Reporting Services でサポートされるデータ ソース
Reporting Services でレポート データをデータ ソースから取得する処理は、データ処理拡張機能 (DPE) を使用するモジュール式の拡張可能なデータ レイヤーを通して行われます。レポート データをデータ ソースから取得するには、対象となるデータ ソースの種類 (データ ソースで動作しているバージョンのソフトウェア) およびデータ ソース プラットフォーム (32 ビット、64 ビット x64、または 64 ビット Itanium) がどちらもサポートされているデータ処理拡張機能を選択する必要があります。
Reporting Services を配置すると、レポート作成クライアントおよびレポート サーバーの両方で、データ処理拡張機能のセットが自動的にインストールおよび登録され、さまざまな種類のデータ ソースへのアクセスが可能になります。SQL Server 2008 Reporting Services (SSRS) でインストールされるデータ ソースは、MicrosoftSQL Server、MicrosoftSQL ServerAnalysis Services、Oracle、SAP NetWeaver BI、Hyperion Essbase、Teradata、OLE DB、ODBC、および XML です。
またシステム管理者は、カスタム データ処理拡張機能や標準の Microsoft.NET Framework データ プロバイダーをインストールおよび登録することができます。レポートの処理や表示を行うには、DPE およびデータ プロバイダーをレポート サーバーにインストールし登録する必要があります。レポートをプレビューするには、DPE およびデータ プロバイダーをレポート作成クライアントにインストールし登録する必要があります。DPE およびデータ プロバイダーは、インストールされているプラットフォームに対してネイティブでコンパイルされます。
Microsoft ダウンロード センターおよびサードパーティのサイトには、ダウンロードとしてサードパーティの標準 .NET Framework データ プロバイダーが多数用意されています。また、SQL ServerReporting Services パブリック フォーラムで、サードパーティ データ プロバイダーに関する情報を検索することもできます。
注意 |
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標準 .NET Framework データ プロバイダーは、Reporting Services データ処理機能拡張により提供される機能をすべてサポートするわけではありません。また、一部の OLE DB データ プロバイダーは、レポートを作成およびプレビューすることができますが、レポート サーバーでパブリッシュされたレポートをサポートするようには設計されていません。たとえば、Microsoft OLE DB Provider for Jet の場合、レポート サーバーでの使用はサポートされていません。DPE とデータ プロバイダーの相違については、「データ処理拡張機能と .NET Framework データ プロバイダー」を参照してください。 |
カスタムのデータ処理拡張機能の詳細については、「データ処理拡張機能の実装」を参照してください。標準 .NET Framework データ プロバイダーの詳細については、System.Data 名前空間のセクションを参照してください。
レポートのデータを取得するには、接続を定義するデータ ソース、およびクエリを定義するレポート データセットを作成します。データ ソースの種類に応じてクエリ デザイナーが関連付けられており、これらのクエリ デザイナーを使用することにより、クエリをデザインすることができます。詳細については、「レポート データセットの作成」を参照してください。
レポート データ ソースに対するプラットフォームのサポート
Reporting Services の配置で使用できるデータ ソースは、SQL Server のエディション、Reporting Services のバージョン、およびプラットフォームによって異なります。機能の詳細については、「Reporting Services の機能」および「SQL Server 2008 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。このトピックでは、サポートされるデータ ソースに関する情報をバージョンおよびプラットフォームごとに表に示します。
Reporting Services データ ソースに関するプラットフォームの考慮事項は、レポート作成クライアントの場合とレポート サーバーの場合で異なります。
レポート作成クライアント
SQL ServerBusiness Intelligence Development Studio は、32 ビット アプリケーションです。Business Intelligence Development Studio は、Itanium ベースのプラットフォームではサポートされていません。x64 プラットフォームでは、レポート デザイナーでレポートを編集およびプレビューするために、32 ビットのデータ プロバイダーを (x86) プラットフォーム ディレクトリにインストールしておく必要があります。
レポート サーバー
レポートを 64 ビットのレポート サーバー (x86 または Itanium) に配置する場合は、そのレポート サーバーに、ネイティブでコンパイル済みの 64 ビット データ プロバイダーがインストールされている必要があります。64 ビット インターフェイスによる 32 ビット データ プロバイダーのラップはサポートされていません。詳細については、データ プロバイダーのマニュアルを参照してください。
サポートされるデータ ソース
次の表は、レポート データセットおよびレポート モデルのデータを取得するときに使用できる、Microsoft データ処理拡張機能およびデータ プロバイダーを示しています。拡張機能またはデータ プロバイダーの詳細を参照する場合は、2 番目の列のリンクをクリックしてください。以下に、表の列の説明を示します。
レポート データのソース : アクセス先のデータの種類 (リレーショナル データベース、多次元データベース、フラット ファイル、XML など)。この列を参照すると、Reporting Services でレポート用に使用できるデータの種類がわかります。
Reporting Services データ ソースの種類 : Reporting Services でデータ ソースを定義するときにドロップダウン リストに表示されるデータ ソースの種類のうちの 1 つ。このリストには、インストールおよび登録された DPE とデータ プロバイダーから取得した値が設定されます。この列を参照すると、レポート データ ソースを作成するときにドロップダウン リストから選択すべきデータ ソースの種類がわかります。
