次の方法で共有


fscanf、_fscanf_l、fwscanf、_fwscanf_l

ストリームから書式化されたデータを読み出します。 これらの関数のセキュリティを強化したバージョンについては、「fscanf_s、_fscanf_s_l、fwscanf_s、_fwscanf_s_l」を参照してください。

int fscanf( 
   FILE *stream,
   const char *format [,
   argument ]... 
);
int _fscanf_l( 
   FILE *stream,
   const char *format,
   locale_t locale [,
   argument ]... 
);
int fwscanf( 
   FILE *stream,
   const wchar_t *format [,
   argument ]... 
);
int _fwscanf_l( 
   FILE *stream,
   const wchar_t *format,
   locale_t locale [,
   argument ]... 
);

パラメーター

  • stream
    FILE 構造体へのポインター。

  • format
    書式指定文字列。

  • argument
    省略可能な引数。

  • locale
    使用するロケール。

戻り値

これらの関数は、正常に変換および代入されたフィールドの数を返します。読み込まれただけで代入されなかったフィールドは戻り値には含まれません。 戻り値が 0 の場合は、代入されたフィールドがなかったことを示します。 エラーが発生した場合や、最初の変換の前にファイル ストリームの終端を検出した場合、fscanf および fwscanf は EOF を返します。

これらの関数では、パラメーターの検証が行われます。 stream または format が null ポインターの場合は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、これらの関数は EOF を返し、errno を EINVAL に設定します。

解説

fscanf 関数は、stream の現在位置から argument (ある場合) で指定された位置にデータを読み込みます。 各 argument は、format の型指定子に対応する型の変数へのポインターにする必要があります。 format は入力フィールドの解釈を制御し、scanf 関数の format 引数と同じ形式と機能を持ちます。format の詳細については、「scanf」を参照してください。

fwscanf は fscanf のワイド文字バージョンであり、fwscanf の引数 format はワイド文字列です。 ストリームが ANSI モードで開かれている場合、これらの関数の動作は同じになります。 fscanf では、UNICODE ストリームからの入力はサポートされていません。

_l サフィックスが付いているこれらの関数の各バージョンは、現在のスレッド ロケールの代わりに渡されたロケール パラメーターを使用する点を除いて同じです。

汎用テキスト ルーチンのマップ

TCHAR.H のルーチン

_UNICODE および _MBCS が未定義の場合

_MBCS が定義されている場合

_UNICODE が定義されている場合

_ftscanf

fscanf

fscanf

fwscanf

_ftscanf_l

_fscanf_l

_fscanf_l

_fwscanf_l

詳細については、「scanf 関数と wscanf 関数の書式指定フィールド」を参照してください。

必要条件

機能

必須ヘッダー

fscanf, _fscanf_l

<stdio.h>

fwscanf, _fwscanf_l

<stdio.h> または <wchar.h>

互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。

使用例

// crt_fscanf.c
// compile with: /W3
// This program writes formatted
// data to a file. It then uses fscanf to
// read the various data back from the file.
 
#include <stdio.h>

FILE *stream;

int main( void )
{
   long l;
   float fp;
   char s[81];
   char c;

   if( fopen_s( &stream, "fscanf.out", "w+" ) != 0 )
      printf( "The file fscanf.out was not opened\n" );
   else
   {
      fprintf( stream, "%s %ld %f%c", "a-string", 
               65000, 3.14159, 'x' );
      // Security caution!
      // Beware loading data from a file without confirming its size,
      // as it may lead to a buffer overrun situation.

      // Set pointer to beginning of file:
      fseek( stream, 0L, SEEK_SET );

      // Read data back from file:
      fscanf( stream, "%s", s );   // C4996
      fscanf( stream, "%ld", &l ); // C4996

      fscanf( stream, "%f", &fp ); // C4996
      fscanf( stream, "%c", &c );  // C4996
      // Note: fscanf is deprecated; consider using fscanf_s instead

      // Output data read: 
      printf( "%s\n", s );
      printf( "%ld\n", l );
      printf( "%f\n", fp );
      printf( "%c\n", c );

      fclose( stream );
   }
}
  

同等の .NET Framework 関数

System::IO::StreamReader::ReadLine.System::Double::Parse などの Parse メソッドも参照してください。

参照

参照

ストリーム入出力

_cscanf、_cscanf_l、_cwscanf、_cwscanf_l

fprintf、_fprintf_l、fwprintf、_fwprintf_l

scanf、_scanf_l、wscanf、_wscanf_l

sscanf、_sscanf_l、swscanf、_swscanf_l

fscanf_s、_fscanf_s_l、fwscanf_s、_fwscanf_s_l