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方法 : インストルメント前のコマンドおよびインストルメント後のコマンドを指定する

パフォーマンス セッションのバイナリのインストルメント化前後に実行するコマンドを指定できます。 コマンド ラインから発行できるコマンドはすべて、インストルメント前のイベントまたはインストルメント後のイベントとして指定できます。 たとえば、バイナリのインストルメント化後に実行されるバッチ ファイルで、厳密名キーを持つアセンブリの再署名を自動化するコマンドを指定できます。

プロファイル実行におけるインストルメント化されたすべてのバイナリ、または個々のバイナリに対してコマンドを指定できます。 ただし、インストルメンテーション プロセス前にはインストルメント前のコマンドを 1 つだけ指定できます。インストルメンテーション後にはインストルメント後のコマンドを 1 つだけ指定できます。 すべてのバイナリと個々のバイナリの両方に対してコマンドを指定することはできません。 すべてのバイナリに対してコマンドを指定すると、そのコマンドはセッションの各バイナリのインストルメンテーションの前または後に実行されます。

コマンドが実行される作業ディレクトリは、Visual Studio を実行しているオペレーティング システムと、プロファイリング対象アプリケーションの対象プラットフォームによって異なります。

32 ビット コンピューター

32 ビット コンピューターでは、既定のプロファイラー ツール ディレクトリは、Drive\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Team Tools\Performance Tools です。

64 ビット コンピューター

64 ビット コンピューターでは、プロファイリング対象アプリケーションの対象プラットフォームに合わせてパスを指定します。

  • 32 ビット アプリケーションの場合、既定のプロファイラー ツール ディレクトリは次のとおりです。

    Drive\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Team Tools\Performance Tools

  • 64 ビット アプリケーションの場合、既定のプロファイラー ツール ディレクトリは次のとおりです。

    Drive\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Team Tools\Performance Tools\x64

インストルメント前のコマンドを指定するには

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • パフォーマンス セッションのすべてのバイナリに対してインストルメント前のコマンドを指定するには、パフォーマンス エクスプローラーでパフォーマンス セッション ノードを選択し、右クリックして [プロパティ] をクリックします。

    • 特定のバイナリに対してインストルメント前のコマンドを指定するには、パフォーマンス セッションの [ターゲット] ボックスでバイナリの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [プロパティ ページ][インストルメンテーション] をクリックします。

  3. [インストルメント後のイベント][コマンド ライン] ボックスにコマンドを入力します。

    注意

    [コマンド ライン] ボックスの横にある省略記号ボタン (…) をクリックし、目的の .exe、.cmd、または .bat ファイルを参照して選択することができます。

  4. [OK] をクリックします。

    コマンドを削除することなくその実行を無効にするには、[インストルメンテーションから除外] チェック ボックスをオンにします。 コンパイラまたはリンカーの設定を変更するには、プロジェクト プロパティ ページを使用します。

インストルメント後のコマンドを指定するには

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • パフォーマンス セッションのすべてのバイナリに対してインストルメント後のコマンドを指定するには、パフォーマンス エクスプローラーでパフォーマンス セッション ノードを選択し、右クリックして [プロパティ] を選択します。

    • 特定のバイナリに対してインストルメント後のコマンドを指定するには、パフォーマンス セッションの [ターゲット] ボックスでバイナリの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [プロパティ ページ][インストルメンテーション] をクリックします。

  3. [インストルメント後のイベント][コマンド ライン] ボックスにコマンドを入力します。

    注意

    [コマンド ライン] ボックスの横にある省略記号ボタン (…) をクリックし、目的の .exe、.cmd、または .bat ファイルを参照して選択することができます。

  4. [OK] をクリックします。

    コマンドを削除することなくその実行を無効にするには、[インストルメンテーションから除外] チェック ボックスをオンにします。 コンパイラまたはリンカーの設定を変更するには、プロジェクト プロパティ ページを使用します。

参照

その他の技術情報

プロファイリング ツールのパフォーマンス セッションの構成