データ拡張機能/データ プロバイダーの名前 : 選択された Reporting Services のデータ ソースの種類に対応する Reporting Services データ処理拡張機能または他のデータ プロバイダー。この列では、データ ソースの種類を選択したときに、どのデータ処理拡張機能またはデータ プロバイダーが使用されるかを識別できます。
基になるデータ プロバイダーのバージョン (オプション) : 一部の種類のデータ ソースでは、複数のデータ プロバイダーがサポートされます。たとえば、同じプロバイダーに異なるバージョンが存在する場合や、特定の種類のデータ プロバイダーとして複数のサードパーティによる実装が存在する場合があります。プロバイダー名は、データ ソースを構成した後の接続文字列に含まれることがよくあります。この列では、データ ソースの種類を選択した後に、[接続プロパティ] ダイアログ ボックスで選択すべきデータ プロバイダーを識別できます。
データ ソース <platform> : 対象データ ソースのデータ処理拡張機能またはデータ プロバイダーによりサポートされるデータ ソースのプロパティ。この列では、プラットフォームの種類に応じて、データ ソースからデータを取得できるデータ処理拡張機能またはプロバイダーを識別できます。
データ ソースのバージョン : DPE またはデータ プロバイダーによりサポートされる対象データ ソースのバージョン。この列では、対象となるバージョンのデータ ソースからデータを取得できるデータ処理拡張機能またはプロバイダーを識別できます。
RS <platform> : カスタムの DPE またはデータ プロバイダーをインストールできる、レポート サーバーおよびレポート作成クライアントのプラットフォーム。組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能は、インストールされた Reporting Services に含まれています。カスタムのデータ処理拡張機能または .NET Framework データ プロバイダーは、特定のプラットフォーム用にネイティブにコンパイルする必要があります。この列では、対象となる種類のプラットフォームにインストールできるデータ処理拡張機能またはプロバイダーを識別できます。
データ ソースの種類
レポート データの ソース |
Reporting Services データ ソースの種類 |
データ処理拡張機能/データ プロバイダーの名前 |
基になるデータ プロバイダーのバージョン (オプション) |
データ ソース プラットフォーム x86 |
データ ソース プラットフォーム x64 |
データ ソース プラットフォーム ia64 |
データ ソースのバージョン |
RS プラットフォーム x86 |
RS プラットフォーム x64 |
RS プラットフォーム ia64 |
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SQL Server リレーショナル データベース |
Microsoft SQL Server |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.SqlClient を拡張 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server 2008 SQL Server 2005 SQL Server 2000 SQL Server 7.0 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server リレーショナル データベース |
OLEDB |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.OledbClient を拡張 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server 2008 SQL Server 2005 SQL Server 2000 SQL Server 7.0 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server リレーショナル データベース |
ODBC |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.OdbcClient を拡張 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server 2008 SQL Server 2005 SQL Server 2000 SQL Server 7.0 |
可 |
可 |
可 |
Analysis Services 多次元データベース |
Microsoft SQL Server Analysis Services |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
ADOMD.NET を使用 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server 2008 Analysis Services SQL Server 2005 Analysis Services |
可 |
可 |
可 |
Analysis Services 多次元データベース |
Microsoft SQL Server Analysis Services |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
ADOMD.NET を使用 |
可 |
不可 |
不可 |
SQL Server 2000 Analysis Services |
可 |
不可 |
可 |
Analysis Services 多次元データベース |
OLEDB |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.OledbClient を拡張 Version 10.0 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server 2008 Analysis Services |
可 |
可 |
可 |
Analysis Services 多次元データベース |
OLEDB |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.OledbClient を拡張 Version 9.0 |
可 |
可 |
可 |
