COleDataSource::CacheData
データ転送操作のときに提供されるデータの形式を指定します。
void CacheData(
CLIPFORMAT cfFormat,
LPSTGMEDIUM lpStgMedium,
LPFORMATETC lpFormatEtc = NULL
);
パラメーター
cfFormat
提供されるデータのクリップボード形式。 このパラメーターには、定義済みのクリップボード形式、または Windows ネイティブの RegisterClipboardFormat 関数が返す値を指定できます。lpStgMedium
指定された形式のデータを保持する STGMEDIUM 構造体へのポインター。lpFormatEtc
提供されるデータの形式を示す FORMATETC 構造体へのポインター。 cfFormat で指定されたクリップボード形式に追加の形式情報を指定するときは、このパラメーターを指定します。 パラメーターが NULL のときは、FORMATETC 構造体のほかのフィールドには既定の値が使われます。
解説
この関数は、即時レンダリングを使ってデータを提供するので、この関数にデータを渡す必要があります。 このデータは必要になるまでキャッシュされます。
STGMEDIUM 構造体を使ってデータを渡します。 渡すデータの量が HGLOBAL を使っても十分なほど小さければ、CacheGlobalData メンバー関数を使うこともできます。
CacheData の呼び出し後は、lpFormatEtc のメンバー ptd と lpStgMedium の内容は、呼び出し元ではなく、データ オブジェクトが所有権を持ちます。
遅延レンダリングを使うには、DelayRenderData メンバー関数または DelayRenderFileData メンバー関数を呼び出します。 MFC で処理される遅延レンダリングの詳細については、資料を参照してくださいデータ オブジェクトとデータ ソース:操作。
詳細については、Windows SDK の STGMEDIUM 構造体と FORMATETC 構造体の説明を参照してください。
詳細については、Windows SDK の「RegisterClipboardFormat」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxole.h
参照
参照
COleDataSource::CacheGlobalData
COleDataSource::DelayRenderData
COleDataSource::DelayRenderFileData