Word Automation Services を開発のために設定する
最終更新日: 2010年9月23日
適用対象: SharePoint Server 2010
このトピックでは、Word Automation Services を開発用に構成する方法について説明します。
注意
サーバーをスタンドアロン インストールとして構成した場合や、Word Automation Services を SharePoint Server 2010 のファーム構成ウィザードの中で構成した場合は、Word Automation Services を手動で構成する必要はありません。ただし、以降で説明する「開発者固有の追加の構成」の手順を完了する必要がある場合もあります。
Word Automation Services のセットアップ
SharePoint Server 2010 の初期構成を完了すると、以下の機能を使用して Word Automation Services を構成できます。
SharePoint 2010 サーバーの全体管理。
Windows PowerShell。
SharePoint 2010 サーバーの全体管理を使用する
Word Automation Services は、SharePoint Server 2010 サーバーの全体管理を使用して構成できます。
SharePoint 2010 サーバーの全体管理を使用して Word Automation Services を構成するには
[SharePoint Server 2010 サーバーの全体管理] ページの [アプリケーション管理] で、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
[サービス アプリケーション] タブで、[新規]、[Word Automation Services アプリケーション] の順にクリックします。
[新しい Word Automation Services アプリケーションの作成] ダイアログ ボックスで、以下の設定を完了します。
名前。Word Automation Services アプリケーションのこのインスタンスの一意の名前を入力します。Word Automation Services は、新しい変換ジョブをオブジェクト モデルに作成するときに、この名前を使用してこのサービス アプリケーション インスタンスを検索します。
アプリケーション プール。Word Automation Services アプリケーションのこのインスタンスのアプリケーション プールを選択します。
パーティション分割モードで実行する。この設定を使用して、Word Automation Services アプリケーションのこのインスタンスが複数のパーティションを含む環境で実行されるかどうかを指定します。通常の構成にこの設定は含まれません。
注意
このドキュメントで提供されているチュートリアルを完了する目的で Word Automation Services を構成する場合、この設定を構成する必要はありません。
既定のプロキシ リストへの追加。この設定を使用して、Word Automation Services アプリケーションのこのインスタンスのアプリケーション プロキシを既定のプロキシ グループに追加するかどうかを指定します。
データベース。このインスタンスのドキュメント キューを格納するために使用するデータベースの名前を入力し、そのデータベースのインストール先のサーバーの名前を入力します。
注意
ほとんどの場合で、既定のデータベース サーバーとデータベース名を指定することをお勧めします。
[完了] をクリックします。Word Automation Services の新しいインスタンスが、[サービス アプリケーション] タブのサービス アプリケーションのリストに表示されます。
Windows PowerShell を使用する
Word Automation Services は、Windows PowerShell 1.0 を使用して構成できます。
Windows PowerShell を使用して Word Automation Services を構成するには
SharePoint Server 2010 がインストールされているコンピューターで Windows PowerShell を開きます。これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Windows PowerShell]、[Windows PowerShell] の順にクリックします。
注意
Windows PowerShell は、[アクセサリ] の下にある場合があります。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押して、SharePoint Server 2010 スナップインを現在の Windows PowerShell 1.0 セッションに追加します。
Add-pssnapin Microsoft.SharePoint.PowerShell
サービス アプリケーションを新しいアプリケーション プール下で実行するには、以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
New- New-SPServiceApplicationPool -Name "Word Conversion Services Application Pool" -Account <<service application account>>
コマンドを実行すると、"Word Conversion Services Application Pool" と呼ばれる新しいアプリケーション プールが作成されます。
以下のコマンドを入力して Word Automation Services アプリケーションのインスタンスを作成し、それが実行されるアプリケーション プールを設定します。
Get- New-SPServiceApplicationPool -Identity <<application pool name>> | New-SPWordConversionServiceApplication -Name "Word Conversion Services"
前述の手順を自動化するには、以下の Windows PowerShell スクリプトを使用します。
param($appPoolName, $admin)
$serviceName = "Word Conversion Services"
$appPool = $null
Add-pssnapin Microsoft.SharePoint.PowerShell
$appPool = Get-SPIisWebServiceApplicationPool -Identity $appPoolName
if ($appPool –eq $null)
{$appPool = New-SPIisWebServiceApplicationPool -Name $appPoolName -Account $admin}
New-SPWordConversionServiceApplication -Name $serviceName -ApplicationPool $appPool
このスクリプトは、以下の 2 つのパラメーターを取ります。
サービス アプリケーションが使用するアプリケーション プールの名前。必須。
サービス アプリケーションがアプリケーション プールを実行するために使用する必要があるアカウントの名前。アプリケーション プールが存在しない場合のみ、必須。
開発者固有の追加の構成
Word Automation Services をアプリケーションの開発とデバッグ用に構成するには、Word Automation Services が変換ジョブを実行する頻度を少なくすると、役に立つ場合があります。
変換の頻度を設定するには
[SharePoint Server 2010 サーバーの全体管理] ページの [アプリケーション管理] で、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
開発のために使用する Word Automation Services のインスタンスをクリックします。
[サービス アプリケーション] タブで、[管理] をクリックします。
[変換のスループット] の下の [変換を開始する間隔 (分)] 設定に、「1」と入力します。