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recovery interval サーバー構成オプションの構成

このトピックでは、SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、SQL Server 2014 で 回復間隔 サーバー構成オプションを構成する方法について説明します。 recovery interval オプションは、データベースの復旧に必要な時間の上限を定義します。 SQL Server データベース エンジンでは、このオプションに指定された値を使用して、特定のデータベースで自動チェックポイントを発行する自動チェックポイントのおおよその頻度を決定します。

recovery-interval の既定値は 0 で、 データベース エンジン によって自動的に復旧間隔が構成されます。 既定の recovery interval では、通常、アクティブなデータベースの自動チェックポイントの発生間隔は約 1 分、復旧時間は 1 分未満になります。 既定値より大きな値は、おおよその最大リカバリ時間 (分単位) を示します。 たとえば、recovery interval を '3' に設定した場合は、最大リカバリ時間は約 3 分になります。

このトピックの内容

始める前に

制限事項と制約事項

  • recovery interval が作用するのは、既定のターゲット復旧時間 (0) を使用するデータベースだけです。 データベース上のサーバー復旧間隔をオーバーライドするには、データベースの既定のターゲット復旧時間を既定以外の値に変更します。 詳細については、「データベースのターゲットの復旧時間の変更 (SQL Server)」を参照してください。

推奨事項

  • このオプションは高度なオプションであり、経験豊富なデータベース管理者または認定 SQL Server 技術者のみが変更する必要があります。

  • 通常は、パフォーマンス上の問題が発生する場合を除いて、recovery interval は 0 のままにすることをお勧めします。 recovery interval 設定を長くする場合には、少しずつ値を増やして、そのたびに復旧のパフォーマンスへの影響を評価することをお勧めします。

  • sp_configure を使用し、recovery interval オプションの値を 60 (分) よりも大きくするには、RECONFIGURE WITH OVERRIDE を指定する必要があります。 WITH OVERRIDE は、構成値のチェック (無効な値や非推奨値のチェック) を無効にします。

セキュリティ

アクセス許可

パラメーターなしで、または最初のパラメーターだけを指定して sp_configure を実行する権限は、既定ですべてのユーザーに付与されます。 両方のパラメーターを指定して sp_configure を実行し構成オプションを変更したり RECONFIGURE ステートメントを実行したりするには、ALTER SETTINGS サーバーレベル権限がユーザーに付与されている必要があります。 ALTER SETTINGS 権限は、 sysadmin 固定サーバー ロールと serveradmin 固定サーバー ロールでは暗黙のうちに付与されています。

SQL Server Management Studio を使用する

復旧間隔を設定するには

  1. オブジェクト エクスプローラーでサーバー インスタンスを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。

  2. [データベースの設定] ノードをクリックします。

  3. [復旧][復旧間隔 (分単位)] ボックスで、0 ~ 32767 の値を入力するか選択して、 SQL Server が起動時に各データベースの復旧に要する最大時間を分単位で設定します。 既定値は 0 です。0 の場合、 SQL Serverによって自動的に構成されます。 実際には、復旧時間が 1 分未満で、アクティブなデータベースのチェックポイントは約 1 分間隔になります。

Transact-SQL の使用

復旧間隔を設定するには

  1. データベース エンジンに接続します。

  2. [標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。

  3. 次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。 この例では、 sp_configure を使用して、 recovery interval オプションの値を 3 分に設定する方法を示します。

USE AdventureWorks2012 ;  
GO  
EXEC sp_configure 'show advanced options', 1;  
GO  
RECONFIGURE ;  
GO  
EXEC sp_configure 'recovery interval', 3 ;  
GO  
RECONFIGURE;  
GO  
  

詳細については、「サーバー構成オプション (SQL Server)」を参照してください。

補足情報: recovery internal オプションを構成した後

新しい設定は、サーバーを再起動しなくてもすぐに有効になります。

参照

データベースのターゲットの復旧時間の変更 (SQL Server)
データベース チェックポイント (SQL Server)
サーバー構成オプション (SQL Server)
sp_configure (Transact-SQL)
show advanced options サーバー構成オプション
RECONFIGURE (Transact-SQL)