SQL Server 2005 Analysis Services |
可 |
可 |
可 |
Analysis Services 多次元データベース |
OLEDB |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.OledbClient を拡張 Version 8.0 |
可 |
不可 |
可 |
SQL Server 2000 Analysis Services |
可 |
不可 |
可 |
XML |
XML |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
XML データ ソースにはプラットフォーム依存関係がありません。 |
|
|
|
XML Web サービス またはドキュメント |
可 |
可 |
可 |
レポート サーバー モデル |
レポート モデル |
パブリッシュされた SMDL ファイル用の、組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
モデルのデータ ソースには組み込みのデータ処理拡張機能が使用されます。 Oracle ベースのモデルには、Oracle クライアント コンポーネントが必要です。 Teradata ベースのモデルには、Teradata からの .NET Data Provider for Teradata が必要です。 プラットフォームのサポートについては、Teradata のマニュアルを参照してください。 |
|
|
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モデルの作成は以下から可能です。 SQL Server 2008 SQL Server 2005 SQL Server 2000 SQL Server 2005 Analysis Services Oracle 9.2.0.3 以降 Teradata v13、v12、および v6.2 |
可 |
可 |
可 |
SAP 多次元データベース |
Sap BI NetWeaver |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 (SP1) |
プラットフォームのサポートについては、SAP のマニュアルを参照してください。 |
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SAP BI NetWeaver 3.5 |
可 |
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Hyperion Essbase |
Hyperion Essbase |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 (SP2) |
プラットフォームのサポートについては、Hyperion のマニュアルを参照してください。 |
可 |
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Hyperion Essbase 9.3.0 |
可 |
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Oracle リレーショナル データベース |
Oracle |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
System.Data.OracleClient を拡張 Oracle クライアント コンポーネントが必要です。 |
可 |
Oracle 10g、9、8.1.7 |
可 |
可 |
可 |
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Oracle リレーショナル データベース |
OLEDB の一部 |
組み込み OLE DB for Oracle |
MSDAORA downloads.microsoft.com からの MDAC の一部。 Oracle クライアント コンポーネントが必要です。 プラットフォームのサポートについては、Oracle のマニュアルを参照してください。 |
可 |
|
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MDAC のバージョンによって異なります。 詳細については、https://support.microsoft.com で "Oracle" を検索してください。 |
可 |
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Teradata リレーショナル データベース |
Teradata |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
Teradata からの .NET Data Provider for Teradata を拡張 Teradata からの .NET Data Provider for Teradata が必要です。 プラットフォームのサポートについては、Teradata のマニュアルを参照してください。 |
可 |
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Teradata v13 Teradata v12 Teradata v6.20 |
可 |
不可 |
可 |
DB2 リレーショナル データベース |
登録済みのカスタマイズされたデータ拡張機能名 |
Microsoft OLE DB Provider for DB2 |
Microsoft SQL Server 2008 Feature Pack ダウンロード サイトからインストールします。 プラットフォームのサポートについては、HI Server のマニュアルを参照してください。 |
可 |
可 |
可 |
可 |
|||
DB2 リレーショナル データベース |
登録済みのカスタマイズされたデータ拡張機能名 |
2004 Host Integration Server HI Server のマニュアルを参照してください。 |
可 |
可 |
不可 |
可 |
||||
汎用 OLE DB データ ソース |
OLEDB |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
OLE DB をサポートする任意のデータ ソース。 プラットフォームのサポートについては、データ ソースのマニュアルを参照してください。 |
可 |
OLE DB をサポートする任意のデータ ソース。詳細については、「注意」を参照してください。 |
可 |
||||
汎用 ODBC データ ソース |
ODBC |
組み込みの Reporting Services データ処理拡張機能 |
