プロパティ ページ
Visual Studio でプロジェクトのビルドに使用する、セミコロンで区切られたディレクトリの一覧を指定できます。
各プロジェクトのディレクトリの一覧 (プロジェクト単位) を指定することも、ユーザー、プロジェクト構成、および対象プラットフォームごとの組み合わせ (ユーザー単位) を指定することもできます。 ユーザー単位のプロパティ シートは、コンピューター上の特定のユーザーのすべてのプロジェクトに影響を与えます。
ディレクトリの種類
指定できるディレクトリの種類は、次のとおりです。
[実行ファイル ディレクトリ]
実行可能ファイルを検索するディレクトリ。 PATH 環境変数と対応します。[インクルード ディレクトリ]
ソース コードで参照されるインクルード ファイルを検索するディレクトリ。 INCLUDE 環境変数と対応します。[参照ディレクトリ]
#using ディレクティブによってソース コード内で参照されるアセンブリおよびモジュール (メタデータ) ファイルを検索するディレクトリ。 LIBPATH 環境変数と対応します。[ライブラリ ディレクトリ]
ライブラリ (ランタイム ライブラリを含む) を検索するディレクトリ。 LIB 環境変数と対応します。[ソース ディレクトリ]
IntelliSense で使用されるソース ファイルを検索するディレクトリ。[ディレクトリを除外]
ビルド依存関係をチェックするときに検索しないディレクトリ。
プロジェクト単位のディレクトリの一覧を指定するには
[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。 詳細については、「方法 : プロジェクト プロパティ ページを開く」を参照してください。
[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスで、[構成プロパティ] をクリックし、[VC++ ディレクトリ] をクリックします。
ディレクトリの一覧の 1 つを編集するには、一覧の名前をクリックし、表示される矢印をクリックして、[編集] をクリックします。選択したディレクトリの種類に対応するダイアログ ボックスが表示されます。
値を追加または削除したり、追加した値の順序を変更したりできます。 [親またはプロジェクトの既定値から継承] をオンまたはオフにすることもできます。
注意
既定では、Visual Studio を使用して作成されたプロジェクトは、標準のディレクトリ一覧を継承します。
ユーザー単位のディレクトリの一覧を指定するには
[表示] メニューの [プロパティ マネージャー] をクリックします。
[プロパティ マネージャー] で、[デバッグ | Win32] などの構成とプラットフォームのノードをクリックします。
ノードが展開され、Microsoft.Cpp.<プラットフォーム>.user などのユーザー プロパティ シートが表示されます (<プラットフォーム> は、Win32 や X64 などのシステム定義の値です)。 <プラットフォーム> 値とプロジェクトのプラットフォームは同じである必要があります。
ユーザー プロパティ シートをダブルクリックするか、ユーザー プロパティ シートをクリックし、ショートカット メニューの [プロパティ] をクリックします。
[<ユーザー プロパティ シート> プロパティ ページ] ダイアログ ボックスが表示され、[VC++ ディレクトリ] ノードが強調表示されます。
前の「プロジェクト単位のディレクトリの一覧を指定するには」の手順 3. の説明に従って、ディレクトリの一覧を編集します。
解説
他のユーザーと共有したり、複数のコンピューターに適用したりできるプロジェクトのディレクトリ検索パスを設定する場合は、プロジェクトのプロパティ シートを使用します。 詳細については、「プロパティ シート (C++)」を参照してください。
既定では、ユーザー単位のプロパティ シートは <ドライブ>:\Documents and Settings\<ユーザー>\Local Settings\Application Data\Microsoft\MSBuild\v4.0 にあります。