Transact-SQL の区切り記号の照合の使用
Transact-SQL の区切り記号の照合では、ペアでコーディングする必要がある構文要素が正しくペアになっているかどうかをすぐに検出します。Transact-SQL エディターでは、コード ブロックの境界を識別する区切り記号が照合されます。照合は、次の方法で行われます。
- ペアの 2 番目の区切り記号の入力が終了すると、ペアになる両方の区切り記号が強調表示されます。
区切り記号のペア
区切り記号の自動照合では、次の区切り記号のペアが認識されます。
開始区切り記号 |
終了区切り記号 |
---|---|
( |
) |
BEGIN |
End |
BEGIN TRY |
END TRY |
BEGIN CATCH |
END CATCH |
区切り記号の自動照合では、角かっこで囲まれた識別子 ([ObjectName]) や引用符で囲まれた識別子 ("ObjectName") は認識されません。ペアの照合では、文字列リテラル ('string') の単一引用符区切り記号は照合されません。文字列が区切られているかどうかが既に色分け表示されているためです。
区切り記号の強調表示
区切り記号の照合により、区切り記号のペアの開始要素と終了要素がどちらも強調表示されます。これにより、コード ブロックを視覚的に認識し、対応していない区切り記号のペアを確認できます。
最後の文字を入力してペアが完成すると、区切り記号が強調表示されます。たとえば、BEGIN の後に END を入力する BEGIN END ペアの場合、END の最後の文字を入力すると区切り記号が強調表示されます。必ずしも、開始区切り記号を入力した後に終了区切り記号を入力すると強調表示されるわけではありません。最初に END を入力し、スクリプトを上にスクロールして、BEGIN を入力した場合、BEGIN の最後の文字を入力したときに区切り記号が強調表示されます。最後に入力する文字は、区切り記号の最後の文字でなくてもかまいません。たとえば、BEGIN のスペルを間違えて BEIN と入力した場合、最後に文字 G を挿入すると、BEGIN END のペアが強調表示されます。
区切り記号のペアは、カーソルを移動するまで強調表示されたままです。新しいカーソル位置が同じ区切り記号の中にあっても、カーソルを移動すると強調表示が解除されます。ペアのいずれかの任意の文字を削除してから再入力すると、再度強調表示することができます。