_strrev、_wcsrev、_mbsrev、_mbsrev_l
文字列の文字の順序を反転します。
char *_strrev(
char *str
);
wchar_t *_wcsrev(
wchar_t *str
);
unsigned char *_mbsrev(
unsigned char *str
);
unsigned char *_mbsrev_l(
unsigned char *str,
_locale_t locale
);
パラメーター
str
NULL で終わる反転対象の文字列。locale
使用するロケール。
戻り値
変更された文字列へのポインターを返します。 エラーを示す戻り値は予約されていません。
解説
_strrev 関数は、string 内の文字の順序を反転します。 終端の null 文字は残ります。 _wcsrev 関数と _mbsrev 関数は、_strrev 関数のワイド文字バージョンとマルチバイト文字バージョンです。 _wcsrev 関数の引数と戻り値はワイド文字列で、_mbsrev 関数の引数と戻り値はマルチバイト文字列です。 _mbsrev 関数では、string 内のマルチバイト文字のバイト順序は変更されません。 それ以外では、これらの関数の動作は同じです。
_mbsrev は、パラメーターを検証します。 string1 または string2 が null ポインターの場合は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、 _mbsrev は NULL を返し、errno を EINVAL に設定します。 _strrev および _wcsrev は、パラメーターを検証しません。
出力値は、ロケールの LC_CTYPE カテゴリの設定で決まります。詳細については、「setlocale」を参照してください。 _l サフィックスが付いていないこの関数のバージョンでは、現在のロケールを使用してロケールに依存する動作を行います。 _l サフィックスが付いているバージョンは、渡されたロケール パラメーターを代わりに使用する点を除いて同じです。 詳細については、「ロケール」を参照してください。
セキュリティに関するメモ これらの関数は、バッファー オーバーランが原因で発生する可能性のある問題の影響を受けます。 バッファー オーバーランは、システムを攻撃するときによく使用される方法であり、その結果、認められていない権限が昇格されます。 詳細については、「Avoiding Buffer Overruns」を参照してください。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE および _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_tcsrev |
_strrev |
_mbsrev |
_wcsrev |
適用なし |
適用なし |
_mbsrev_l |
適用なし |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
_strrev |
<string.h> |
_wcsrev |
<string.h> または <wchar.h> |
_mbsrev, _mbsrev_l |
<mbstring.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
// crt_strrev.c
// This program checks a string to see
// whether it is a palindrome: that is, whether
// it reads the same forward and backward.
//
#include <string.h>
#include <stdio.h>
int main( void )
{
char* string = "Able was I ere I saw Elba";
int result;
// Reverse string and compare (ignore case):
result = _stricmp( string, _strrev( _strdup( string ) ) );
if( result == 0 )
printf( "The string \"%s\" is a palindrome\n", string );
else
printf( "The string \"%s\" is not a palindrome\n", string );
}
同等の .NET Framework 関数
該当なし標準 C 関数を呼び出すには、PInvoke を使用します。詳細については、「プラットフォーム呼び出しの例」を参照してください。