OLE DB をサポートする任意のデータ ソース。 プラットフォームのサポートについては、データ ソースのマニュアルを参照してください。 |
可 |
ODBC をサポートする任意のデータ ソース。詳細については、「注意」を参照してください。 |
可 |
可 |
可 |
サードパーティの標準 .NET Framework データ プロバイダーは多数あります。詳細については、サードパーティの Web サイトまたはフォーラムを検索してください。
カスタム データ処理拡張機能または標準 .NET Framework データ プロバイダーをインストールおよび登録するには、データ プロバイダー リファレンス ドキュメントを参照する必要があります。詳細については、「標準 .NET Framework データ プロバイダを登録する方法 (Reporting Services)」を参照してください。
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Reporting Services データ処理拡張機能
次のデータ処理拡張機能は、Reporting Services と一緒に自動的にインストールされます。詳細を確認する場合、およびインストールを検証する場合は、「RSReportDesigner 構成ファイル」および「RSReportServer 構成ファイル」を参照してください。
Microsoft SQL Server データ処理拡張機能
データ ソースの種類 Microsoft SQL Server は、.NET Framework Data Provider for SQL Server をラップし、拡張したものです。このデータ処理拡張機能は、x86、x64、および Itanium ベースのプラットフォーム用にネイティブでコンパイルされ、これらのプラットフォームで動作します。この拡張機能を使用すると、以下のバージョンの SQL Server インスタンスのデータベースに接続してデータを取得できます。
x86、x64、および Itanium ベースのプラットフォームで動作する SQL Server 2005
x86、x64、および Itanium ベースのプラットフォームで動作する SQL Server 2000
x86 で動作する SQL Server 7
レポート データセットを作成する際にこの拡張機能を選択すると、Visual Database Tools デザイナーが開き、このデータ ソースに対する Transact-SQL クエリを作成できます。クエリ デザイナーをグラフィカル モードで使用すると、クエリが分析され、再作成される場合があります。クエリに使用する Transact-SQL 構文を制御するには、テキストベースのクエリ デザイナーを使用します。この拡張機能のレポート データセットを作成する場合の詳細については、「SQL Server リレーショナル データベースからのレポート データセットの作成」を参照してください。関連付けられているクエリ デザイナーの詳細については、「クエリおよびビュー デザイナ ツール (Visual Database Tools)」および「グラフィカルなクエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
MicrosoftSQL Server データ処理拡張機能では、複数値パラメーターがサポートされます。
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Microsoft SQL Server Analysis Services データ処理拡張機能
データ ソースの種類に [Microsoft SQL Server Analysis Services] を選択した場合は、.NET Framework Data Provider for MicrosoftAnalysis Services を拡張した Reporting Services データ処理拡張機能が選択されます。このデータ処理拡張機能は、x86、x64、および Itanium ベースのプラットフォーム用にネイティブでコンパイルされ、これらのプラットフォームで動作します。
このデータ プロバイダーは、ADOMD.NET オブジェクト モデルを使用して、XML for Analysis (XMLA) Version 1.1 を使用したクエリを作成します。結果はフラット化された行セットとして返されます。この拡張機能のレポート データセットを作成する場合の詳細については、「SQL Server Analysis Services からのレポート データセットの作成」を参照してください。詳細については、「XML for Analysis の概要 (XMLA)」、「Analysis Services の MDX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」、および「Analysis Services の DMX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
Analysis Services データ ソースに接続する場合、MicrosoftSQL ServerAnalysis Services データ処理拡張機能では、複数値パラメーターがサポートされ、セルおよびメンバーのプロパティが Reporting Services でサポートされる拡張プロパティにマップされます。拡張プロパティの詳細については、「Analysis Services データセットに対する拡張フィールド プロパティの使用」を参照してください。
次の拡張機能を使用すると、SQL ServerAnalysis Services データベースの各バージョンから多次元データにアクセスしてデータを取得できます。
- x86、x64、および Itanium ベースのプラットフォームで動作する SQL Server 2005Analysis Services
SQL ServerAnalysis Services データ ソースからモデルを作成することもできます。詳細については、「キューブ ベースのレポート モデルのデザイン」を参照してください。
SQL Server 2000 Analysis Services
SQL Server 2000Analysis Services データ ソースに接続する場合、MicrosoftSQL ServerAnalysis Services データ処理拡張機能ではクエリ パラメーターがサポートされません。
次の拡張機能を使用すると、SQL ServerAnalysis Services データベースの以下のバージョンから多次元データにアクセスしてデータを取得できます。
- x86 および Itanium ベースのプラットフォームで動作する SQL Server 2000Analysis Services
