Web アプリケーションを作成または拡張する
サイトまたはサイト コレクションを作成する前に、まず Web アプリケーションを作成する必要があります。Web アプリケーションは、一意のアプリケーション プールがあるインターネット インフォメーション サービス (IIS) サイトから構成されます。共有サービス プロバイダ (SSP) に割り当てることで、InfoPath Forms Services、Excel Calculation Services、ワークフローなどの機能を使用することができます。
この記事の内容 :
新しい Web アプリケーションを作成する
既存の Web アプリケーションを拡張する
新しい Web アプリケーションを作成する
新しい Web アプリケーションを作成する
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Office Server] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。
サーバーの全体管理のホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションの [Web アプリケーションの作成または拡張] をクリックします。
[Web アプリケーションの作成または拡張] ページの [SharePoint Web アプリケーションの追加] セクションで、[新しい Web アプリケーションの作成] をクリックします。
[新しい Web アプリケーションの作成] ページの [IIS Web サイト] セクションでは、新しい Web アプリケーションの設定を構成できます。
既存の Web サイトを使用する場合は、[Use an existing Web site] を選択し、新しい Web アプリケーションをインストールする Web サイトをドロップダウン メニューから選択します。
新しい Web サイトを作成するには、[新しい IIS Web サイトを作成する] を選択し、[説明] ボックスに Web サイトの名前を入力します。
[ポート] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用するポート番号を入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに、推奨ポート番号が表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のポート番号が表示されます。
[ホスト ヘッダー] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用する URL を入力します。この入力フィールドは省略できます。
[パス] ボックスにサーバーのサイト ディレクトリへのパスを入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに、推奨パスが表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のパスが表示されます。
[セキュリティの構成] セクションで Web アプリケーションの認証および暗号化を構成します。
[認証プロバイダ] セクションで、[ネゴシエート (Kerberos)] または [NTLM] のどちらかを選択します。
[匿名アクセスを許可する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。匿名アクセスを許可するように選択すると、コンピュータ固有の匿名アクセス アカウント (つまり、IUSR_<computername>) による Web サイトへの匿名アクセスが可能になります。
[SSL (Secure Sockets Layer) を使用する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。Web サイトに対して SSL を有効にするように選択する場合は、SSL 証明書を要求およびインストールして、SSL を構成する必要があります。
[負荷分散される URL] セクションで、ユーザーがこの Web アプリケーションでアクセスするすべてのサイトのドメイン名に対応する URL を入力します。この URL ドメインは、Web アプリケーション内のページに表示されるすべてのリンクで使用されます。このボックスには既定で、現在のサーバー名とポートが自動的に入力されます。
新しい Web アプリケーションの場合、[領域] ボックスは自動的に [既定] に設定されるので、このページからは変更できません。Web アプリケーションの領域を変更するには、後の「既存の Web アプリケーションを拡張する」を参照してください。
[アプリケーション プール] セクションで、この Web アプリケーションに既存のアプリケーション プールを使用するか、新しいアプリケーション プールを作成するかを選択します。既存のアプリケーション プールを使用する場合は、[既存のアプリケーション プールを使用する] を選択します。次にドロップダウン メニューから使用するアプリケーション プールを選択します。
新しいアプリケーション プールを作成するには、[新しいアプリケーション プールを作成する] を選択します。
[アプリケーション プール名] ボックスに、新しいアプリケーション プールの名前を入力するか、既定の名前をそのまま使用します。
既存のアプリケーション プール セキュリティ アカウントを使用するには、[このアプリケーションのセキュリティ アカウントを選択してください] セクションで、[定義済み] を選択して、ドロップダウン メニューからセキュリティ アカウントを選択します。
既存のアプリケーション プールで現在セキュリティ アカウントとして使用されていないアカウントを使用する場合は、[構成可能] を選択します。[ユーザー名] ボックスに使用するアカウントのユーザー名を入力し、[パスワード] ボックスにそのアカウントのパスワードを入力します。
