方法 : Team Foundation ビルドを使用して変更を配置する
更新 : 2010 年 7 月
MSBuild または Team Foundation ビルドを使用して、Visual Studio 内でデータベースをビルドおよび配置できます。 データベース プロジェクトをビルド ラボ環境でビルドおよび配置する場合は、Team Foundation ビルドを使用します。 Team Foundation ビルドを使用するには、あらかじめコンピューターにインストールしておく必要があります。 詳細については、「アプリケーションのビルド」を参照してください。
通常は、Team Foundation ビルドを使用して開発サーバー、テスト サーバー、またはステージング サーバーに配置するだけで、稼動環境または稼動前環境には配置しません。
Team Foundation ビルドを使用して変更を配置する手順は、次のとおりです。
VSDBCMD.EXE を使用してデータベースを配置できるカスタム ワークフローを定義します。
ビルド定義を作成します。
新しいビルド定義を使用してデータベース プロジェクトを配置します。
Visual Studio 2010 の Team Foundation ビルドでは、Windows Workflow 4.0 を使用してビルド処理を統合します。 Team Foundation ビルドを使用してデータベースを配置するには、カスタム ワークフローを作成する必要があります。 ビルドが成功した場合、およびテストに成功したかテストがない場合に、そのワークフローによってビルドの出力が配置されます。 詳細については、「チュートリアル: カスタム ワークフローの定義と Team Foundation ビルドからのデータベースの配置」を参照してください。
また、Team Foundation ビルドを使用して変更を配置するには、まず、次のことを行う必要があります。
データベース プロジェクトを用意して、プロパティを設定します。
データベース プロジェクトをバージョン管理にチェックインします。
ビルド定義の作成
ビルド定義を作成するには
チーム エクスプローラーでチーム プロジェクトをクリックし、[ビルド] ノードを右クリックし、[ビルド定義の新規作成] をクリックします。
[ビルド定義の新規作成] ウィンドウが開きます。
[ビルド定義名] で、ビルド定義に使用する名前を入力します。
カテゴリの一覧で、[トリガー] をクリックし、データベース プロジェクトのファイルに変更をチェックインするときに実行するアクションを指定します。
詳細については、「基本的なビルド定義の作成」を参照してください。
カテゴリの一覧で、[ワークスペース] をクリックし、このビルドに含めるソース管理フォルダーを指定します。
重要
指定したフォルダー内のすべてのファイルを各ビルドのビルド サーバーにコピーする必要があります。 このデータベース プロジェクトまたはソリューションに必要なフォルダーだけを含めてください。 [継続的インテグレーション]、[ビルドのロール]、または [ゲート チェックイン] ビルド トリガーを選択した場合、指定したフォルダーに含まれているファイルをチェックインすると、ビルドがトリガーされることがあります。 バージョン管理サーバーのルート フォルダーを指定した場合、すべてのファイルを同期することになり、すべてのチェックインでビルドがトリガーされる可能性があります。 この設定は、ビルドのパフォーマンスに大きな影響を与える場合があります。
カテゴリの一覧で、[ビルドの既定値] をクリックします。
[ビルド出力を次の格納フォルダーにコピーします (\\server\share などの UNC パス)] に、ビルド出力を格納するフォルダーを指定します。
ローカル コンピューターまたはビルド処理にアクセス許可がある任意のネットワークの場所の共有フォルダーを指定します。
カテゴリの一覧で、[プロセス] をクリックします。
[ビルド プロセス テンプレート] で、[詳細の表示] をクリックします。
[ビルド プロセス ファイル (Windows Workflow XAML)] で、データベース プロジェクトを配置するために作成したビルド プロセス ファイルをクリックします。 カスタム ワークフローを作成する方法の詳細については、「チュートリアル: カスタム ワークフローの定義と Team Foundation ビルドからのデータベースの配置」を参照してください。
重要
Team Foundation ビルドによってデータベースを直接配置するには、カスタム ワークフローを使用する必要があります。 データベース単体テストを実行するときに、データベースを間接的に配置することもできます。 詳細については、「方法 : Team Foundation ビルドからデータベース単体テストを実行する」を参照してください。
[ビルド プロセス パラメーター] の一覧で、[ビルドする項目] プロパティをクリックし、参照 ([...]) ボタンをクリックして、ビルドするデータベース プロジェクトまたはソリューションのバージョン管理パスを指定します。
(省略可能) カテゴリの一覧で、[アイテム保持ポリシー] をクリックして、ビルドの保持方法を指定します。
注意
ビルド定義を作成する方法の詳細については、「基本的なビルド定義の作成」を参照してください。
[ファイル] メニューの [ProjectName の保存] をクリックします。
これで、次の手順でデータベース プロジェクトを配置するために実行するビルド定義を作成できました。
データベースの配置
ビルド定義を構成し、Team Foundation ビルドで使用するデータベース プロジェクトを設定しました。 データベースが正常に配置されたかどうかを検証するために、テスト ビルドを実行できます。
データベースを配置するには
チーム エクスプローラーで、ビルド フォルダーを展開し、データベース プロジェクトを配置するために作成したビルド定義を右クリックし、[新しいビルドをキューに配置] をクリックします。
[キュー ビルド] ダイアログ ボックスが表示されます。
[ビルド定義]、[ビルド コントローラー]、および [このビルドの格納フォルダー] の各フィールドの値がすべて適切であることを確認し、[キュー] をクリックします。
ビルド エクスプローラーに [キューに挿入済み] タブが表示されます。 詳細については、「完了したビルドの管理と表示」を参照してください。
参照
処理手順
方法: データベース プロジェクトおよびサーバー プロジェクトのビルド設定を構成する
方法: データベースおよびサーバー プロジェクトの配置設定を構成する
方法 : Team Foundation ビルドからデータベース単体テストを実行する
概念
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
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2010 年 7 月 |
単体テストの一部として配置できるだけでなく、ユーザーが Team Foundation ビルドを使用してデータベースを直接配置できるように、このトピックを追加しました。 |
情報の拡充 |