方法: マップされたフォルダーを追加および削除する
SharePoint サーバーで頻繁に使用されるフォルダー (Images、Layouts など) がファイル階層の奥深くに埋もれていることがあります。 このようなフォルダーは、SharePoint プロジェクトに対応付けることによって、アクセスしやすくすることができます。 マップされたフォルダーとは、SharePoint Server 環境内のファイルの物理的な場所に対応する、SharePoint プロジェクト内のフォルダーです。
SharePoint アプリケーションを配置すると、マップされたフォルダーとそのすべてのサブフォルダーの内容がソリューション パッケージ (.wsp) によって、SharePoint サーバー上の SharePoint 2010 フォルダー ツリー内の指定された場所にコピーされます。 この場所は、マップされたフォルダーに設定された Deployment Location プロパティによって決まります。 マップされたフォルダーのサブフォルダーはすべて、マップされたフォルダーの Deployment Location を基準とする相対位置に存在します。 項目の配置場所を決定するのは、マップされたフォルダーの名前ではなく、Deployment Location プロパティのみです。
プロジェクトのショートカット メニューにあるコマンドを使用して、マップされたフォルダーをプロジェクトに追加できます。 そのうちの 2 つは、マップされたフォルダーの中で最も使用頻度の高い IMAGES フォルダーと LAYOUTS フォルダーを追加するためのコマンドです。 もう 1 つのショートカット メニュー コマンドは、すべての使用可能な SharePoint サーバー フォルダーへの対応付けを行うためのフォルダー選択ダイアログ ボックスを表示します。
マップされたフォルダーのプロジェクトへの追加
次の手順では、2 つのマップされたフォルダーをリスト定義プロジェクトに追加する方法を説明します。
マップされたフォルダーをプロジェクトに追加するには
Visual Studio で、リスト定義プロジェクトを作成します。 [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。
[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで [Visual Basic] または [Visual C#] フォルダーを展開し、[SharePoint] を展開して、[2010] をクリックします。
プロジェクト テンプレートの一覧から [リスト定義] を選択し、[OK] をクリックします。
[完了] をクリックし、その他の既定値はそのままにします。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクト ノード (既定では ListDefinitionProject1) を右クリックして、[追加] をポイントし、[SharePoint "イメージ" のマップされたフォルダー] をクリックします。
ListDefinitionProject1 というサブフォルダーが含まれる Images というフォルダーがプロジェクトに表示されます。 これが、リスト定義プロジェクト用のイメージが格納されるマップされたフォルダーです。
ソリューション エクスプローラーに戻ってプロジェクト ノードを右クリックし、[追加] をポイントして、[SharePoint のマップされたフォルダーの追加] をクリックします。[SharePoint のマップされたフォルダーの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
フォルダーを対応付けるためのツリー ビューで [リソース] をクリックし、[OK] をクリックします。
プロジェクトに [リソース] フォルダーが表示されます。 このフォルダーには、文字列リソース ファイルなどの項目を保存できます。 サブフォルダーは、マップされたフォルダーの内容を整理するのに便利ですが、マップされたフォルダーを SharePoint Mapped Folder コマンドで追加しても、サブフォルダーが自動的に作成されるわけではありません。 サブフォルダーを追加するには、[リソース] フォルダーを右クリックし、[追加] をポイントして、[新しいフォルダー] をクリックします。
マップされたフォルダーの配置場所の変更
既定では、マップされたフォルダーは、{SharePointRoot} トークンで表される SharePoint のルート インストール フォルダーを基準とする相対位置に追加されます。 ただし、この場所は、マップされたフォルダーの Deployment location プロパティを変更することによって変更できます。 マップされたフォルダーには、それぞれ Deployment location プロパティが割り当てられます。
マップされたフォルダーの配置場所を変更するには
先ほど作成したプロジェクトでマップされたフォルダーをクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、Deployment location プロパティの省略記号 () ボタンをクリックし、[SharePoint のマップされたフォルダーの追加] ダイアログ ボックスを表示します。
[SharePoint のマップされたフォルダーの追加] ダイアログ ボックスで、マップされたフォルダーを対応付けるフォルダーを参照します。
ノードをクリックし、[OK] をクリックして選択します。
マップされたフォルダーの名前変更と削除
マップされたフォルダーの名前変更または削除を行うには
対象のフォルダーがあるプロジェクトで、マップされたフォルダーを右クリックします。
マップされたフォルダーの名前を変更するには、ショートカット メニューの [名前の変更] を選択し、新しい名前を入力して、Enter キーを押します。
名前を変更するマップされたフォルダーをクリックし、[プロパティ] ウィンドウの Folder name プロパティに新しい名前を入力して、名前を変更することもできます。
プロジェクトからマップされたフォルダーを削除するには、ショートカット メニューの [削除] をクリックし、削除の確認ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。