注意 |
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SQL Server 2000Analysis Services は、x64 プラットフォームで動作しません。 |
SQL Server 2000Analysis Services に接続するには、XMLA SDK を Analysis Services サーバーにインストールし、XMLA SDK の場所を指している URL で HTTP プロトコルを使用する必要があります。TCP/IP はサポートされていません。詳細については、「XML for Analysis 1.1 SDK」を参照してください。
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OLE DB データ処理拡張機能
OLE DB データ処理拡張機能では、レポートで使用するデータ ソースのバージョンに基づいて、追加のデータ プロバイダー レイヤーを選択する必要があります。特定のデータ プロバイダーを選択しなかった場合は、既定値が使用されます。[データ ソース] または [共有データ ソース] ダイアログ ボックスで、[編集] ボタンをクリックし、[接続プロパティ] ダイアログ ボックスで特定のデータ プロバイダーを選択します。
関連付けられているクエリ デザイナーの詳細については、「クエリおよびビュー デザイナ ツール (Visual Database Tools)」および「グラフィカルなクエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。OLE DB プロバイダーに対するサポートの詳細については、Microsoft サポート技術情報の「Visual Studio .NET デザイナーのツールでサポートされる OLE DB プロバイダー」を参照してください。
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OLE DB for SQL Server
データ ソースの種類に [OLE DB] を選択した場合は、.NET Framework Data Provider for OLE DB を拡張した Reporting Services データ処理拡張機能が選択されます。このデータ処理拡張機能は、x86、x64、および Itanium プラットフォーム用にネイティブでコンパイルされ、これらのプラットフォームで実行されます。この拡張機能を使用すると、以下のデータ ソースのデータに接続し、データを取得できます。
x86、x64、および Itanium で動作する SQL Server 2005
x86、x64、および Itanium で動作する SQL Server 2000
x86 で動作する SQL Server 7
x86 で動作する SQL Server 6.5 およびそれ以前のバージョン
この拡張機能のレポート データセットを作成する場合の詳細については、「データ ソースが異なる場合のレポート データセットの作成」を参照してください。
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OLE DB for Analysis Services 9.0
MicrosoftSQL Server 2005Analysis Services に接続するには、Microsoft OLE DB Provider for Analysis Services 9.0 を選択し、データ ソースの種類に [OLE DB] を選択してから、基になるデータ プロバイダーを名前で選択します。
このデータ処理拡張機能とデータ プロバイダーの組み合わせは、x86、x64、および Itanium プラットフォーム用にネイティブでコンパイルされ、これらのプラットフォームで動作します。この拡張機能を使用すると、以下のデータ ソースのデータに接続し、データを取得できます。
- x86、x64、および Itanium ベースのプラットフォームで動作する MicrosoftSQL Server 2005Analysis Services
注意 |
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このデータ処理拡張機能では、サーバー集計、拡張フィールド プロパティの自動マッピング、およびクエリ パラメーターはサポートされません。Analysis Services データ ソースのデータ プロバイダーとしては、Microsoft SQL Server Analysis Services をお勧めします。 |
この拡張機能のレポート データセットの作成の詳細については、「データ ソースが異なる場合のレポート データセットの作成」を参照してください。
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OLE DB for Analysis Services 8.0
SQL Server 2000Analysis Services データを取得するには、OLE DB Provider for OLAP Services 8.0 を使用します。SQL Server 2000Analysis Services に対するクエリは、多次元式 (MDX) を使用して記述されます。
注意 |
---|
このデータ処理拡張機能では、サーバー集計、拡張フィールド プロパティの自動マッピング、およびクエリ パラメーターはサポートされません。Analysis Services データ ソースのデータ プロバイダーとしては、Microsoft SQL Server Analysis Services をお勧めします。 |
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OLE DB for OLAP 7.0
OLE DB Provider for OLAP Services 7.0 はサポートされません。
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OLE DB for Oracle
データ処理拡張機能の OLE DB for Oracle では、BLOB、CLOB、NCLOB、BFILE、UROWID といった Oracle データの種類はサポートされません。
位置に依存する無名パラメーターはサポートされます。この拡張機能では、名前付きパラメーターはサポートされません。名前付きパラメーターを使用するには、Oracle データ処理拡張機能を使用します。
Oracle をデータ ソースとして構成する方法の詳細については、「Reporting Services を使用して Oracle データ ソースの構成およびアクセスを行う方法」を参照してください。追加の権限の構成の詳細については、Microsoft サポート技術情報の「NETWORK SERVICE セキュリティ プリンシパルに権限を追加する方法」を参照してください。
