Capture Data Lineage パッケージ サンプル
Capture Data Lineage サンプルは、監査情報をキャプチャするパッケージです。パッケージが実行されるときに、監査変換を使用することによって、同じように構成された 5 つのファイルの読み込みとファイル名などの履歴情報の列の追加が行われます。そして、OLE DB 変換先を使用することによって、このデータが AdventureWorks データベース内のテーブルに読み込まれます。テーブル Lineage_Fact_Table は SQL 実行タスクによって作成されます。このテーブルは、パッケージが実行されるたびにこのタスクによって切り捨てられます。
このサンプルを英語版以外の Windows で開いたり、実行したりするとき、場合によっては、Program Files フォルダの名前をローカライズされた名前に置き換える必要があります。
重要 : |
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サンプルは、学習に使用することのみを目的に提供されています。これらは、運用環境での使用を目的としたものではなく、運用環境でのテストも実施されていません。Microsoft からは、これらのサンプルについてのテクニカル サポートは提供されません。 |
必要条件
このサンプル パッケージを実行するための前提条件は次のとおりです。
- サンプル パッケージとサンプル パッケージが使用するデータ ファイルが、ローカルのハード ディスク ドライブにインストールされている。
- AdventureWorks データベースがインストールされていて、そのデータベースに対する管理権限を持っている。
- コマンド ラインからサンプル パッケージを実行する場合、SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) がインストールされている。
- SSIS デザイナでパッケージを開いてサンプル パッケージを実行する場合、Business Intelligence Development Studio がインストールされている。
サンプルのインストール方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「Integration Services サンプル パッケージのインストール」を参照してください。SQL Server 2005 のオリジナル リリース後にリリースされた新しいサンプルを含む、サンプルの最新バージョンを入手するには、「SQL Server 2005 Samples and Sample Databases (April 2006)」を参照してください。
サンプル パッケージの場所
サンプルが既定のインストール場所にインストールされた場合、Capture Data Lineage サンプル パッケージ CaptureDataLineage.dtsx は次のフォルダにあります。
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Package Samples\CaptureDataLineage Sample\Capture Data Lineage\
このサンプル パッケージの実行には次のファイルが必要です。
ファイル | 説明 |
---|---|
CaptureDataLineage.dtsx |
サンプル パッケージです。 |
Data732.txt |
フラット ファイル サンプル データです。 |
Data733.txt |
フラット ファイル サンプル データです。 |
Data734.txt |
フラット ファイル サンプル データです。 |
Data735.txt |
フラット ファイル サンプル データです。 |
Data736.txt |
フラット ファイル サンプル データです。 |
サンプルの実行
パッケージは、dtexec ユーティリティを使用してコマンド ラインから実行することができます。または、Business Intelligence Development Studio で実行することもできます。
英語版以外の Windows を使用している場合、パッケージで使用されているファイル接続マネージャの ConnectionString プロパティを更新しないと、サンプル パッケージを正常に実行できないことがあります。接続マネージャで使用されているパスが現在のコンピュータで有効かどうかを確認し、必要に応じて、Program Files フォルダのローカライズされた名前を使用するようにパスを変更してください。
このサンプルの場合、Sample Data 接続マネージャで、ConnectionString プロパティの "Program Files" を変更しなければならない可能性があります。
dtexec を使用してパッケージを実行するには
[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。
dtexec のある C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS\Binn にディレクトリを変更します。
次のコマンドを入力します。
dtexec /f "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Package Samples\CaptureDataLineage Sample\CaptureDataLineage\CaptureDataLineage.dtsx"
Enter キーを押します。
dtexec ユーティリティを使用してパッケージを実行する方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online のトピック「dtexec ユーティリティ」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio でパッケージを実行するには
Business Intelligence Development Studio を開きます。
[ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト/ソリューション] をクリックします。
CaptureDataLineage Sample フォルダを探し、CaptureDataLineage.sln という名前のファイルをダブルクリックします。
[ソリューション エクスプローラ] で、[SSIS パッケージ] フォルダの CaptureDataLineage.dtsx を右クリックして、[パッケージの実行] をクリックします。
サンプルのコンポーネント
次の表に、サンプルで使用される Integration Services のタスク、コンテナ、データ アダプタ、および変換を示します。
要素
目的
SQL 実行タスク
SQL 実行タスク Create Lineage_Fact_Table は、パッケージを初めて実行するときに Lineage_Fact_Table テーブルを作成する SQL ステートメントを実行し、パッケージを再実行するときにこのテーブルを切り捨てます。
データ フロー タスク
データ フロー タスク Get Data Lineage Information は、パッケージのデータ フローを実行します。
フラット ファイル ソース
フラット ファイル ソース Extract Data from Files は、フラット ファイル ソース データを読み込み、ファイル名の列を各出力行に追加します。
監査変換
監査変換 Add Data Lineage Information は、系列情報の新しい 2 つの列を各出力行に追加します。この列には、ユーザー名および開始時刻が含まれています。
メモ :
ユーザー名の列の既定の長さは 64 文字です。64 文字を超えるユーザー名を持つユーザーがいる組織の場合、[詳細エディタ] ダイアログ ボックスを使用して列の長さを更新する必要があります。
OLE DB 変換先
OLE DB 変換先 Load Data into Lineage_Fact_Table は、結果を AdventureWorks データベース内の Lineage_Fact_Table に読み込みます。
複数フラット ファイル接続マネージャ
複数フラット ファイル接続マネージャ Sample Data は、.txt 拡張子を持つファイルに接続します。
OLE DB 接続マネージャ
OLE DB 接続マネージャの (local).AdventureWorks は、ローカル サーバー上の AdventureWorks データベースに接続します。
サンプル結果
Capture Data Lineage サンプル パッケージの実行結果を表示するには、次の Transact-SQL クエリを実行します。
Select * from AdventureWorks.dbo.Lineage_Fact_Table
これらの結果では、File Name 列、User Name 列、および Execution Start Time 列に生成された系列情報に加え、フラット ファイルから取得されたデータによって作成された列が表示されます。