[インターネット インフォメーション サービスのリセット] セクションで、Windows SharePoint Services が他のファーム サーバー上で IIS を再起動することを許可するかどうかを選択します。このプロセスを完了するには、ローカル サーバーを手動で再起動する必要があります。このオプションを選択せず、ファーム内に複数のサーバーが存在する場合は、すべてのサーバー上に IIS Web サイトが作成されるまで待機し、各 Web サーバーで iisreset /noforce を実行する必要があります。新しい IIS サイトは、この操作が完了するまで使用できません。ファームに含まれるサーバーが 1 台のみの場合、ここで選択操作は行えません。
[データベース名と認証] で、新しい Web アプリケーションのためのデータベース サーバー、データベース名、および認証方法を選択します。
項目 操作 データベース サーバー
使用するデーターベース サーバーおよび SQL Server インスタンスの名前を <*SERVERNAME*\*instance*> の形式で入力します。既定のエントリを使用することもできます。
データベース名
データベースの名前を入力するか、既定のエントリを使用します。
データベース認証
Windows 認証 (推奨) を使用するか、SQL 認証を使用するかを選択します。
Windows 認証を使用する場合は、このオプションが選択された状態にしておきます。
SQL 認証を使用する場合は、[SQL 認証] を選択します。[アカウント] ボックスに、Web アプリケーションが SQL Server データベースに対する認証に使用するアカウントの名前を入力し、[パスワード] ボックスにそのパスワードを入力します。
新しい Web アプリケーションを作成する場合は [OK] をクリックし、操作をキャンセルして [アプリケーション構成の管理] ページに戻る場合は [キャンセル] をクリックします。
既存の Web アプリケーションを拡張する
ユーザーに同じコンテンツを公開する IIS Web サイトを個別に用意する必要がある場合は、既存の Web アプリケーションを拡張できます。これは一般的に、さまざまなユーザーが異なるドメインを使用してコンテンツにアクセスするエクストラネットの展開で使用されます。このオプションでは、既存の Web アプリケーションのコンテンツ データベースを再利用します。
既存の Web アプリケーションを拡張する
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Office Server] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。
サーバーの全体管理のホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションの [Web アプリケーションの作成または拡張] をクリックします。
[Web アプリケーションの作成または拡張] ページの [SharePoint Web アプリケーションの追加] セクションで、[既存の Web アプリケーションの拡張] をクリックします。
[別の IIS Web サイトへの Web アプリケーションの拡張] ページの [Web アプリケーション] セクションで、Web アプリケーションのリンクをクリックし、[Web アプリケーションの変更] をクリックします。
[Web アプリケーションの選択] ページで、拡張する Web アプリケーションをクリックします。
[別の IIS Web サイトへの Web アプリケーションの拡張] ページの [IIS Web サイト] セクションでは、[既存の IIS Web サイトを使用する] を選択して作成済みの Web サイトを使用するか、[新しい IIS Web サイトを作成する] を選択したままにすることができます。選択に応じて、[説明] ボックス、[ポート] ボックス、および [パス] ボックスが自動的に入力されます。既定のエントリを使用するか、必要な情報を各ボックスに入力できます。
[セキュリティの構成] セクションで、拡張された Web アプリケーションの認証と暗号化を構成します。
[認証プロバイダ] セクションで、[ネゴシエート (Kerberos)] または [NTLM] のどちらかを選択します。
[匿名アクセスを許可する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。匿名アクセスを許可するように選択すると、コンピュータ固有の匿名アクセス アカウント (つまり、IUSR_<computername>) による Web サイトへの匿名アクセスが可能になります。
[SSL (Secure Sockets Layer) を使用する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。Web サイトで SSL を有効にする場合は、SSL 証明書の要求とインストールを行って、SSL を構成する必要があります。
[負荷分散される URL] で、ユーザーがこの Web アプリケーションでアクセスするすべてのサイトのドメイン名に対応する URL を入力します。この URL ドメインは、Web アプリケーション内のページに表示されるすべてのリンクで使用されます。このテキスト ボックスには既定で、現在のサーバー名とポートが自動的に入力されます。
[負荷分散される URL] セクションの [領域] で、拡張される Web アプリケーションの領域をドロップダウン メニューから選択します。[イントラネット]、[インターネット]、[ユーザー設定]、または [エクストラネット] を選択できます。
Web アプリケーションを拡張する場合は [OK] をクリックし、処理をキャンセルして [アプリケーション構成の管理] ページに戻る場合は [キャンセル] をクリックします。
Stsadm コマンドライン ツールを使用してこの手順を実行する方法については、「Extendvs : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。
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入手できるすべてのブックの一覧については、Office SharePoint Server のテクニカル ライブラリを参照してください。