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標準の OLE DB .NET Framework データ プロバイダー
OLE DB .NET Framework データ プロバイダーをサポートするデータ ソースからデータを取得するには、データ ソースの種類に OLE DB を使用して、既定のデータ プロバイダーを選択するか、または [接続文字列] ダイアログ ボックスでインストール済みのデータ プロバイダーから選択します。
注意 |
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レポート作成クライアントのレポートのプレビューに対応しているデータ プロバイダーもありますが、すべての OLE DB データ プロバイダーが、レポート サーバーでパブリッシュされたレポートをサポートするように設計されているわけではありません。 |
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ODBC データ処理拡張機能
データ ソースの種類に [ODBC] を選択した場合は、.NET Framework Data Provider for ODBC を拡張した Reporting Services データ処理拡張機能が選択されます。このデータ処理拡張機能は、x86、x64、および Itanium プラットフォーム用にネイティブでコンパイルされ、これらのプラットフォームで動作します。この拡張機能を使用すると、ODBC プロバイダーを持つ任意のデータ ソースのデータに接続し、データを取得できます。
注意 |
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レポート作成クライアントのレポートのプレビューに対応しているデータ プロバイダーもありますが、すべての ODBC データ プロバイダーが、レポート サーバーでパブリッシュされたレポートをサポートするように設計されているわけではありません。 |
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標準の ODBC .NET Framework データ プロバイダー
標準の ODBC .NET Framework データ プロバイダーをサポートするデータ ソースからデータを取得するには、データ ソースの種類に [ODBC] を使用して、既定のデータ プロバイダーを選択するか、または [接続文字列] ダイアログ ボックスでインストール済みのデータ プロバイダーから選択します。
注意 |
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レポート作成クライアントのレポートのプレビューに対応しているデータ プロバイダーもありますが、すべての ODBC データ プロバイダーが、レポート サーバーでパブリッシュされたレポートをサポートするように設計されているわけではありません。 |
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Oracle データ処理拡張機能
データ ソースの種類に [Oracle] を選択した場合は、.NET Framework Data Provider for Oracle を拡張した Reporting Services データ処理拡張機能が選択されます。Oracle データ ソースは、Reporting Services が必要とする System.Data.OracleClient クラスをラップし、拡張したものです。Oracle データベースからレポート データを取得するには、管理者が Oracle クライアント ツールをインストールする必要があります。このデータ プロバイダーでは、Oracle Client ソフトウェアとして提供される Oracle 8i Release 3 の Oracle Call Interface (OCI) が使用されます。クライアント アプリケーション バージョンは 8.1.7 以降である必要があります。これらのツールをレポート作成クライアントにインストールすると、レポートをプレビューすることができ、レポート サーバーにインストールすると、パブリッシュされたレポートを表示できます。
この拡張機能では、名前付きパラメーターはサポートされません。Oracle Version 9 以降の場合、複数値パラメーターがサポートされます。位置に依存する無名パラメーターを使用するには、OLE DB データ処理拡張機能と Microsoft OLE DB Provider for Oracle データ プロバイダーを組み合わせて使用します。Oracle をデータ ソースとして構成する方法の詳細については、「Reporting Services を使用して Oracle データ ソースの構成およびアクセスを行う方法」を参照してください。追加の権限の構成の詳細については、Microsoft サポート技術情報の「NETWORK SERVICE セキュリティ プリンシパルに権限を追加する方法」を参照してください。
複数の入力パラメーターを使用してストアド プロシージャからデータを取得できますが、ストアド プロシージャから返せるのは 1 つの出力カーソルのみです。詳細については、「DataReader を使用したデータの取得」の Oracle のセクションを参照してください。
詳細については、「Oracle データベースからのレポート データセットの作成」を参照してください。関連付けられているクエリ デザイナーの詳細については、「クエリおよびビュー デザイナ ツール (Visual Database Tools)」および「グラフィカルなクエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
Oracle データベースに基づくモデルを作成することもできます。詳細については、「Oracle ベースのレポート モデルの作成と使用」を参照してください。
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Teradata データ処理拡張機能
データ ソースの種類に [Teradata] を選択した場合は、.NET Framework Data Provider for Teradata を拡張した Reporting Services データ処理拡張機能が選択されます。Teradata データベースからレポート データを取得するには、システム管理者がクライアントでレポートを編集およびプレビューするためのレポート作成クライアントと、パブリッシュされたレポートを表示するためのレポート サーバーの両方に、.NET Framework Data Provider for Teradata をインストールする必要があります。
