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役割の交代後のログインとジョブの管理

ミラー化されるのはプリンシパル データベースのコンテンツのみです。master システム データベースまたは msdb システム データベース内の関連情報をミラー化することはできません。そのような関連情報には、プリンシパル データベースに対するジョブの設定やプリンシパル サーバーに追加されるログインなどがあります。

役割の交代をサポートするためにそのような情報が重要になる場合は、ミラー サイトに情報を複製する必要があります。情報を複製できれば、役割の交代後に、プログラムで新しいプリンシパル データベースに情報を再現することが最善の方法です。最も一般的な問題は、ログインとジョブです。

ログイン

ユーザーが役割の交代後にデータベースにアクセスできるようにするには、プリンシパル データベースにアクセスする権限があるプリンシパル サーバーのログインを、ミラー サーバーでも定義する必要があります。ただし、master データベースをミラー化することはできません。したがって、現在のプリンシパル サーバーのプリンシパル データベースにこのようなログインに対する新しいログインを作成する場合は、ミラー上でも同じことを行う必要があります。

データベースのすべてのユーザーのログインを、ミラー サーバーとプリンシパル サーバーで手動で定義する必要があります。両方のサーバーにログインを定義しておかないと、プリンシパルの役割を交代し、前のミラー サーバーのデータベースをプリンシパル データベースにしたときに、前のミラー サーバーに定義されていないログインを持つユーザーは新しいプリンシパルにアクセスできません。そのようなユーザーは孤立してしまいます。

ユーザーが新しいプリンシパルで孤立している場合は、新しいプリンシパルにログインを作成し、sp_change_users_login (Transact-SQL) を実行します。詳細については、「対応するログインの存在しないユーザーに関するトラブルシューティング」を参照してください。

ジョブ

バックアップ ジョブなどのジョブでは、特別な考慮が必要になります。通常は、役割の交代後、データベース所有者またはシステム管理者が、新しいプリンシパル データベース用にジョブを再作成する必要があります。

前のプリンシパル サーバーを使用できるときは、新しいミラー データベースから元のジョブを削除することも必要になります。ミラー データベースのジョブは RESTORING 状態で使用できないので失敗します。

注意注意

パートナーは、別のテープ ドライブ文字などを使用して別に構成できます。パートナーごとのジョブは、このような違いを考慮する必要があります。