次の方法で共有


Union 関数 (レポート ビルダーおよび SSRS)

式で指定された NULL 以外のすべての数値の結合を、指定されたスコープで評価して返します。

Note

SQL Server データ ツールのレポート ビルダーまたはレポート デザイナーを使用して、レポート定義 (.rdl) を作成および変更できます。 これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。 詳細については、「レポート デザイナーおよびReport Builderでのレポートのデザイン (SSRS)」 (microsoft.com) を参照してください。

構文

  
Union(expression, scope, recursive)  

パラメーター

式 (expression)
(SqlGeometry または SqlGeography) この集計関数の実行対象の式です。

スコープ (scope)
(String) 省略可。 集計関数の適用先となるレポート アイテムを含むデータセット、グループ、またはデータ領域の名前です。 scope を指定しない場合、現在のスコープが使用されます。

再帰
(列挙型) 省略可。 Simple (既定値) または RdlRecursive です。 集計を再帰的に実行するかどうかを指定します。

戻り値

式の種類に基づいて、空間オブジェクト (または SqlGeography) SqlGeometry を返します。 空間データ型とSqlGeography空間データ型の詳細SqlGeometryについては、「空間データ型の概要」を参照してください。

解説

式で指定されたデータセットは、同じデータ型である必要があります。

scope の値は文字列定数である必要があり、式にすることはできません。 外部の集計または他の集計を指定しない集計では、 scope は現在のスコープまたはコンテナー スコープを参照する必要があります。 データセットのスコープはサポートされません。 集計の集計では、入れ子になった集計に、子のスコープを指定できます。

Expression には、入れ子になった集計関数への呼び出しを含めることができます。ただし、次に示すように、これには例外および条件があります。

  • 入れ子集計のScope は、外部集計のスコープと同じであるか、そのスコープに含まれている必要があります。 式内のすべてのスコープについては、1 つのスコープがそれ以外のすべてのスコープに対する子であるようなリレーションシップが必要です。

  • 入れ子集計のScope には、データセット名は使用できません。

  • には、、LastPreviousまたは RunningValue 関数を含Firstめてはいけません。

  • Expression には、 recursiveを指定する入れ子集計を含めることができません。

詳細については、「集計関数リファレンス (レポート ビルダーおよび SSRS)」および「合計、集計、および組み込みコレクションの式のスコープ (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。

再帰的集計については、「複数の再帰型階層グループの作成 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。

次の表に、SqlGeometry 式の例と、それに Union 式を適用した結果を、空間データ用の WKT (Well Known Text) 形式で示します。

空間データを含むフィールド Union の結果
[PointLocation] POINT(1 2)

POINT(3 4)
MULTIPOINT((1 2), (3 4))
[PathDefinition] LINESTRING(1 2, 3 4)

LINESTRING(5 6, 7 8)
MULTILINESTRING((7 8, 5 6), (3 4, 1 2))
[PolygonDefinition] POLYGON((1 2, 3 4, 5 2, 1 2))

POLYGON((-1 2, -3 4, -5 2, -1 2))
MULTIPOLYGON(((1 2, 5 2, 3 4, 1 2)), ((-5 2, -1 2, -3 4, -5 2)))
=Union(Fields!PointLocation.Value)  
=Union(Fields!PathDefinition.Value)  
=Union(Fields!PolygonDefinition.Value, "Group1")  

参照

レポートでの式の使用 (レポート ビルダーおよび SSRS)
式の例 (レポート ビルダーおよび SSRS)
式で使用されるデータ型 (レポート ビルダーおよび SSRS)
合計、集計、および組み込みコレクションの式のスコープ (レポート ビルダーおよび SSRS)