CDaoRecordset::Move

[アーティクル]
08/09/2011

レコードセットを現在のレコードから lRows レコード分、移動します。

virtual void Move(
   long lRows 
);

パラメーター

lRows
前方、または後方へ移動するレコード数。正の値は、前方、つまりレコードセットの末尾方向に移動します。負の値は、後方つまりレコードセットの先頭方向に移動します。

解説

前方または後方に移動できます。 Move( 1 ) は MoveNext と等価で、Move( -1 ) は MovePrev と等価です。

ヒント

レコードセットにレコードが存在しない場合は、Move 関数のいずれかを呼び出すと例外がスローされます。通常、移動操作の前に IsBOF と IsEOF の両方を呼び出して、レコードセットにレコードあるかどうかを確認します。 Open または Requery を呼び出した後、IsBOF または IsEOF のどちらかを呼び出します。

注意

レコードセットの先頭または末尾を越えて、スクロールされている (IsBOF または IsEOF が 0 以外を返します) 場合、Move を呼び出すと CDaoException をスローします。

注意

現在のレコードを更新または追加しているときに、現在のレコードセットを移動する関数を呼び出すと、警告なしに更新が破棄されます。

前方スクロール専用のスナップショットで、Move を呼び出すときは、パラメーター lRows は正の値にする必要があります。また、ブックマークも利用できないため、前方にしか移動できません。

現在のレコードをレコードセットの先頭、最後、次、前のレコードにときするには、MoveFirst、MoveLast、MoveNext、または MovePrev メンバー関数を呼び出します。

関連情報については、DAO ヘルプの「Move Method」と「MoveFirst, MoveLast, MoveNext, MovePrevious Methods」を参照してください。