CDaoDatabase::Create
新しい Microsoft Jet (.MDB) データベースを作成するには、CDaoDatabase オブジェクトを構築後、このメンバー関数を呼び出します。
virtual void Create(
LPCTSTR lpszName,
LPCTSTR lpszLocale = dbLangGeneral,
int dwOptions = 0
);
パラメーター
lpszName
作成するデータベース ファイルの名前を表す文字列式。 "C:\\MYDB.MDB" のようなフルパス名とファイル名を指定できます。 名前は必ず指定する必要があります。 ファイル名に拡張子がないと .MDB を付加します。 ネットワークが、統一名前付け規約 (UNC: uniform naming convention) をサポートしているときは、"\\\\MYSERVER\\MYSHARE\\MYDIR\\MYDB" のようなネットワーク パスも指定できます。 このメンバー関数を使って作成できるのは、Microsoft Jet (.MDB) データベース ファイルだけです。 ('\' は C++ ではエスケープ文字なので、文字列リテラルには 2 つの "\" が必要です。)lpszLocale
データベースの作成で、照合順を指定するために使う文字列式。 既定値は dbLangGeneral です。 次の値を使用できます。dbLangGeneral 英語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、現代スペイン語
dbLangArabic アラビア語
dbLangCyrillic ロシア語
dbLangCzech チェコ語
dbLangDutch オランダ語
dbLangGreek ギリシャ語
dbLangHebrew ヘブライ語
dbLangHungarian ハンガリー語
dbLangIcelandic アイスランド語
dbLangNordic スカンジナビア語 (Microsoft Jet データベース エンジン バージョン 1.0 のみ)
dbLangNorwdan ノルウェー語とデンマーク語
dbLangPolish ポーランド語
dbLangSpanish 古スペイン語
dbLangSwedfin スウェーデン語とフィンランド語
dbLangTurkish トルコ語
dwOptions
1 つ以上のオプションを示す整数。 次の値を使用できます。dbEncrypt 暗号化されたデータベースを作成します。
dbVersion10 Microsoft Jet データベース バージョン 1.0 を使用してデータベースを作成します。
dbVersion11 Microsoft Jet データベース バージョン 1.1 を使用してデータベースを作成します。
dbVersion20 Microsoft Jet データベース バージョン 2.0 を使用してデータベースを作成します。
dbVersion30 Microsoft Jet データベース バージョン 3.0 を使用してデータベースを作成します。
暗号化定数を指定しない場合は、暗号化されていないデータベースが作成されます。 バージョン定数は 1 つだけ指定できます。 バージョン定数を指定しない場合、Microsoft Jet データベース バージョン 3.0 を使用してデータベースを作成します。
ヒント
データベースが暗号化されていない場合は、ユーザーとパスワードのセキュリティを実装しても、データベースを構成するバイナリ ディスク ファイルを直接読み取ることができます。
解説
Create は、データベース ファイルと、その基になる DAO データベース オブジェクトを作成し、C++ オブジェクトを初期化します。 オブジェクトは、関連付けられたワークスペースの Databases コレクションに追加されます。 データベース オブジェクトは、オープン状態になるため、Create の後に Open は呼び出す必要はありません。
注意
Create で作成できるのは、Microsoft Jet (.MDB) データベースだけです。 ISAM データベースや ODBC データベースは作成できません。
必要条件
**ヘッダー:**afxdao.h