旧バージョンの Visual C++ からのプロジェクトのアップグレード
Visual C++ 2010 では、Visual C++ Version 6 以降でビルドされたプロジェクトを開いて保存できます。プロジェクトは、Visual C++ によって自動的に変換されます。アップグレード処理では、.vcxproj という拡張子を持つプロジェクト ファイルが作成され、古いプロジェクト (.dsp、.vcproj) ファイルも削除されずに残ります。
また、Visual C++ 2010 は完全に新しいビルド システムである MSBuild を使用します。 このビルド システムは、Visual Studio 2005 で導入された VCBuild に代わるものです。
通常、プロジェクトとソリューションは正常にアップグレードおよびビルドされ、手動で変更する必要はありません。
ただし、場合によっては、アップグレード処理中に警告とエラー メッセージがログに記録されることがあります。 これは、新旧のビルド システム間の差異、言語に対する変更、またはライブラリに対する変更が原因である場合があります。
これらのメッセージを簡単に解決するには、最初にビルド システムの問題を解決してから、次の手順に従ってコードの問題を解決します。
Visual C++ 2008 と Visual C++ 2010 の両方をインストールします。
Visual C++ 2010 で、ソリューションを開いてアップグレードします。
各プロジェクトについて、プロジェクトの [プロパティ] を開きます。 Visual C++ 2008 のツールセットを選択します。そのためには、[構成プロパティ] を展開し、[全般] を選択して、[プラットフォーム ツールセット] ボックスの [v90] を選択します。
ソリューションをビルドします。 ビルドが成功するまで、変更とビルドを繰り返します。
各プロジェクトについて、Visual C++ 2010 のツールセットを選択します。そのためには、[プラットフォーム ツールセット] を [v100] に設定します。 .
ソリューションを消去してビルドします。 ビルドが成功するまで、変更とビルドを繰り返します。
Visual C++ 2008 と Visual C++ 2010 のビルド システムに違いがあるため、以前のシステムで定義されたマクロの順序によっては、新しいシステムと異なる結果が生じることがあります。 この問題を示すログが記録されていないかどうかを確認し、必要に応じて順序を変更します。
新しいプロジェクト ファイルに変更を加えると、古いプロジェクト ファイルは使用されなくなります。
Visual C++ では、既に変換されているプロジェクトを変換しようとすると、確認メッセージが表示されます。 プロジェクトを再度変換すると、以前に生成されたプロジェクト ファイルは削除されます。そのため、前回の変換後にファイルに加えた変更はすべて失われる可能性があります。
ビルド システムに対する変更の詳細については、「ビルド システムの変更点」を参照してください。
プロジェクトの各部を変更する方法の詳細については、次のトピックを参照してください。
詳細については、以下のトピックを参照してください。
以前のバージョンの Visual C++ Enterprise Edition プロジェクトのアップグレード
Visual C++ では、データ ソース自体がプロジェクトとなります。 C++ プロジェクトは必要ありません。プロジェクトはデータ ソースだけで構成できます。また、ストアド プロシージャは、データ ソース内で編集してデバッグできます。
データ ソースは、サーバー エクスプローラー内で個別のデータベース オブジェクトとして表示されます。 [サーバー エクスプローラー] タブをクリックして、サーバー エクスプローラーに切り替えることができます。 以前のバージョンの Visual C++ Enterprise Edition でビルドされたプロジェクトを開くと、そのデータ ソースに対するデータベース プロジェクトが自動的に作成されます。 このプロジェクトは、データ ソースが含まれていた C++ プロジェクトと共にサーバー エクスプローラーに表示されます。