次の方法で共有


Windows エクスプローラー形式の MFC アプリケーションの作成

多くの Windows システム アプリケーションでは、Windows エクスプローラーのユーザー インターフェイス (UI) が使用されています。 たとえば、Windows エクスプローラーを起動すると、クライアント領域が分割バーによって左右に分割されて表示されます。 クライアント領域の左側には移動と参照の機能があり、右側には左ペインで選択した項目の詳細が表示されます。 ユーザーが左ペインで項目をクリックすると、右ペインの表示内容が更新されます。 MDI アプリケーションでは、[表示] メニューのコマンドを使用して、右ペインに表示される詳細の表示内容を変更できます。 SDI またはマルチ トップレベル ドキュメント アプリケーションでは、詳細の変更に使用できるのはツール バー ボタンだけです。

ペインの内容はアプリケーションによって異なります。 ファイル システム ブラウザーでは、左ペインにディレクトリ、コンピューター、またはコンピューター グループの階層構造が表示され、右ペインにフォルダー、各ファイル、またはコンピューター、さらにその詳細が表示されます。 ペインの内容はファイルとは限りません。 電子メール メッセージ、エラー レポート、またはデータベース内のその他のアイテムも表示できます。

ウィザードでは以下のクラスが作成されます。

  • クライアント領域の左ペインを定義する CLeftView クラス。 このクラスは必ず CTreeView から派生します。

  • クライアント領域の右ペインを定義する CProjNameView クラス。 既定では、このクラスは CListView から派生しますが、ウィザードの [生成されたクラス] ページの [基本クラス] ボックスでクラスを指定して、別の種類のビューにすることもできます。

生成するアプリケーションには、シングル ドキュメント インターフェイス (SDI: Single Document Interface)、マルチ ドキュメント インターフェイス (MDI: Multiple Document Interface)、またはマルチ トップレベル ドキュメント アーキテクチャを含めることができます。 アプリケーションで作成される各フレーム ウィンドウは、CSplitterWnd で左右に分割されます。 このアプリケーション タイプのコーディングは、分割線を使用する通常の MFC アプリケーションのコーディングに似ていますが、各分割ペイン内にそれぞれコントロール ビューがある点が異なります。

右ペインで既定のリスト ビューを使用する場合は、大きいアイコン、小さいアイコン、一覧、または詳細モードにビューの表示形式を切り替えるための、メニューの選択肢 (MDI アプリケーションのみ) およびツール バー ボタンがウィザードによって作成されます。

Windows エクスプローラー形式の MFC アプリケーションの作成を開始するには

  1. MFC アプリケーションの作成」の手順に従って操作します。

  2. MFC アプリケーション ウィザードの [アプリケーションの種類] ページの [Windows エクスプローラー] を選択します。

  3. ウィザードのその他のページで、必要なオプションを設定します。

  4. [完了] をクリックして、スケルトン アプリケーションを作成します。

詳細については、次のトピックを参照してください。

参照

処理手順

Web ブラウザー形式の MFC アプリケーションの作成

フォーム ベースの MFC アプリケーションの作成

参照

MFC アプリケーション ウィザード