レポート サーバー プロジェクトには、この拡張で使用できるグラフィカル クエリ デザイナーはありません。クエリを作成するにはテキストベースのクエリ デザイナーを使用する必要があります。
次の表に、Business Intelligence Development Studio のレポート定義でデータ ソースを定義する場合にサポート対象となる .NET Data Provider for Teradata のバージョンを示します。
BI Development Studio のバージョン |
Teradata データベースのバージョン |
.NET Framework Data Provider for Teradata のバージョン |
---|---|---|
SQL Server 2005 |
12.00 |
12.00 |
SQL Server 2005 |
6.20 |
12.00 |
SQL Server 2008 |
12.00 |
12.00.01 |
SQL Server 2008 |
6.20 |
12.00.01 |
SQL Server 2008 |
13.00 |
13.0.0.1 |
この拡張機能では、複数値パラメーターがサポートされます。クエリ モード TEXT の EXECUTE コマンドを使用すると、クエリでマクロを指定できます。
詳細については、「Teradata データ ソースからデータを取得する方法」および「Teradata データベースからのレポート データセットの定義 (Reporting Services)」を参照してください。
Teradata データベースに基づくモデルを作成することもできます。詳細については、「Teradata ベースのレポート モデルの作成と使用」を参照してください。
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XML データ処理拡張機能
Reporting Services には、レポート内で XML データを使用できるように、XML データ処理拡張機能が含まれています。データは、XML ドキュメントや Web サービス、または URL を使用してアクセス可能な Web ベースのアプリケーションから取得できます。接続文字列の指定方法の詳細については、「データ ソースへの接続 (Reporting Services)」を参照してください。クエリの指定方法の詳細については、「XML データからのレポート データセットの作成」を参照してください。関連付けられているクエリ デザイナーの詳細については、「グラフィカルなクエリ デザイナのユーザー インターフェイス」の「テキスト ベースのクエリ デザイナー」セクションを参照してください。使用例については、「Reporting Services: XML データ ソースと Web サービス データ ソースの使用」を参照してください。
データ ソースの表に戻る
SAP NetWeaver Business Intelligence のデータ処理拡張機能
Reporting Services には、レポートの SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースからのデータを使用できるデータ処理拡張機能が含まれます。接続文字列の指定方法の詳細については、「データ ソースへの接続 (Reporting Services)」を参照してください。クエリの指定方法の詳細については、「SAP NetWeaver BI データ ソースからのレポート データセットの作成」を参照してください。関連付けられているクエリ デザイナーの詳細については、「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス」を参照してください。
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Hyperion Essbase Business Intelligence のデータ拡張機能
Reporting Services には、レポートの Hyperion Essbase データ ソースからのデータを使用できるデータ処理拡張機能が含まれます。接続文字列の指定方法の詳細については、「データ ソースへの接続 (Reporting Services)」を参照してください。クエリの指定方法の詳細については、「Hyperion Essbase データ ソースからのレポート データセットの作成」を参照してください。関連付けられているクエリ デザイナーの詳細については、「Hyperion Essbase クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
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レポート モデル データ ソース
レポート デザイナーおよびレポート ビルダーで作成するレポートのデータ ソースとして、SQL Server リレーショナル データベース、Version 9.2.0.3 以降が動作する Oracle データベース、Version 13.00、12.00、または 6.20 が動作する Teradata データベース、または SQL Server 2005Analysis Services 以降の多次元キューブから生成されたレポート モデルを使用できます。レポート モデル データ ソースを選択すると、基になるデータ ソースのモデルが選択されます。データ ソースとして使用するレポート モデルは、レポート サーバーまたは SharePoint ライブラリにパブリッシュされている必要があります。モデル デザイナー、レポート マネージャー、または SQL ServerManagement Studio を使用してモデルを作成およびパブリッシュできます。
Oracle バージョン サポートの詳細については、このトピックの「Oracle」を参照してください。Teradata バージョン サポートの詳細については、このトピックの「Teradata」を参照してください。
レポート デザイナーでのレポート モデル データ ソースの使用方法の詳細については、「レポート モデル クエリ デザイナの操作」を参照してください。レポート モデル データ ソースの使用方法の詳細については、「モデル デザイナを使用した作業」、「レポート管理ツールを使用したモデルの生成」、および「データ ソースとしてレポート モデルを使用する方法」を参照してください。
データ ソースの表に戻る
変更履歴
変更内容 |
---|
Teradata v13 に関する記述を追加しました。 |