウン リストで None から Fixed に変更します。
アプリケーションをビルドします (Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します)。
新しい同時実行モードが設定されているプロパティを見つけ、RoundtripOriginalAttribute が適用されていることを確認します。また、ConcurrencyCheckAttribute も適用されていることを確認します。
[プロパティ] ウィンドウに戻り、キー エンティティの StoreGeneratedPattern が ID に設定されていることを確認します。これは、エンティティに変更を送信するときに値が変更されず、データ サーバーの値が使用されることを意味します。